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話題:「京央円線」はじまるよー

某日都内、とある喫茶店。

京央惨事 短編公演 「短編集 京央円線」の稽古前。

しぶいコーヒーとカリカリのポテトをつつきながら、京央惨事の鈴木のすり(脚本と演出担当)と花岡南帆子(俳優担当)は茶をしばいていたーー

おひさしぶりです

南帆子:はい。

のすり:はい。お久しぶりのコラムです。

南帆子:『2019年もそろそろ終わりますね』ってコラムから、対談コラムって更新してないみたいですよ。どうやら。

のすり:そうなのか……(笑)

南帆子:もう2020年ですけど。

のすり:じゃあ10か月ぶりとか?

南帆子:それくらい。

のすり:お久しぶりです。

南帆子:お久しぶりです。

のすり:色々ありましたな。

南帆子:色々ありましたねぇ。

のすり:色々ありましたけれども。最初は、3月に一回公演を予定していたんだけど、それも情勢的にダメになって。で……今ですね。

南帆子:色々あって今ですねぇ。(この間に)何がありました?

のすり:何があったかなぁ……。

南帆子:ざっくり(笑)

のすり:私はねー……何があったって言われると、何もなかった。

南帆子:本当?

のすり:うん。仕事が変わったりとかは色々、したけど。特に何も……(花岡は)何かあった?

南帆子:結婚した。

のすり:あ、そっか。いつだっけ?

南帆子:今年の2月。

のすり:ちょうどコロナ前?

南帆子:そうだね。「コロナだぞ」ってなって、色々行動制限みたいなのが出る直前、だね。ちょうど。

のすり:おめでとうございました。

南帆子:ありがとうございました。

二 人:(笑)

結婚しました

花岡南帆子と青海雄一:2020年2月22日(にゃおにゃおにゃんにゃんにゃんの日)に結婚。今や自他公認の仲良し夫婦である。
※なお、にゃおにゃおにゃんにゃんにゃんの日を狙ったのかどうかは定かではない。

夫婦共演することになりました

のすり:そんなこんなで、次の公演は夫婦初共演で。

南帆子:ね。

のすり:どうです?(夫と芝居を)やってみて。

南帆子:いやでも、本当に初めての共演なんですよ。夫婦共演と言うか、初共演。なんか夫婦、じゃない関係性が見えてきた気がする。

のすり:あ、そうなんだ。

南帆子:共演者、っていう。別に家に帰れば夫婦に戻っちゃうんだけど。「そういう関係性あったんだー」みたいな発見。

のすり:そうなんだ。じゃあちょっと違うの? 稽古中とか。

南帆子:なんかね、違う。

のすり:前々から「二人でやってみたい」っていうのはあったの?

南帆子:あんまりなかった(笑)

のすり:(キャスティングが決まった)流れ(笑)?

南帆子:流れで。あ、でも……めっちゃ懐かしい話をすると、『隣人の収穫』のときに。最終的に出てくれたのは、丸元になったわけじゃないですか。あれって最初、別の方にお願いしたら事務所NG出ちゃったんだよね。その時に、男性キャストは「蒼海優斗(当時)か丸元浩司になる」って話があって。

のすり:あー、そうだったね。

なつかしの「隣人の収穫」についてはこちら▼
▼今記事周辺人物の関係性が一発でめちゃ分かる記事(ぜひご一読を)

南帆子:どっちになっても良かったんだけど……「青海さんだと、イケメンだから、ヤダなぁ」って思ってた記憶。

二 人:(笑)

のすり:そゆことね(笑)

南帆子:イケメンあんま好きじゃなかったから。

のすり:ゆーくん、イケメン売りだったからね。ザ●ロのイケメン枠だったから(笑)

南帆子:そうそう(笑) でも逆に、夫婦になってからの方が「一緒に芝居してみたいな」ってなった。

のすり:ふーん。

南帆子:本当にイケメン苦手で……本人にも言ってることだから言うけど、「イケメンは顔だけで生きて来ただろ。ケッ!」って思ってた人間だった。私は。だからイケメン枠の役者は本当に苦手だった。

のすり:「会話できねーだろ」みたいな(笑) ※偏見

南帆子:そうそう(笑) そう思ってたけど、逆に付き合って、夫婦になって、の過程の中で、「面白い子だな」って思ったから。「一緒に芝居やってみたいかも」ってのはあった。

のすり:なら良かった。

南帆子:って感じですね。夫婦初共演に関しては。

今回は短編4本立て。花岡 初脚本作について

のすり:今回は1本の長編じゃなく、短編の4本というパッケージですが、やっててどう?

「京央円線」は京央惨事初の短編集公演。
『パウンドケーキの味』『ライフ・ライン』
『きみがわるい』『ハンドメイド』 の4本立てです。

南帆子:楽しいよ。やる分には。というか逆に聞きたい、私京央では初めて書いたじゃん、ホンを。

のすり:うん。

南帆子:……どう?

のすり:え、面白かったよ。

南帆子:ほんとに?

「ライフ・ライン」 脚本:花岡南帆子 
青海雄一と丸元浩司の二人芝居。
◆あらすじ
男が家に引きこもってからずいぶん経つ。その間に世間は様変わりしているようだ。
今日も男の友人である迷彩男は、男への生活物資を運んでくる。ミリオタの迷彩男は毎日、男に情報を届けている。男を生かすための情報を。

のすり:うん。花岡が書いたヤツを演出するっていうのも、私も初めてで。今までになかったことだから……でもなんか、京央っぽく書いてくれたなって印象。

南帆子:そう?

のすり:演出しやすい。良い意味で浮いてないなって。

南帆子:良かった…。京央っぽく書いたつもりは、あまりなかった(笑)

のすり:でもなんかね、それぞれの男の役柄の立て方は、花岡っぽいなって。関係性の作り方が、花岡さんぽい。

南帆子:どういうとこが?

のすり:なんて言うか……お互いに、支え合ってる感。お互い何か欠けてるんだけど、そこを補い合おうとしている関係性が、花岡っぽいなって。

南帆子:そうなの(笑)?

のすり:そう思った。

南帆子:でも確かに、のすりさんはアレだよね。欠けてる者同士が、かけ合わないものを書くよね。かけ違ったまま、「それが形だよね」って。ラストまで。

のすり:基本的にかけ合わないまま終わる(笑)

南帆子:かけ合わないまま終わるのが、のすりで。私はたぶん、かけ合おうと、ちょっと努力している(笑)

のすり:そう、すげーわかる。その努力が花岡っぽい(笑)

南帆子:それは確かに、私っぽいのかも知れない。

のすり:私のは、かけ合わなかったらかけ合わなかったで、そのまんまだから。

南帆子:そうね(笑) 今回は4本あるうちの、1本だけ私が書かせてもらって。他ののすりさんが書いた3本は、もう、誰もかけ合わない二人~三人の掛け合いだよね。

のすり:誰もかけ合わねー(笑)

南帆子:そこに救いもなく終わる。たぶん私は、そこに救いを作っちゃう。

のすり:なんか、そうだね。

南帆子:そんな感じ(笑)

短編作品のみどころって?

のすり:長編よりもさ、短編の方が書きやすい。

南帆子:人間関係もシンプルでいいしね。

のすり:そう。スッと終われる。短編って形はやりやすいなって思った。見やすいし。

南帆子:60分だしね、今回。短編4本合わせて。

のすり:そうだね。長編よりも、見やすく観れるんじゃないかな。気軽に。

南帆子:ね。

のすり:なんかさ、このコロナ期間中で、演劇から遠ざかった人もいると思うんだけど。でも、今回は短編4本だから見やすいんじゃないかなって。久しぶりに演劇見るよって方でも、見やすいと思う。

南帆子:サクッとね(笑)

のすり:サクッと見れる(笑)

南帆子:今回配信もあるしね。

のすり:そう。配信はね、デカいよね……。

配信公演と劇場公演
今公演は限定約10名の劇場公演と無観客配信公演を実施。
劇場公演は、アクトエリアを観客席で挟む「囲み舞台」を採用。密を避けるため約10席に限定。座る位置により違う景色が観られるはず。
配信公演は無観客ライブ配信。初の試み。カメラワークを毎公演変え、各公演で視点が変化。劇場公演の半額で観られるので、複数回を観て比較してみるのも楽しいかもしれません。演者の表情や細部の演技もよく観れちゃうかも。アーカイブも残るのでオンタイム視聴じゃなくてもOK

南帆子:配信で、気軽に見て頂けるとね。嬉しい。

のすり:今回は本当に気軽に見てほしいって感じ。単純に、娯楽として。別にその、作品の中に作品性とか。

南帆子:メッセージ性とかね。

のすり:そう、物語性とか。

二 人:ない(笑)

のすり:ないから(笑) 気軽に見てほしい。

南帆子:わかる(笑)なんか、おもろいもんやってるなーって。思ってもらえたらそれが幸い。

のすり:なんかおもろかったなって思ってもらえたらそれでいいやって。

南帆子:ね(笑)

コロナ後の生活どう?

南帆子:のすりさん最近一番の、事件はなかったんですか?

のすり:何かあったかな……Switchを買えたことくらい。

南帆子:あー。

のすり:「結婚しました」ほどデカいことは特にないですよ。私は。

南帆子:そうか(笑)

のすり:確かに生活は変わったけども。例えば外に出づらくなった、とか。マスクをしなきゃいけない、とか、あるけど。それが生活の一部になりつつある。

南帆子:リモート続いて欲しい……。

のすり:リモートはいいよね。

南帆子:生活リズムが安定する。単純に。健康面や時間配分とか。

のすり:リモート大事。

南帆子:リモート定着してほしい……。

のすり:出勤しなきゃいけないときはするけど、リモートでできるものは全然リモートでいいってよくわかった。

南帆子:よくわかったよね。

のすり:なんかこの、withコロナみたいな生活とか。色んなことのwithに、慣れ始めてる。そう言う意味で、生活は何も変わらないっていうか。

南帆子:うんうん。別に日常だなって感じ。

のすり:そうそう。だからまあ、そんな変わらないよね。劇的には。

南帆子:まあ、そんな変わらない日常を描いた短編4作が……。

のすり:(笑)

南帆子:いきなりまとめようと思って。

のすり:大事。

南帆子:短編4作品を。『京央円線』が。

のすり:そんな感じで。11月6日から始まります。

南帆子:始まりますね。京央らしい4本だよね。

のすり:よろしくお願いします。

南帆子:次回(のコラム)は、丸元・青海登場ですか?

のすり:四人でやりましょう。

南帆子:はーい。ではまた今度。

のすり:はーい。

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鈴木のすりと花岡南帆子の雑談コラム

(タイトルは特に決めていない) 過去ログはこちら

※はてなぶろぐさんから引っ越し中 …

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「京央円線」公演詳細

京央惨事短編集『京央円線』
2020年11月6日(金)~9日(月)
於:新宿眼科画廊・スペース地下

京央惨事初の短編集公演。
人と人との関わり、交わり。
円のように線のように、それは今日もどこかで繰り返す。
誰かが泣いて笑って生まれて死んで。今日もどこかで、きっとどこかで

出来る限りの対策を重ねながら日々稽古に励んでいます。よろしければご観劇いただけたら幸いです。

京央惨事 公式HP


◆脚本
鈴木のすり(京央惨事)
花岡南帆子(京央惨事)

◆演出
鈴木のすり(京央惨事)

◆出演
花岡南帆子(京央惨事)
青海雄一
丸元浩司

◆会場
新宿眼科画廊・スペース地下
東京都新宿区新宿5-18-11
https://www.gankagarou.com/map

◆日程
2020年11月
6日(金) 19:00-(配信)
7日(土) 14:00-(劇場)/19:00-(劇場)
8日(日) 15:00-(劇場)/20:00-(配信)
9日(月) 13: 00-(配信)/19:00-(劇場)

※劇場公演について
・席数は1公演につき約10席です。
・開場時間は開演30分前です。

※配信公演について
・カメラワークは毎回異なります。各回、違った視点からご覧いただけます。
・配信公演日は配信専門日となります。劇場にはお入り頂けませんのでご注意下さい。
・配信回はアーカイブが残ります。【公演日6日後0時まで】繰り返し視聴可能です。
・開場は開演15分前です。15分前から待機画面を配信致します。

◆チケットご予約
配信:1,500円
公演:3,000円
https://keiosanji.wixsite.com/ko3z/keioensen-ticket

照明 田村 亮太
音響 ケイオー裏方部
撮影 sawano from hell
制作 早川さとし 安齋直哉

公式HP
https://keiosanji.wixsite.com/ko3z

京央グッズ展開中👀
https://suzuri.jp/ko3z

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