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Numbersで家計簿(iPhone編) - ④ 他表の参照

Numbersは、他の表のセルを参照できる。つまり、計算式に付け加えることができる。そのセルの表は、同じシートにあってもいいし、他のシートの表でもかまわない。
今回は、現金が足りなくなったので、銀行から1万円を引き出したと考えて、その時の家計簿のつけ方を説明する。
銀行といっても、一つとは限らないので、「銀行」という別のシートにひとまとめにしたい。

  1.  新しいシートを作成するため、画面上部のシート名の左側に表示されている「+」をタップ

2.プルダウン・メニューから「新規シート」というメニュー項目をタップして選択

3.新しく作成された「シート2」という名称をダブルタップ

4.シート名が編集可能になるので、「銀行」と入力

5.表の一番上の見出しを作成。「日付」、「引出」、「預入」、「残高」と入力

6.「残高」の下に「100000」と入力。三行目の見出しに今日の日付を入力

7.今日の残高のセルをタップして選択したのち、右下に表示されるキーボード・アイコンをタップ

8.今日の残高を求める計算式を作成したいので、下に表示されるダイアログの最上部の「⊜」をタップ

9.前回の残高をタップ

10.前回の「残高」から今日の「引出」を引きたいので、キーボードから「➖」をタップ

11.空白となっている「引出」をタップ。空白は0と解釈される

12.預金した時に「預入」となって残高に加算されるので、まず「➕」をタップ

13.「預入」の空白のセルをタップ

14.計算式が完成したので、緑のレ点をタップ

15.今日、10000を引き出したので、今日の「引出」のセルに10000を入力

16.リターンキー(↩︎)をタップすれば入力終了。今日の残高が90000に変わる

「銀行」の表は、これで終了。
使わない空白のセルを計算式に含めたのは、今後、この計算式をコピー&ペーストするだけで次回以降の残高が計算できるようにするため。


では、この引出額を家計簿に使ってみよう。

  1. 「シート1」をタップして、最後の列の見出しに「銀行」と入力し、リストの冒頭の行をタップして、キーボード・アイコンをタップ

2.下に表示されるダイアログの最上部に表示されるアイコンの一番左の「⊜」をタップして計算式の編集画面に移る

3.「銀行」というシート名をタップ

4.引出額をタップ

5.セル番地が表示されるので、緑のレ点をタップ

6.画面が「シート1」に戻り、銀行からの引出額が表示される


これで、今日の現金残高が計算できる。前日の残高から今日の支出合計を引き、銀行からの引出額を足せば完成。

  1. 今日の「残高」をダブルタップ

2.下に表示されるダイアログの「➕」をタップして、「10000」をタップ

3.計算式が完成したら、緑のレ点をタップして完成

4.今日の残高が表示される


このように、現金と銀行とのお金の移動を分けて二つの表で管理する方法を「複式簿記」(double-entry bookkeeping)という。一つのお金の動きに対して、二箇所(現金と銀行)にその金額を入力するからである。

一枚の表でお金の動きを管理することもできるが、現金、カード、近くの銀行、郵貯、インターネット・バンクなど、複数の口座がある場合、このように各口座ごとにお金の流れを管理すると、一目で各口座の残高が分かるので、非常に便利である。

【問題】

  1.  異なるシートの表なのに、「引出」と日付だけでセルを指定できるのは、やや例外的。「引出」という見出しが、全体を通して一つしかないため、別の表の「引出」と指定する必要がなかった。「銀行」というシートにもう一つ表を作って、「引出」という見出しを作成してみると、このセルの参照の方法がどのように変化するのか、見てみよう。

  2.  もう一つの「引出」という見出し項目のある表を、「シート1」で作成した時の様子も見ておこう。


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