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会社、仕事で思うこと

私は獣医学部獣医学科卒で一般的には獣医師国家試験を経て獣医師免許取得、獣医師として活躍する。

ところが私は獣医師国家試験に失敗して、全く関係ない領域で仕事を始めた。ほぼ人づて、紹介などで様々な場所で働かせてもらったが、一番大事なのは人づきあいのスキルだと思っている。

相当大きな看板(会社)でも、ベンチャーでも仕事したが、その知名度やシェアはあまり関係が無かった。ここぞと言う場面ではやはり人間関係が物を言うことを何度も経験して、看板、ブランドよりも大切なモノ、コトを学んだ。
人間関係と言ってもあいまいになってしまうが、要は誠実に正直にお付き合いが出来るかどうかということだろう。

利潤追求の集団である企業同士のやりとりには、それぞれの利益の為の思惑が錯綜する。そして結構な割合でそれは衝突する。だから、交渉や提案を続け、うまくいけば良いクロージングを迎える。
今回はダメでも次回という場合もあるし、お互いに異動や転職で一時的に離れてしまうこともある。

お付き合いは商談毎ではなく、一度出会ったら半永久的に続くものだ。転職して会社が変わってもお付き合いが再開する事も多々あるし、別の立場で絡める場合もある。業界は広いようで狭い、だから誠実さや正直さといった根幹に関わる部分が非常に大切だ。

非常に大きな企業の看板を背負って仕事してた経験もあるが、看板は出会いの機会を他よりも少し増やしてくれるだけの話で、最終的には人格、人間性の問題だ。だから、会社のブランドを必要以上に振りかざす、勘違いしているビジネスパーソンは悪い手本であり、自分の振る舞いを再確認するきっかけにもなる。

要は製品知識や過去の経験よりも人間性の方がずっと大事ということ、だから採用面接も過去経験があるが、採用もそこをどうやって詳らかにしていくかが課題であり、難しい点でもある。

過去幾多となく多くの人々に助けられてここまでやってきた。ある程度のポジションまで来れたのは自分よりも寧ろ周囲の力だと認識すればこそ、自然と謙虚さも生まれてくるのではなかろうか。

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