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言葉にならない寂しさを埋める世界を探してます。
僕の暮らす町も、あの夕景も海も、これほど綺麗で切ないと感じるのは僕だけだろうか。記憶が美化されて本物が殺されてしまうこの世界で、過去の瞬は記憶の中だけに生き続け、誰一人として遡行することは許されない。
蒸し暑かったあの夏は入道雲の大きさだけが印象的で、缶コーヒーを片手に持ったあの日のオリオン座に白い息で靄がかかる。時間と人を繋ぐレールに揺らされふと外を見れば、そこは未知の世界の始まりだった。
本当はみんな孤独で、それを必死に隠すために過去に寄りかかっているのだ。そんな日々を残していこう。