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Numbersで家計簿 - ④ 絶対参照

今まで計算式や関数で用いてきたセル番地(セルの位置)は
C4 + D4
などのように、現在洗濯中のセルの位置から見て、左か右か、上か下か、どのくらい離れているのか、を基礎にして値が決められていた。
このようなセル番地の決定方法をセルの相対番地と言い、それを参照することをセルの相対参照という。
それに対して、現在のセルの位置を無視して、参照するセルの番地を列記号と行番号で決める方法をセルの絶対番地といい、それを参照することをセルの絶対参照という。
絶対番地は、通常のセルの相対番地に「$」記号を付ける。例えば
$C$4 + $D$4
と表記される。

この方法で税込価格を求めてみよう

まず、「価格」という列の右側に「税込」という列を作成する

  1. 「価格」という見出しのある列の記号「C」にポインターを置き、セルの右側に表示される「v」という下向き矢印をタップ。
    このセルを二本指タップしても同じ

2.表示されるコンテキスト・メニュー(ポインターのある箇所で操作可能な項目のメニュー)から「列を後ろに追加」というメニュー項目を選択

3.新しく作成された列の見出しセルに「税込」と入力

4.適切な箇所に「消費税8%」と入力し、その横に「108%」と入力。同様に、「消費税10%」と「110%」を入力

5.新しく作成した「税込」という列の「豆乳」という項目のセルを選択し、「=」を入力

6.表示される関数エディターを一行下にずらし、「int(」と入力(integer(整数)の略)
INT()関数は、切り下げを行う

7.豆乳の価格である「198」をタップし、掛け算を意味する「*」(英数半角で)を入力し、消費税率は、8%なので、「108%」というセルをタップ

8.これで税込価格が計算できるが、後々のことを考えて、「消費税率」のセル番地(オレンジ色)をタップ

9.ダイアログが表示されるので、「列を保持」、「行を保持」というチェックボックスをタップして、チェックを入れる

10.「消費税率」のセル番地に「$」記号が付いていれば、緑のレ点をタップして完成

11.セルの下辺の中点に表示される黄色の点にポインターを当てて、下にドラッグし、計算式をコピペする

12.ドラッグによるコピペの範囲は、黄色の枠線で囲まれる

13.トラックパッドから指を離せば、コピペの完成。
ペーストされたセルの一つをタップして、計算式を表示してみよう

14.計算式の最初の項は、相対参照なので、一つ左隣が選択されるが、二つ目の項は、コピーした計算式と全く同じ

このように、相対参照で最初の項を変更しながら、税率である二つ目の項は、絶対参照で常に特定のセル番地を参照するようにしておけば、とても便利になる

あとは、以前の方法で税込価格に個数を掛けて小計を求める

1.豆乳の「小計」のセルをタップして選択

2.関数エディターが起動している状態で、青い枠を一つ右にドラッグ

3.「税込」x「個数」となるので、緑のレ点をタップして完成

4.あとは、セルの下辺の黄色の中点を下にドラッグしてコピペして、計算終了

5.「合計」、「残高」も税込価格で計算される

「絶対参照」は、それほど頻繁に用いないが、このように便利なので、必ず覚えておこう

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