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ボクシング用品の選び方

 今回の記事ではボクシング用品の選び方を競技者として20年間ボクサーを行い、現在も指導者としてボクシングレッスンを行っている小原佳太が安全第一を基に実際に使っていたモノと参考例を紹介します。

 前提として自分が練習しやすいモノを探すことが第一ですが、私の場合は安全と実際の試合で使うモノを選んでいたので参考にしてください。


 本記事を書くのはアマチュアボクシング全国大会二冠、プロボクシングで日本二階級制覇の実績と日本トップで戦い抜いた20年のボクシング知識をより多くの人に知ってもらうメンバーシップと基本を重視しながら戦略面も含めバランスの良いボクシングを伝えるボクシングレッスンを行っている小原佳太です。

 現在このNOTEには僕のボクシング競技歴20年間で勝つために試行錯誤したボクシング理論や経験を投稿していて、更に詳しい小原佳太の拳闘理論はメンバーシップ限定にて公開していますの是非ご登録ください。

シューズ

 はじめに小原佳太が競技者として使用していたシューズを紹介します。

 私はランニングシューズに拘りはありませんが、長距離ランニングには足の負担が少ないソールが薄すぎないモノ
反対に短距離やフィジカルトレーニングにはソールが薄い物を使用していました。
 本来ならばフィジカルトレーニングには走る(前に移動)ことに適したランニングシューズではなくてサイドステップなどの横の動きにも対応して安定性のあるものを奨めます。

 ボクシングシューズで使用していたのはMIZUNOのボクシングシューズ、ハイカットです。 
 ミズノ製品を選んでいた理由はボクシングシューズの名の通りにボクシングに特化した軽さと安定性。
そして、カラーオーダーを行うことでトランクス(試合ユニフォーム)と合わせることができたからです。
 ハイカットを選んでいたのは見た目の好みです。

 もちろん、カラーオーダーを行うと値段も高くなるので日本タイトルマッチ以前は選べませんでした。

 ボクシングに挑戦したての方には手に入れやすい価格で耐久度もあり動きやすいレスリングシューズを奨めます。
 レスリングシューズはボクシング同様に前後左右の動きに強くグリップが効き安定性があります。
そして、国内のボクシングシューズに比べ耐久性が高いので買い替える期間が長くなります。
 私は大学生時代にレスリングシューズを使用していました。

バンテージ

 次に格闘技で拳に巻くバンテージ
バンテージを巻くことで拳にクッションを付けたり予期せぬ方向に関節が曲げることを防ぎ怪我予防に役立ちます。

 プロボクシングの試合に使用されるのはバンテージはほぼ包帯です。
このバンテージで練習する選手も多いですが私は着用するにも洗濯するにも負担が少なく耐久性も高い練習用バンテージを使用していました。

 日本でのアマチュアボクシングはウイニング製の伸縮性バンテージが使われていますが、汗をかくとバンテージが縮み圧迫されるのでは私は非伸縮性や海外製のバンテージを使用していました。

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グローブ

 次にグローブ
 私が使用していたグローブは基本的にはウイニング
理由は国内での試合はウイニング製のグローブで行われているので、本番(試合)で使用するものと同じモノを使用していました。
※現在は興行によってイサミ製やタイトルマッチでは両者の合意があれば選べる

 ウイニング製品を購入される場合は公式サイトからの購入を奨めます。
理由はウイニングが世界でも人気なために生産が間に合わずに注文しても数か月待ちとなり、インターネット上では以下のように公式の5倍する価格で出品されているからです。

 ウイニング製品の良いところは以下のように沢山あります。
・耐久度が高い
・拳への衝撃も少ない
・名前やマークをプリントや刺繡ができる
そして、公式で修理を受け付けているので糸の解れなどがあれば修理してもらい長く使用できます。

 不安な点もありますがこちらは長所の反動です。
・納期が長い
大人気なので届くまで数カ月かかります。
・値段が高い
品質が高いため値が張るのは仕方なく、アフターフォローもあるので安心して購入してください。

 また、私は海外での試合ではウイニング以外のグローブで試合に臨んたので練習も他のモノを使用していました。
その理由は海外での試合時に少しでも勝率を上げるために相手にダメージを与えるモノを選んだからです。
それはGRANTRIVALのソフトタイプ
 GURANTはストレート系のパンチを得意とする私には向いている手首の安定性が高く拳部分のクッションも硬いグローブ。
 RIVALのソフトタイプは試合で急遽使用することになったのですがクッション性が薄いことから攻撃的で勝負するには良いグローブでした。

 ウイニング以外にも条件によってお薦めできるグローブがあります。
拳に極力負担が少ないモノが欲しいのであればTWINSWINDY
 女性やまだ身体ができていない子供は自分のパンチの反動に耐えられずに怪我をしてしまうことがあるのでクッション性が高いTWINSやWINDYをお奨めします。

 反対に練習には奨めないグローブもあります。
それは対人練習(スパーリングなど)などを行う14ozや16ozのグローブはレイジェスなどの自分にも相手にも衝撃が多いモノです。
レイジェスなどはナックルパート(拳部分)が硬くて自身の拳への反動が強く怪我をしやすい。
また、相手にも与える衝撃が強いので練習相手に怪我をさせてしまい練習相手が減ってしまうと結果自分の練習強度が下がってしまうので奨めません。

 レイジェス製などの硬いグローブを使用する場合は試合で相手にダメージを与える可能性の高さと自身の拳に負担がかかるリスクを考慮しなければなりません。
そのことを考慮できるならば試合で使用する8ozや10ozは使用することを考えても良いと思います。

ヘッドギア

 ボクシングトレーニング上級者となりマスボクシングやスパーリングを行う際に必要なのは頭部の外傷を防ぐヘッドギア
 私はウイニング以外を奨めません
なぜならば、今まで着用したことのあるヘッドギアはウイニングを除いて違和感が多かったからです。
 実際の商品を添付したくとも大手通販サイトでは転売目的で価格が高すぎるので添付もしませんので公式サイトをご覧ください。

 また、とりあえずマスボクシングを行う程度ならば購入しやすいモノで構いませんがボクシングを行うならばキックや空手など別競技のヘッドギアはお勧めしません。
 奨められない理由は蹴りや肘を想定したヘッドギアではボクシング用ヘッドギアには無いアゴ部分がとても邪魔になります。
 顔面へのパンチがない空手用ヘッドギアには正面分部にプロテクターが付いているのでダメージは受け辛いですが距離感と危機感が狂いますので以下のヘッドギアは奨めません。
ボクシングにはボクシング用品を奨めます

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マウスピース

 最後に対人練習には不可欠なマウスピース
格闘技においてマウスピースは歯や顎の保護、脳震盪の予防・軽減、脳への振動の軽減など、さまざまな効果があります。

 マウスピースの重要性は次のとおりです。
歯や顎の保護
・脳震盪の予防
・脳への振動の軽減
・顎関節障害の防止

 この中でも歯の保護は重要です。
大きな衝撃を受けずとも自身の歯同士がぶつかり欠けると見た目に違和感が出ることだけではなくて修復にお金がかかるので対人練習を行うならばマウスピースが必須です。

 マウスピースの購入の仕方は大きく分けて3つ。
・市販品
・歯科医での製作
・専門業者での製作

 はじめは安価に手に入る市販品でもよいですが、歯科医や専門業者に依頼して自分の歯形にピッタリとフィットするマウスピースを製作することで口に違和感なくボクシングに集中でき頭部へのダメージ軽減にも繋がるので奨めます。

 私は大学時代からマウスピース専門業者エポックエステートに製作依頼していて、現在では試合用マウスピースより薄く会話しやすい特注マウスピースを使用しています。

慣れ

 今回の記事ではシューズから始まりバンテージやグローブ、ヘッドギア、マウスピースといったボクシング用品の選び方を理想と私の経験を基に記しましたが結局は使い慣れたモノが良いです。

 これは持論ですがいくら理屈が通ってなかろうが自分が信じたモノ、やりやすいモノで勝負できると全力を尽くせるので記事を参考にしていただき試し、合わなければ変えていくことを奨めます。

関連記事

 最後にこの記事で紹介したボクシング用品の関連記事を紹介しますのでご覧ください。


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小原佳太
僕の知識がボクシングが好きな人に届きますように。