Numbersで家計簿(iPhone編)- ② 計算式
買い物リストを作成した後、各項目の小計が必要になる。1個だけなら問題ないが、2個以上購入した場合
(価格)✖️(個数)=(小計)
という項目別の総額が必要になる。レシートにはこの小計が右側に並んでいる。
そこで、今回は、小計の計算を行ってみよう。
各項目の「小計」という見出しの列のセルをタップして選択したのち、表示される右下のキーボード・アイコンをタップ
2.画面の下に表示されるダイアログの最上部のタブの一番左に表示される「⊜」というアイコンをタップして、関数パネルを表示
3.計算式を入力するための細長い入力欄が表示されるので、まず、最初の項目の「価格」をタップ
4.青い色で選択したセルが強調され、入力欄に「価格 1/16(木)▲」と入力される。「価格」という見出しの列の「1/16(木)」という見出しの行にあるセル、という意味である。
次に、入力欄の下の灰色に表示される計算記号から「✖️」をタップ
5.入力欄に「✖️」が入力される。次に、右隣の「個数」のセルをタップ
6.入力欄に、オレンジ色で「個数 1/16(木)▲」と入力され、「個数」という見出しの列の「1/16(木)」という見出しの行のセルがオレンジ色で強調表示される。
出来上がった計算式は、(価格)✖️(個数)となっていて正しいので、緑のレ点をタップして完成させる
7.選択されたセルに計算結果が表示されるので、左上の「完了」をタップして終了する
このように計算式は列と行を指定して、どのセルかを示しているが、実際に計算に用いられる方法は、この表示方法とは異なっている。
相対番地
実際の計算方法は、C列の5行目というセルの参照方法ではなく、現在のセルの左隣二つ目の青いセルの値に、現在のセルの左隣の赤いセルの値を掛けるという方法を用いている。
自分の位置から見て、セルの位置を指定する方法をセルの「相対番地」と呼ぶ。
なぜこのようなセルの位置の定義を用いるのかは、こちらの方が便利だから、という理由である。
例えば、他の食品リストの小計を計算してみよう。
計算式の入っているセルをタップし、少し間をあけて、もう一度タップしてショートカット・メニューを表示した後、「コピー」を選択。
2.下のセルをタップして選択した後、ショートカット・メニューから「ペースト」を選択
3.「数式をペースト」と「値をペースト」という二つのショートカット・メニューが表示される。
コピー&ペーストしたいのは、上のセルの計算結果ではなく、計算式なので、「数式をペースト」を選択
4.第2行目の項目の計算結果が表示される。
(左へ二つ)✖️(左隣)
という計算が行われていることが、セルの色から分かる。
相対番地を用いて計算を行うと、単純なコピー&ペーストで同じような計算を必要とする他のセルの結果がすぐに作成できる。このため、表示は「C6 」(C列の6番目)などとなっているが、実際には、「左へ二つ目」というセル番地の決め方が優先的になったのである。
実際に列のアルファベットと行の番号を用いて、参照するセル番地を決めることもできるし、必要でもあるが、使用頻度はかなり低い。
自動入力
計算式をコピー&ペーストして、他のリストの小計を求めることもできるが、コピーとペーストという二つの動作が必要になる。これを一回で済ませようとするのが、「セルの自動入力」である。
コピーしたいセルを選択して、右下に表示される「セル」アクション・ボタンをタップ
2.下に表示されるダイアログから「セルに自動入力」というメニュー項目をタップ
3.選択されたセルが黄色の太枠で囲まれるので、下辺の「=」を下にドラッグ
4.必要な箇所までドラッグ
5.選択して指を離せば、結果が入力される
コピー&ペーストも頻繁に用いられるが、この「自動入力」を用いる場合が多い。相違点は、コピーした内容を保存する箇所、「クリップボード」と呼ばれているが、ここを使うかどうかである。「コピー」という命令は、ここに内容を保存することを意味し、「ペースト」という命令は、、ここの内容を取り出すことを意味する。自動入力ではこの二つの動作を省略し、直接手渡しているので、クリップボードの内容は変化しない。
【問題】
表計算で用いられる計算方法の特徴とは?
コピー&ペーストとセルの自動入力は、同じ結果になるが、見えない部分で異なっている。どのような部分か?