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節電!ポータブル電源、買っちゃう!?どうする!?

こちらのポータブル電源がソーラーパネルとセットで非常に安くなっていることを知りました(2024/3/6時点)。
前々からポータブル電源で電気代を浮かせられないか気になっており、いい機会でしたので購入判断をするために調査してみましたので、その結果をまとめます。
ただ、シンプルな試算でいきなり結論が得られたので、結論だけ興味ある方は結論だけ見ていただければ。



結論: 費用対効果悪いので買わない。

いいなと思ったモデルが、容量1024Whで、クーポンを使った価格が108,750円。
電気代が1kWhあたり30円とすると、1024Whを1日でフルに使い切れたとして、
1.024*30≒30円くらい賄える計算。
30日で900円くらい。
1年で10,800円くらい。
製品保証が5年なので、5年で54,000円は賄える計算。
10年稼働してもギリ初期費用を回収できない計算ですね。
今後電気代がどうなるかはわかりませんが、少なくとも現時点で初期費用すら回収の目処が立たないので購入は見送りと判断しました。

仮に1日2回充電・放電をしきれたとしてギリギリ初期費用を回収できないとも言えますね。なにか意図を感じるような。

以降はいろいろと確認・試算してみた結果です。
しなくても結論出てるのに。徒労に終わってしまいました。
が、参考になる方もいるかもしれないので、載せるだけ載せてみます。

初期費用の確認

EcoFlowさんのHPを見ると、ざっくり以下の選択肢があるそうです(2024/3/6時点)。
・RIVER 2 256Wh ポータブル電源+110W ソーラーパネル
 想定用途 アウトドア
 通常価格 61,000円 クーポン利用で 39,650円
・RIVER 2 Pro 768Wh ポータブル電源+160Wソーラーパネル
 想定用途 キャンプ
 通常価格 127,000円 クーポン利用で 76,200円
☆DELTA 2 1024Wh ポータブル電源+160Wソーラーパネル
 想定用途 節電対策
 通常価格 181,250円 クーポン利用で 108,750円 
・DELTA 2 Max 2048Wh ポータブル電源+220W両面受光型ソーラーパネル
 想定用途 非常時
 通常価格 313,720円 クーポン利用で 188,232円 
クーポンを使うつもり満々ですので、39,650~188,232円の初期費用がかかります。
価格と容量だけみると、3つ目のDELTA 2 1024Wh がなかなか良さそうに感じました。

モデルごとの家電使用時間の目安

EcoFlowさんのHPを見ると、様々な家電をどれくらいの時間、回数使えるのか、目安が書かれています。列挙しますと、
・RIVER 2 256Wh ポータブル電源+110W ソーラーパネル
  スマホ(11W)  :約20回
  LEDライト(10W) :約20時間
  扇風機(40W)  :約4.6時間
・RIVER 2 Pro 768Wh ポータブル電源+160Wソーラーパネル
  スマホ(11W) :50+回   ※50回ちょいってことですかね?
  照明(10W AC)  :23.7時間
  冷蔵庫(120W)  :6+時間  ※6時間ちょいってことですかね?
・DELTA 2 1024Wh ポータブル電源+160Wソーラーパネル
  スマホ(11W) :80+回   
  洗濯機(500W)  :1.8時間
  冷蔵庫(120W)  :7+時間
  電子レンジ(1,300W):0.6時間  
・DELTA 2 Max 2048Wh ポータブル電源+220W両面受光型ソーラーパネル
  スマホ(11W) :140+回   
  洗濯機(500W)  :3+時間
  冷蔵庫(120W)  :14+時間
  炊飯器(1,000W):1.6時間
です。
繰り返しになりますが、どんな家電をどれくらい使うと、容量を使い切るのかという見方です。例えば、スマホの充電だけだったら1日何回くらいだし、充電しなくても何日くらいは平気そうだな~とか、毎日1回は電子レンジを使うけど、どうやら耐えられそうだな~とか、そんな風に使い方を想像しながらこれらの数値を眺めると良さそうです。

ユースケース: 私の場合

私の場合は、主目的が電気代を節約できることになります。
初期費用の回収はもちろん、色々な手間がかかった上で、節約ができたら嬉しいです。

私は平日フルタイムの会社員ですから、基本的には日中家にいません。しかし、たまーに在宅勤務を行うのと、土日は出不精なので家にいることが多いです。仮に週4日出社するとして、朝7時から夜19時まで家にいないとすると、日の出てる間はほったらかして充電できることが望ましいですね。

ポータブル電源の用途としては、ドライヤーやアイロンなど、短時間だけど消費電力が大きい家電の電力をまかなうのに使いたいです。
また、電気ケトルや電子レンジ、さらにはノンフライヤーなどの調理家電もよく使うので、これらの電力をまかなえるとなお良いです。

各家電は設置場所がバラバラですが、電源タップを這わせたりすることは許容しますし、なんならレイアウト変更しても良いと思ってます。節約したいですからね。

他にもシンプルにスマホを充電するなどの用途にもどんどん活用していきたいですね。地味にWifiルータとかもいいかもしれません。Alexaなどの常時起動しているものももちろん。

もうちょっと仕様を比較

ユースケースを確認したところで仕様を確認します。
私の場合ですと、元が取れそうかどうか以外は特に機にしなくて良さそうでしたので、重要そうな項目は、容量、定格出力、保証期間、使用サイクルに絞られそうです。使用サイクルは、0%から100%に充電、100%から0%まで放電をして使い切ることを1回としたときに、何回した頃が寿命になるかを示す目安だそうです。
これらの項目だけピックアップすると、
・RIVER 2 256Wh ポータブル電源+110W ソーラーパネル
  容量:256Wh
  定格出力:300W
  保証期間 :60ヶ月(5年)
  使用サイクル:バッテリーが80%に低下するまで3,000サイクル以上
・RIVER 2 Pro 768Wh ポータブル電源+160Wソーラーパネル
  容量:768Wh
  定格出力:800W
  保証期間 :60ヶ月(5年)
  使用サイクル:バッテリーが80%に低下するまで3,000サイクル以上
・DELTA 2 1024Wh ポータブル電源+160Wソーラーパネル
  容量:1024Wh
  出力:ACx6 1500W(サージ2250W) 100V
     USB-Ax2     5V 2.4A 最大12W
     USB-Ax2(急速) 5V 2.4A, 9V 2A, 12V 1.5A 最大18W
     USB-Cx2      5/9/12/15/20V 5A 最大100W
  保証期間 :5年
  使用サイクル:3,000+
・DELTA 2 Max 2048Wh ポータブル電源+220W両面受光型ソーラーパネル
  容量:2048Wh 最大6,144Whに拡張可能
  出力:ACx6 2,000W(サージ4000W) 100V
     USB-Ax2    
     USB-Ax2(急速)
     USB-Cx2  最大100W
  保証期間 :???
  使用サイクル:3,000 サイクルで容量 80 % 以上

載ってなかったりするぞ!?比較できない・・・
とはいえ、私のユースケースでいうところの、電子レンジに対応しようとなると、DELTA 2 以上のモデルが良さそうな気がしますね。
USBポートをたくさん備えている点もGoodです。

電気代はどう?

いよいよ本題ですね。ここが一番気になるところ。
保証期間が最大5年なので、5年以内に初期費用を回収できそうかどうかがポイントになりそうです。

5年保証の間に初期費用を回収しようとすると、
・RIVER 2  通常価格 61,000円 クーポン利用で 39,650円
 39,650[円] / (12 * 5 * 30[円/kWh]) ≒ 22.0kWh[kWh/月]
・RIVER 2 Pro 通常価格 127,000円 クーポン利用で 76,200円
 76,200[円] / (12 * 5 * 30[円/kWh]) ≒ 42.3kWh[kWh/月]
・DELTA 2  通常価格 181,250円 クーポン利用で 108,750円 
 108,750[円] / (12 * 5 * 30[円/kWh]) ≒ 60.4kWh[kWh/月]
・DELTA 2 Max 通常価格 313,720円 クーポン利用で 188,232円 
 188,232[円] / (12 * 5 * 30[円/kWh]) ≒ 104.6[kWh/月]
結構ゴリゴリ使ってようやく回収できそうなレベルですね。

私のユースケースでいうと、消費電力の大きい家電の消費電力と使用時間は大体、
ドライヤー 1200W  3分
アイロン  1000W 10分 
電気ケトル 1200W  5分
電子レンジ 1100W  5分
ノンフライヤー 1200W 5分~15分
です。
ドライヤー、アイロン、電気ケトルは毎日使います。
電子レンジとノンフライヤーはまちまち。仮にそれぞれ週3回としましょう。

電気代の計算には、kWhという単位を使います。
例えば、1000W の家電を1時間使ったことを 1kWhと表現します。
電気代は1kWhあたり何円か決められており、大体1kWhあたり30円で計算されると思います。

前述の家電と使用時間をkWhに換算すると、
ドライヤー 1200W  3分  → 0.06kWh
アイロン  1000W 10分 → 0.17kWh 
電気ケトル 1200W  5分  → 0.1kWh
電子レンジ 1100W  5分 → 0.09kWh
ノンフライヤー 1200W 5分~15分 → 0.06~0.3kWh
毎日確実に0.06+0.17+0.1=0.33kWhは使うようですね。
0.33kWh * 30 = 9.9円 1日かかるそうです。
1ヶ月30日として、 9.9 * 30 = 297円
これらを全部賄うと、月300円ほど節約できるみたいです。

月300円なので、年3,600円。
5年保証の間に18,000円が賄える計算になりますね。
これじゃあちょっと・・・ ですね・・・

参考までに、コツコツくんは月々の消費電力が大体300kWh~400kWhです。
いまもこうして記事を書くのに使用しているPCの消費電力がすごいのと、
暖房や洗濯機などの消費電力も凄そうです。

が。 が。
ここで結論の章の試算に気づいてしまいました。
うーん、難しいですね。
バッテリーというのはなかなか低価格化しないものなのでしょうか。
製造方法なんかにもちょっと興味が出てきました。

まとめ

いろいろ調べていろいろ計算してみましたが、結局のところシンプルに初期費用が回収できないとわかりました。
もっともっと低コストでポータブル電源が手に入るようになると、PCに繋いでほったらかしてなにかするとか、いろいろと楽しそうなのですが。
世の中そう上手くはいかないみたいです。
いい勉強になりました。


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