「勤勉な国の悲しい生産性」(ルディー和子著)を読んで|ICTと社会
働き方改革と生産性向上をめぐる私のモヤモヤ感を解消すべく読んだ本の3冊目は、「勤勉な国の悲しい生産性」(日本実業出版社)。
著者のルディー和子氏は、元エスティローダー社のマーケティング・マネージャ。現在は立命館大学客員教授で、セブン&アイ・ホールディングスおよびトッパン・フォームズの取締役を務める、マーケティング界の第一人者だそうだ。本書は2020年6月に刊行されたばかりの最新書だ。
本書において著者は、日本企業は従業員という最も重要な企業資産の価値を上げる努力を全く