Numbers for iPhone - ⑥ タッチスクリーンのジェスチャー
iPhoneは、画面をどのようにタッチするかで操作が決められる。これをタッチスクリーンのジェスチャーと呼んでいる。パソコンではトラックパッドがその役割を果たしている。
タップ
指を画面に触れることを、慣習的にマウス・ダウン・イベントと呼んでいる。また、指を画面から離すことは、マウス・アップ・イベントと呼ぶ。
iPhoneでアプリを起動するとき、タン、というように、軽くアプリのアイコンを叩く。これはタップと呼ばれている。マウス・ダウン・イベントとマウス・アップ・イベントの時間的間隔がほとんどないと、OSは「タップ」とみなす。
ダブルタップ
タップの後、素早く(約0.5秒前後)再びタップすること。タップとタップとの間に指定時間以上の時間が経過すると、OSは「ダブルタップ」と認めない。メモなどで単語を選択するときの操作が典型例。
ドラッグ
図形などのオブジェクトに指を触れて、ほんの少し時間を経過させ、指を移動させると、そのオブジェクトは移動する。このような操作方法を「ドラッグ」と呼んでいる。マウス・ダウン・イベントが発生して、即座にではなく、0.5秒ぐらいの時間を経過したのち、イベントの発生ポイントが移動すると、OSは「ドラッグ」と認識する。あまりに早すぎると、「ドラッグ」ではなく、「フリック」ないしは「スワイプ」の開始と認識される。
ドラッグの後、指を離すことを「ドロップ」と呼んでいるが、これは、移動後、マウス・アップ・イベントが発生することである。
長押し
画面に触れ、そのまま押し続けることを「長押し」という。図形や表の行や列、またはセルの移動に用いられる。マウス・ダウン・イベントの後、約1秒以上、指の位置が動かないとき、OSは「長押し(Touch and Hold)」と認識する。
複数のオブジェクトの選択
ドラッグを用いる方法
1.画面の何もないところをタッチして、青い正方形が表示されるまで押し続け(長押し、Touch and Hold)、その後、指を離さない状態で、必要な箇所までドラッグ
2.ドラッグ開始位置と終了位置の間にあるすべてのオブジェクトが選択される
長押しを用いる方法
1.まず一つを長押しして選択
2.長押しした状態で、二つ目をタップ
長押ししつつ、二つ目をタップする方が簡単そうだが、両手を使うので、どちらかというとドラッグを使う方が便利かもしれない
ピンチ
「つまむ」という意味だが、「ピンチ・イン」が内側に向けて指を狭め、「ピンチ・アウト」が外側に向けて指を広げる操作をいう。前者が縮小、後者が拡大に対応している。
ピンチ・インとピンチ・アウト
親指と人差し指で画面に触れ、つまむ動作をすると、表示が縮小される(ピンチイン)
2.親指と人差し指を離すと表示が拡大する(ピンチアウト)
スクロール、スワイプ、フリック
指を画面に触れて、すぐに位置を移動する。位置の移動が遅いと、ドラッグや長押しとなる。