肩関節包の基礎と"ちょっとした評価"
みなさんこんにちは(^^)
肩関節機能研究会で代表を努めている志水です(Twitter,Instagram)
今回は
「肩の関節包」について解説していこうと思います。
肩の関節包は肩関節疾患においていろいろと関わってきます。
例えば…
□肩関節不安定症(動揺肩)/ルーズショルダー(Loose shoulder)
□肩関節脱臼
□肩後方タイトネス/(Posterior Shoulder Tightness)
これら疾患の病態には関節包が関与してきます。
また
凍結肩においても関節包の知識は重要ですし、肩の関連痛においても関節包に付着する神経の理解はとても大切になると考えています。
ということで今回は
□関節包の解剖
□関節包の機能
この2点について深堀りしたいと思います!
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肩肘マガジンで関節包について書かれている他の記事はこちら↓
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では、いきましょう!
関節包の解剖
まずは
「肩関節の関節包の構造や機能がどうなっているのか?」
ここについて説明していきます!!
肩の関節包は
「関節唇から上腕骨解剖頚の外縁に幅広く付着」するとされています。また、肩以外の関節包と同様に深層を滑膜・浅層を線維膜といった二重の構造を呈しています。
そして、関節包の位置関係はこのような感じになっています!
Momma, D., Nimura, A., Muro, S., Fujishiro, H., Miyamoto, T., Funakoshi, T., Mochizuki, T., Iwasaki, N., & Akita, K. (2018). Anatomic analysis of the whole articular capsule of the shoulder joint, with reference to the capsular attachment and thickness. Journal of Experimental Orthopaedics, 5(1), 16. https://doi.org/10.1186/s40634-018-0134-8
また前述したように
肩甲骨側の付着部は肩甲骨頚部の外周を覆うように位置し、上腕骨側の付着部では解剖頚の周囲を覆うようになっています。
もし、「関節包の付着部の詳細をもっと知りたい!!」ぜひこちらからアクセスし、ご覧ください(^^)
フリーアクセスで下図のような詳しい資料が多くありますので、オススメです!
また、肩や股関節なんかでは関節包の一部が肥厚している部分があり、その部分を靱帯(関節包靱帯)と呼んでいます。
肩では
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