交渉力の欠如

今の私は部下を持って、若手をコーチングする立場でもあるがそこではなかなか思い通りに進まないことが多い。

ある程度大人として接しようもすると、かなり子供っぽいリアクションが返ってきて驚くことも多く困惑する場合が結構ある。

その原因の多くは交渉力の欠如だろう。
私は営業ポジションでそのキャリアを積んできたが、営業のモチベーションはやはりカネだ。会社の利益向上の為に尽力し、利益を再分配してもらうということだ。だから自分の給与に不満があれば誰もが認める高い成果を叩き出し、その交渉に臨む。自分の為のプレゼンを行うのだ。

ところが最近感じるのはこの交渉を行わずして、給与が上がることだけを望み、「待っている」若手が多いように思う。このようなマインドセットだと実際の営業活動でも「待つ」ことが多く、いわゆるプロアクティブな攻めた提案、営業活動はできない。せいぜい気の利いた御用聞きが関の山だ。
この原因を我が国の教育を理由とするのは容易い。ただしそれにしてもだ、あまりにも稚拙な若手が多いのは驚くばかりだ。

想像力の欠如がその原因の一つとも言えると私は考える。自分なりに集めた情報を元に仮説を立てるのがPDCAサイクルの第一歩だが、ここで大抵つまづく。「想像が出来ない」のだ。
アドバイスというか、ほぼ答えのようなものを渡せばそれなりに一生懸命やれるのだが、独り立ちできないのはこの想像力の部分。たまに雑ながらも手が動く者がいるが、これはOK。仮説はどこまで行っても仮説なので、何度もPDCAを回して真の姿に近づけていくことは正しいありようだと思う。

自分のミッション、役割を理解し、課せられたタスクをブレイクダウンして日々の活動に落とし込む。

一口に言ってもこれはなかなか出来ない、私ですら、出来ていないし悩み、迷うことがしばしばだ。

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