京央円線座談会3 話題:同棲の話
今回は短編「きみがわるい」から「同棲した話」
好きな人といえど、一緒に住んだら色々ありますよね。
【ストーリー2:きみがわるい】
脚本 鈴木のすり
ある日の朝食、男が女に言った。
「俺の目玉焼きの黄身、割れてるんだけど」
女は頭に来て言い返す。
「そうゆうところは気にするんだ」
こんなはずではなかったはずだ。
私が悪いのか、きみが悪いのか、
いったい何が悪いのか。
青海&花岡家の乱 「なんで今それする?」
のすり:『きみがわるい』は、同棲中のカップルの話なんですけれども。皆さん同棲したことあります?
丸 元:あります。
南帆子:ありまーす。
青 海:はーい。
のすり:みんなあるんだ。夫婦はまあね、そりゃそうだよね。
丸 元:別居してるわけない。
のすり:ね(笑)どうです? 同棲中、ケンカとかしましたか?
南帆子:ケンカ......。
青 海:同棲中のケンカっていうのは……今までの経験でも、この(花岡との)夫婦間でも、全然あるっちゃあるけど。そんなひっきりなしにケンカしてるとか、そんなわけでもなく。
のすり:まあでも、一緒に住んでたらあるよね。小さなことから大きなことまで。
丸 元:(花岡と青海に)一番大きなケンカは何だったの?
青 海:なんだろ。小さなことから大きく発展することはあるよね。最初から大きな原因があってっていうのは......(ないかも)。
南帆子:なんかね、あのー……誰かは忘れたんだけど、誰かと約束してて。出かけなくちゃいけなかったの、二人で。
丸 元:うん。
南帆子:その時に、私がメイクとかしてたのかな? で、ゆうくんは先にメイクも髪型のセットも終わってたんだよね。
青 海:ああ……。
南帆子:そしたら私がメイクしてる間に、ゆうくんがマニキュアをしだしたことがあって。
のすり:それは時間かかるなー!(笑)
青 海:あったなぁ……(笑)
南帆子:「なんで今マニキュアする!?」と思って。「だったら皿洗っといてよ!」って言ったら、「皿洗うのが俺(青海)だっていうのが当たり前だと思ってるの?」みたいな。いやだったら皿……って。
のすり:(笑)
南帆子:ささって塗れると思ってたのかも知れないけど。
青 海:ワンカラーだったら適当に乾くかなって思ってたんだよね(笑)
のすり:乾かねえのよマニキュアは(笑)
南帆子:こっちは、だったら洗い物しといてほしいわけですよ。でもマニキュ アしちゃった人に「洗い物して」って言えないじゃん、もう。
のすり:優しいのねそこは。
南帆子:だから「洗い物してほしかった」から言わないで「なんでマニキュアしてんの?」って切り口から入っちゃって。ゆうくんが「しちゃいけないの?」みたいな。
のすり:うん(笑)
南帆子:そこから「マニキュアするくらいだったら洗い物しといてよ」って。「私いま準備してるのわかるでしょ? 終わったら行ける状態にしたいから、食器洗っといてよ」って言っちゃったら、そこからケンカ。
青 海:あったねえ。
南帆子:その日シャワー浴びながら泣いてたもん(青海が)。
一 同:(爆 笑)
南帆子:シャワー浴びながら「ぐすん、うっ......」って聞こえてきた。
青 海:あったあった(笑)
丸 元:それ、男性が化粧する場合の特異なケンカだよね。俺マニキュアしようとして怒られたことないもん。
一 同:(笑)
青 海:まあまずないと思うよ!
丸 元:したことねぇし、マニキュア。
青 海:そうね。
青海&花岡家の乱 「洗面所の髪の毛事件」
青 海:あと「洗面所の髪の毛事件」とか。
南帆子:あったな……!
のすり:「洗面所の髪の毛事件」?
南帆子:結婚してからの話だけど、私があと5分でバイトのリモートミーティングが始まると。で、顔は洗っておきたいと思って、顔洗おうとしたら、洗面所に髪の毛が詰まっちゃってて。
のすり:あらら。
南帆子:その時に私は「私の髪の毛じゃない」って瞬時に判断したんだよね。
のすり:「これは私じゃない」と。
南帆子:「絶対私じゃない」と。というかその前に、ゆうくんは洗面所を使ってたはずなのよ。だから、「なんでやっといてくれなかった……!?」っていうのもあったし「私のじゃない」って判断があって。「ゆうくん自分の髪の毛自分で処理してよ!!(怒)」 って。
青 海:そうそう。
南帆子:ゆうくんが「え……」ってなって、こっち来たんだけど……「いや、この髪の毛俺のじゃない!」って。
一 同:(爆 笑)
青 海:そもそも二段階あって。「詰まってるから流れない」って話を最初にされて、まず 確認しに行って。そしたら詰まってないし、普通に流れるし。だから「これ、なほし(南帆子のこと)自分で取ったの?」って聞いたら「取ってない」みたいで。「気付いたら自分でやればいのに...」「まあでも俺の髪なら仕方ないのかな」って思って取ったら……明らかに根元が黒くて毛先が金髪なの。
のすり:(花岡に)おめーじゃねぇか!
一 同:(爆 笑)
青 海:それで「あン!?」ってなって。「取ったけどさ、俺の髪じゃなかったんだけど」って 言ったら、「あっそ。」ってサラッと流されて。「いや間違いを一度謝れよ!」ってところ でムカムカムカッ!!って来て。
南帆子:そうね(笑) いや私は、もう、「あと5分でミーティングが始まるのになんで髪の毛取っておい てくれなかったの!?」って焦りと怒りがあったんだけど。ゆうくんはゆうくんで、「俺の 髪じゃねぇし!」ってところに引っかかってて。かみ合わない、みたいな。
のすり:なんだよそれ(笑)
青 海:そういうちっさいことが、まあまあまあ。
南帆子:ちっさかったのに、すごいケンカしたよねアレね。
青 海:そうね。
のすり:どうやって仲直りしたの?
南帆子:どうやって……。
青 海:どうだったっけ?
南帆子:なんだっけ?
青 海:なんか、冷静に話し合う時間を一回設けたのよね、たぶん。
南帆子:私が結構、意固地になってて。
青 海:絶対謝らなかったからね?
南帆子:絶対謝りたくなくて。
のすり:あ、そう(笑)
南帆子:「いやだから、洗面所に、髪の毛が、落ちてたの。」「いやだから、それは俺の じゃないの」って。お互い一歩も譲らない感じ。
青 海:一度あった間違いを訂正して謝ってほしかっただけなのこっちは。「なんであんなキレたの?自分の髪だったのに」っていう。なのに「こいつ一向に謝んねぇなぁ!」ってなって。
南帆子:謝んなくて。すごい一回、お互いにガッ!てアガったんだよね。「お前いい加減にせぇよ!何なんその態度!」ってゆうくんが言うくらい。
青 海:一回怒鳴っちゃったのよ......。
のすり:マジ? 髪の毛でか(笑)
丸 元:こわ。
南帆子:でも私も負けずに、「何が?」って(言い返して)
のすり:負けねぇなー!
青 海:「何が?」じゃねえよ分かるだろ!? と思って。
南帆子:それで一回ガーッとなったんだけど、ゆうくんがめっちゃ落ち着いてくれて、冷静になって。「だからね」って諭すように、状況を説明して。
のすり:なるほど。
南帆子:「俺は、これに対する謝罪がほしかった」って、冷静に自分の求めている謝罪を教えてくれたら、私はぐうの音も出ないわけですよ。それは確かに私が悪い。でも謝りたくないわけよ。
丸 元:謝れよ(正論)
一 同:(爆 笑)
南帆子:でも最終的に謝ったよね、ちゃんと。
青 海:うん。それで「こちらにも悪い面があったから」自分でも納得して。
南帆子:気付いたら取ろうね、と。
青 海:「俺もこういうところは悪かったからそれは本当にごめん」って。
丸 元:そこまでのプロセスが長かった。
青 海:長かった。だいぶ。
のすり:髪の毛を取ればいい話。
青 海:そこがキュッとできれば別にケンカにもならなかった事件なんだろうけど。
南帆子:私が謝りさえすれば終わってた。
一 同:(笑)
丸元事変「M字開脚の罠」
のすり:まあまあ、同棲ってそんなもんですわな。
青 海:生活に密に関わる問題でのケンカが、やっぱり多くなるかねー同棲とかってなって くると。
丸 元:他人だから生活リズムが違ったりするし。
南帆子:ここ(花岡&青海)の話しかしてなくない?
のすり:そだね。
青 海:こーじさんは?
丸 元:え、時間大丈夫なの?
のすり:まあ、一ネタ下さい。
丸 元:えーと、ケンカもしてたけど、ケンカの話は全部持ってかれたので……。
一 同:(笑)
丸 元:同棲してた時に、彼女がバイトから帰って来て、結構疲れた顔してて。「今日こうこうこういうことあってね...」って話を、俺は寝っ転がりながら、ケータイいじりながら聞いてて。そのときちょっと、屁をしたいって思ったの。
のすり:うん。
丸 元:彼女も疲れてるから、ちょっとここでひと笑い取ってやろうと思って。「ちょっと 待って!」って彼女を制止して。M字開脚みたいに足開いて……屁をバって出そうと思ったら ......。
のすり:え、まさか……。
丸 元:プリって。
のすり:わぁぁぁあ!
南・青:(爆 笑)
丸 元:ハッと思って、すぐ立ち上がって......その間彼女は「え? どうしたの?」みたいな。それを無視してトイレ行ってパンツ下ろしたら、人差し指くらい の......。
のすり:それ以上はやめろぉぉぉ!
* * *
のすり:ぶっこんできやがりましたね。
南帆子:そのあとどうしたの?
丸 元:「ウンコ漏らした」って言ったら......「よくあるよね」って。
一 同:(爆 笑)
丸 元:よくねぇよ!!
のすり:優しい (笑)
丸 元:俺が枕を濡らしたっていう、話。
青 海:優しいお話だった(笑)
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(本日千秋楽!)
「京央円線」公演詳細
京央惨事短編集『京央円線』
2020年11月6日(金)~9日(月)
於:新宿眼科画廊・スペース地下
京央惨事初の短編集公演。
人と人との関わり、交わり。
円のように線のように、それは今日もどこかで繰り返す。
誰かが泣いて笑って生まれて死んで。今日もどこかで、きっとどこかで。
出来る限りの対策を重ねながら日々稽古に励んでいます。よろしければご観劇いただけたら幸いです。
◆脚本
鈴木のすり(京央惨事)
花岡南帆子(京央惨事)
◆演出
鈴木のすり(京央惨事)
◆出演
花岡南帆子(京央惨事)
青海雄一
丸元浩司
◆会場
新宿眼科画廊・スペース地下
東京都新宿区新宿5-18-11
https://www.gankagarou.com/map
◆日程
2020年11月
6日(金) 19:00-(配信)
7日(土) 14:00-(劇場)/19:00-(劇場)
8日(日) 15:00-(劇場)/20:00-(配信)
9日(月) 13: 00-(配信)/19:00-(劇場)
※劇場公演について
・席数は1公演につき約10席です。
・開場時間は開演30分前です。
※配信公演について
・カメラワークは毎回異なります。各回、違った視点からご覧いただけます。
・配信公演日は配信専門日となります。劇場にはお入り頂けませんのでご注意下さい。
・配信回はアーカイブが残ります。【公演日6日後0時まで】繰り返し視聴可能です。
・開場は開演15分前です。15分前から待機画面を配信致します。
◆チケットご予約
配信:1,500円
公演:3,000円
https://keiosanji.wixsite.com/ko3z/keioensen-ticket
照明 田村 亮太
音響 ケイオー裏方部
撮影 sawano from hell
制作 早川さとし 安齋直哉
公式HP
https://keiosanji.wixsite.com/ko3z
京央グッズ展開中👀
https://suzuri.jp/ko3z
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鈴木のすりと花岡南帆子の雑談コラム
(タイトルは特に決めていない) 過去ログはこちら
※はてなぶろぐさんから引っ越し中 …
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