続けることの意義②
中学生の頃に辞めグセがついてしまった自分ですが、そんな自分が高校のサッカー部を辞めずに続け切ることができたのは亡くなった父との約束があったからでした。
3年生が引退し、2年生の自分達が最上級生となる節目のタイミングで自分は部活を辞めようと考えていました。仲間と合わなかったというわけではなく、勉強や部活が中学の時とは全く異なる高校生活に加えて、父の病気のことなども加わって自分の精神状態は非常に不安定でした。部活を辞めようと考えた自分が病床の父にそのことを相談したのは高校2年の夏休み − 父が亡くなる1ヶ月前でした。
自分の意思決定にほとんど口を出さない父でしたが、この時だけはアドバイスをくれました。
「辞めるかどうかは自由だよ。ただ、お父さんが会社で働いている人たちを見ていると、学生時代に何か一つのことをやり遂げた人とそうじゃない人とでは、どこか働き方が違う気がするな」
中学の時に大好きなサッカーを辞めてしまった自分に対する父からのメッセージでした。
この言葉のおかげで、自分は高校のサッカー部を続け切ることができました。何か大きな結果を残せたわけではありませんが、大きな自信になりました。
以前書いたように、馬術部のハードな4年間をやり抜くことができたのも父の言葉のおかげです。父には本当に感謝しています。