Numbers - チェックボックス
チェックボックスは、特殊な性格を持っている。もしチェックが入っていれば、TRUE(1)を返し、入っていなければ、FALSE(0)を返す。
チェックボックス単体で用いることは、それほどないだろうが、この特徴を利用して、SUMIF関数とともに用いられる場合が多い。
SUMは、加算の意味で、IFは、条件分が正しければどうかを判定する、という意味である。
SUMIF関数の引数は三つあり、SUMIF(判定箇所, TRUE, 加算範囲)となる。判定場所、この場合は、チェックボックスのセルが該当し、そのセルがTRUEなら、つまりチェックが入っていれば、選択範囲を加算、FALSEなら何もしない、という関数である。
予約注文をして、代金の支払日は、発送日という条件で商品を購入したとしよう。
または、代金引換で購入したとしよう。
このような時、家計簿は、少し複雑な状況になる。
例えば、10万円のパソコンを予約注文、あるいは代金引換で購入したが、現金の支払いはまだなので、手元に残っている。つまり、すでに10万円は使ったにも関わらず、現金はまだ残っているという状態になる。
そこで、まず、購入日に全額を計上して、残高は、自由に使える金額にする。同時に、所持金として持っている現金は別に計算して表示する。そして、予約が実現した時、または商品が届いた時に、現金から差し引く、とすれば、所持金と自由に使える金額との両方が分かる。この現金支払日にチェックボックスにチェックを入れる用にしておけば、計算上の残高と所持金が一致する。
分かりにくいかもしれないが、この区別をしておかないと、やたらに所持金が多いので、勘違いすることになる。
では、この計算をチェックボックスを使って実行する方法を見てみよう。
その前に関数の初歩的な理解が必要なので、「Numbers - 関数」を一読してほしい
ビデオ解説
https://youtu.be/3FSUQmxd_Eo
まず、予約、または代金引換で購入した商品の右隣にチェックボックスを作成する。
セルを選択して、ツールバーから「フォーマット」というアイコンをタップし、右サイドバーを開き、「セル」というパネルのタブをタップし、データフォーマットというポップアップメニューをタップ
2.「チェックボックス」というメニュー項目を選択
3.次のように、SUMIF関数を作成(スマート・クオーテーションマークは使わない)
4.F5が”TRUE”なら、E5を引く、という意味で、チェックボックスにチェックが入っていたら、所持金から10万円を引く、という結果になる。
チェックを入れてみよう
支払いが終わったので、計算上の残高と現金が一致する。
チェックボックス単体で用いると、それほど重要な意味は感じないが、このようにSUMIF関数の条件として用いることができるので、非常に重宝する。