見出し画像

SNSの功罪、というほどおおげさな話でもなく…

インターネットの出現、スマートフォンの普及と共に指数関数的に浸透してきたSNS。個人情報漏洩やネット上でのトラブル、子供のいじめなど色々なことが起こってきたが、このSNSとの付き合い方、私の場合。

SNSと呼ばれるものは数多くあるが、私が使っているのはLinkedIn、Facebook、Twitterくらいだ。それぞれのプラットフォームで微妙にその交友範囲を変えているが今のところなんとかハンドル出来ている。

仕事関係のつながり、学校関係のつながりが主となるが、いわゆる「友達の友達」でつながるケースも多少はある。実際に会っていないとか、それほど接点がない人に対してつながることにはやや抵抗があって(相手にとってもメリットがあまりないのではというおそれ)ほぼリアルでの交友がある人々だ。

私は中学から私立の学校に通ったが、高校進学時にクラスが分かれて中学同級でも高校で関係がやや疎遠になることも結構ある。そこでSNSを使って再会することは旧交を温めるためには有用だ。

中学の時に非常に賢い、成績の良い同級生が居た。高校でも彼は成績が良く、風の便りに最高学府と呼ばれる大学に進学したらしいことは聞いていた。Facebookには自分の知人かもしれない人が候補として挙げられるが、その中に彼が出てきた。(このFacebookのアルゴリズムは秀逸だと思う時もあるがそれは別の話として…)

彼のタイムラインを覗いてみると10年前くらいでその更新が止まっている。現在はどうかわからないが、偶然にも私の実家近くで働いているようだ。また精神を病んで苦しんでいるようでもあり、アルコール依存症でもあることが赤裸々に述べられていた。消毒用のアルコールでさえ薄めて飲んでいることも書いてあり驚愕した。

中学時代の彼は私の羨望でもあった。知識豊富でアカデミック、寡黙な人間だったが成績も良くいつも「すげぇな」と感じていた。その彼がだ。何が原因、きっかけかわからないが躓いて苦しんでいる。切なくなった。

そんな彼に友達申請をすることは出来なかった。彼が私を覚えているかわからないし、それほど親しい仲でもなかったから二の足を踏んでしまった。

彼に対して思うことはどうか健やかに、穏やかに過ごしていてくれということだ。人生は何が起こるかわからない。傍から見て順風満帆に見えても、それはある一面だけを切り取った、あるいは誤った認識なのかもしれない。

SNSの登場により、かつてはプライベートで外には漏れにくい機微な情報が割と容易に外部に晒されるようにあった。SNSが無かった時代と比べたら、人づきあいの方法が変わってきている。都度セルフチェックしながら、今後は正しい距離でこれらの道具を使いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?