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パンチドランカーかを調べた結果【病院】

 今回の記事はボクシング競技歴20年の元プロボクサーが自身がパンチドランカーかを病院に調べに行った結果を記事にします。
 結果を先に伝えると現状ではパンチドランカーシンドロームの症状はありませんでした。


 この記事を書くのはアマチュアボクシング全国大会二冠、プロボクシングで日本二階級制覇の実績と日本トップで戦い抜いた20年のボクシング知識をより多くの人に知ってもらうメンバーシップと基本を重視しながら戦略面も含めバランスの良いボクシングを伝えるボクシングレッスンを行っている小原佳太です。

 現在このNOTEには僕のボクシング競技歴20年間で勝つために試行錯誤したボクシング理論や経験を投稿していて、更に詳しい小原佳太の拳闘理論はメンバーシップ限定にて公開しています。

切っ掛け

 受診の切っ掛けは自身がパンチドランカーシンドロームかどうかを疑ったわけではないが自分の感覚だけを信じる事はしていないので、知人に私がおかしい言動をしていたら教えて欲しいと伝えたことでした。

 知人は「言動におかしい点は感じない」と前置きをしてから不安があるなら専門医に見てもらい客観的に安心を得ることもよいのではないかと教えていただきました。

 現在ボクシングジム設立に動いていることもあり、始まってからより始める前に知った方がよいことだと思い紹介された病院に電話をかけて予約を取りました。

病院

 私が受診したのはふくろうクリニック自由が丘
ふくろうクリニックの特色でもあるスポーツ医療。
脳神経外科では脳震盪・スポーツ頭部外傷、つまりスポーツで脳震盪や頭部の外傷が原因で心身の不調を診察し、適切な運動を医療の立場から提案し支援していただけます。

 私は2023.4.8.の試合で頭部に打撃を受けKO負け。
その他にも2010、2016、2018年にもKO負けしていることから脳震盪の経験があるのでもっと早くから受診するべきでした。

受診

 受診したのは計3日間。
 1日目と2日目で高次脳機能検査を行い、3日目で診断結果を受けました。

 1日目は問診とMRI撮影、そして、スポーツビジョン脳力診断。
 MRIにて脳の血管を確認して現在と過去の出血などを確認して、スポーツビジョン能力診断で動体視力や認知機能、空間認識の診断を受けました。

 MRIでは眠気と戦い、スポーツビジョン能力診断では自身の正解率の低さに自信を失いました。

診断シート

 初心から1週間後の2日目は認知機能を調べる神経心理学検査。
記憶力などを調べる検査だったので予め自信がないことは伝えました。
しかし、自宅で娘が行っている昔話を聞いて覚える勉強に似ているモノもあり楽しかったです。

 そして、更に1週間後の3日目診断。
 診断結果はMRIでの脳の画像診断でも出血の後もなく、2つ以上の物事が同時進行すると記憶は苦手だが注意力と処理速度に問題なし。
周辺視野と空間認知がよく、パンチドランカーシンドロームの心配はないと診断でした。

 しかし、これは現状であってこれからは分からないので定期的な診察を勧められました。
 また、パンチドランカーシンドロームはMRIなどの映像だけではわからず、医師との掛け合いで判断されるそうなので気になる方は受診を奨めます。

 そして、ここで初めてパンチドランカーはパンチドランカーシンドロームという名前がついていることを知りました。

費用

 受診にかかった費用は保険証を出しているので自己負担は
・1日目が¥7.470-
・2日目が¥840-
・3日目が¥400-
合計¥8.710-でした。

 現状を知り安心して運動、仕事をするには決して高くない金額でした。

脳震盪後の危険性

 フクロウクリニックのHPには以下のように脳震盪の危険性を書かれています。

頭をぶつけたり強い衝撃が加わったりしたあとに、脳の機能が障害された状態を脳振盪といいます。
意識を失うこともあり、その後、頭痛、めまいなどの身体症状のみならず、不眠、不安、抑うつなどの症状がでることもあります。

ふくろうクリニックHP

そして、以下のような認知機能の障害も起きるそうなので早めの受診を奨めます。

・注意障害
傾眠、昏迷、昏睡などの意識レベルの低下から一度に2つの事ができない
ぼんやりしていてミスが多い
・記憶障害
同じことを繰り返し質問する
今言ったことを忘れてしまう
・遂行機能障害
時間を守れなくなった
計画を立てることが難しい
・社会的行動障害
感情の爆発がある
暴力をふるう

ふくろうクリニックHP

定期健診の薦め

 今後私は自身の言動に不安を感じたならば受診しようと決めましたが、ボクシングだけではなく格闘技やラグビーのコンタクトスポーツ。
サッカーのヘディングでも脳震盪は起こるので皆様の周りに脳震盪から性格などが変わった方や認知機能に変化がある方には奨めてください。
診断だけではなくリハビリも行っていますので良い方向へ進むことを願っています。

 また、私は現役プロボクサ―の頃から試合後は勝敗やダメージに関係なくMRI撮影をしていました。
 これは先輩ボクサーから
「悪い時だけではなくて通常の状態を病院と共有することで、万が一問題が起きた時に役に立つ」
と教えられていたからです。

 ボクシングも他のスポーツも人生を豊かにするためのモノなので皆様の健康を祈り、今後も誰かの為になるようなことを記事にしていきますのでご覧ください。

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