自分との付き合い方【うみまち交換日記 vol.3】
姫ちゃんさん、こんにちは。お返事をいただいてから、少し時間が経ってしまいました。もう7月。2023年も折り返し。時の流れの速さに驚きつつも、いまこの瞬間に流れている時間はとてもゆっくりで、自分は何の時間軸を生きているんだろう……とつい思ってしまいます。
お返事、ありがとうございました。本当に手紙が届いたみたいで嬉しかったです。
姫ちゃんさんの日記に書かれていた、この言葉が好きでした。
生きているだけで、ただそれだけでいいと、私もここに来てから思えるようになりました。何の格好もつけずに思えてしまうんだから、海って不思議だなあ。
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さて、姫ちゃんさんから「今、海を見て何を思いますか?」と質問をいただきました。
今の私は正直、何かを思うというよりは、自分のなかにある色々な気持ちを沈下している感覚かもしれません。何かに悩んでいるとか、そういうわけではないのですが。
最近、岡山県内の各地でまちに関わっている方々へ話を聞きに行っています。お仕事なので、のちに記事になる予定です。ただ「お仕事」という体裁は置いておいたとしても、目の前の方のお話が興味深くて仕方がないのが近況です。
例えば、建築視点からまちづくりをしている方。例えば、アート。例えば、歴史。飲食、教育……などと本当に様々。経験が違えば価値観も違って、視点も違う。今あなたは、何をどんな視点で見つめているのだろう…と思いながら、発する言葉ひとつひとつを感じようとするのですが、それにはやっぱり限界があって。でも、知ろうとすることを諦めたくなくて、食らいつくような気持ちで聞いています。
そんなことを毎週のようにしていると、得たこと、感じたことが溢れてしまって、整理しきれなくなるのです。
そんなお仕事ができているのは幸せなんだけれど、なんだかなあ……と思う気持ちを抱えたまま、海沿いを歩いて沈下しています。もやもやしたまま、帰ることもありますが。
これは私が、自分とうまく付き合っていかないとな……と長い間思っていることの一つです。
人と話すのが好き。でも、外からの影響を受けやすい私が何も考えずにその場に居合わせると、まあ大変なことになります。だから対策みたいに、事前の心がまえを変えてみるとか、感じたことを自分の中に留めないで、ちゃんと外に出していくとかをする。でないと必要のない疲れが溜まって、他のことにも影響してしまいます。
新しい何かが始まるたびに、自分の性質がにょきっと顔を出し、今回はどう付き合っていくかを考える。果てしないですが、そうしていくしかないのだろうなあ……と最近また思っていました。
なんだか、重さのある話をしてしまいましたね。
私は純粋に、姫ちゃんさんの近況が聞きたいです。またよきタイミングで、お返事待っています。