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4.自社で行う理由

 私が社会人になった頃は、統計データや専門情報は役所や公的機関の図書室など等に出向き、書き写したりコピーしたりして入手した。なので、市場調査はシンクタンクなどの調査機関に委託するのが一般的であった。

 しかし今は、国や地方自治体の統計データはネットで簡単に収集でき、専門的な情報もネット上にあふれており文献も通販で購入できる。エクセルも広く普及し、無料で使える統計データ加工サイトなども有り、基礎的なスキルを習得すれば、かなりの程度まで分析可能である。昨今は、chat GPT 等が答えを教えてくれる。
 なので、市場調査は、コストと時間をかけ外部に委託すること無く、中堅~小規模企業でもできる環境が整った。

 前回も述べたが、私は、市場調査は経営幹部や営業や財務などが定期的に行う事が望ましいと考える。

【補足】
 私が社会人になった頃のシンクタンク等の調査会社の仕事は、統計データを入手し分析し、専門書等の文献を調べ、アンケートやヒアリングを行い、それらを調査資料として委託元に提出すると共に、収集した調査資料から戦略や政策などを提言する事であった。

 しかし、昨今のシンクタンク等の調査会社の仕事は、前述したとおり統計データや専門情報など誰でも気軽に入手できるので(もちろん調査資料の提出や戦略や政策の提言等の仕事もするが)、提言した戦略や政策をモデルケースとして社会実装する事や、それを伴走支援する業務が増えてきている。

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