ノンデザイナーがデザインカンファレンスを開催する理由__3_

ノンデザイナーがデザインカンファレンスCtalksを開催する理由

みなさん、こんにちは加藤公一(@ko1katoU)といいます。

この内容は12/15(日)に開催された「なごやデザインLT大会」で話した内容をもとに、5分では語りきれなかったことも追加したり、少し修正して綴りたいと思います。

また、この思いは2020年1月18日(土)に開催する「Ctalks」を開催する原動力にも通じる思いなので、LT大会のときとタイトルをそちらよりにしました。

ちなみにCtalksについてご存知でない方に少し宣伝。
Ctalksは「メーカー×デジタル」をコンセプトに、第一回の今回のテーマは「ビジネス×デザイン」をトークテーマとしています。デザインをビジネスに貢献している実践者のリアルなエピソードを聞くことのできるデザインカンファレンスです。ぜひ来てください🙌

イベントサイト💻

申し込みはこちらから💁‍♂️


自己紹介

改めまして、加藤公一(@ko1katoU)といいます。

大学では情報系の勉強をし、メーカーに就職をし、ソフトウェアの品質保証を経験した後、デザイン部に異動しUXリサーチやUXデザインの全社推進をしています。

社外の活動ではUX名古屋の主要メンバーであり、HCD-Netでセミナーの企画・運営をやったり、来年1月に開催するCtalksの運営メンバーでもあります。

趣味はたい焼き屋巡りですw🐟

自分の志

これらの社外の活動をたくさんやっている、自分の今の志は

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という原動力で活動しています。

この「悲しい思い」とはどういうことかというと


みなさんもこんな思いをしたことないでしょうか?

・これ誰が使うの?って機能を実装しないといけない
・新しい感を出すためだけの機能機能開発
・結局、売る現場は「前とそんなに変わらないですよ」
・売り上げに貢献している感覚が全くない


でも、本当は…こんな風に思っているんじゃないでしょうか。

・人の役に立つ機能が作りたい
・売り上げに貢献出来る機能を開発したい
・社会のためになる製品・サービスをつくりたい

けれど、それをどうやって実現するか、分からない

今まで通り、スペックをあげればいいのか?


昔はそれで良かったけど、今は違う

例えば

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洗濯だと、昔は手洗い、今は全自動。
テレビだと、昔はブラウン管で、今は液晶テレビ

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昔は洗濯だと手洗いでかなり手間がかかります。
テレビでブラウン管だと映像が白黒だったり画質が荒かったです。

ここに対しては課題やニーズ(洗濯:手間がかかる、テレビ:画質が荒い)が明確で、洗濯なら効率化すればユーザーは喜ぶし、テレビは画質を綺麗にすればユーザーは喜びます。

それを解決できる技術を開発すればいいわけです。

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でも、今はその効率化や画質の綺麗さは一定以上になり、今のユーザーの課題やニーズが分かりにくくなっています。

洗濯体験で今ユーザーが求めていることは、何なのか?
テレビ体験で今ユーザーが求めていることは、何なのか?
それを明確にする必要があります。

ちなみに自分の洗濯体験の不満は、洗濯物を畳むところです。洗濯機を回すところ、干すところは結構面倒ではなく、いいんですが、畳むのが面倒で後回しになることが多いです。
それを解消してくれる洗濯機やシステムを開発されることを切に願います。
(誰か開発してちょ😊)

話を戻すと、
課題・ニーズが不明確なままで従来の延長線上(つまり従来の課題のまま)で技術だけ伸ばしても的外れになる可能性が高いです。

洗濯機でいうと、効率化の流れでいくら洗濯時間を短くしても、既にユーザーはある程度満足しているので、技術開発したメリットの恩恵を受けない。
つまりせっかく技術開発してもユーザーはそんなに喜んでくれません。

それよりも、自分の体験からすると洗濯物を畳む不満・面倒さを解消できる(つまり自動で畳むか、畳まずに済む)システムに技術開発した方がユーザーは喜ぶってことだと思います。
(本当に面倒なので誰か開発してぇ〜w)

じゃあどうすればいいのか?

それが解決出来るのが、UXデザイン・UXリサーチだと思ってます。

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UXリサーチをして、現状の課題やニーズを明確にして、その方向に技術開発をした方がいいと思ってます。

上の洗濯体験の例は自分の体験だけの話ですが、複数人のリサーチをしてユーザーの課題やニーズを明確にして、それを解消できる技術開発をしないといけないと思います。

ちなみに洗濯物を畳むのが面倒だと思っている人は一定数以上いると思っています(個人的感覚ですが)ので、ぜひ誰か製品orサービス開発してください🙇‍♂️

そうやって課題やニーズを明確化することによって

・人の役に立つ機能ができる
・売り上げに貢献出来る機能を開発できる
・社会のためになる製品・サービスを開発できる

と思います。

自分はどんな役目なのか

ノンデザイナー(特にエンジニア)のデザイン教育だと思ってます。

エンジニア系の出身で、社会人としてエンジニアの経験はありませんが、品質保証として一緒に仕事をしていたのでその立場も分かり、UXデザインの勉強もしてきた自分だからこそできることがあると思ってます。

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先ほどのステップのUXリサーチして、現状の課題やニーズを明確にするステップが必要ですよというのを広めて行きたいと思ってます。

なので、社外活動のUX名古屋やHCD-Net、そしてCtalksを立ち上げに賛同し、一緒に走り続けてきました。

さらに詳しくいうと
HCD-Net東海で開催していたUXデザイン連続セミナーのメインペルソナもメーカー系のエンジニアですし、
Ctalksのペルソナにもメーカー系のエンジニアを入れてもらっています。
それが自分が運営に携わっている意味だと思ってます。

HCD-Net東海のペルソナ(顔写真はネットで拾ってきた画像なので隠してあります)

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Ctalksのペルソナ(8人ほどインタビューして作成しました)

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(ユーザーにとって)意味の無い機能をつくるよりも、意味のある機能をつくった方が、せっかくの技術力が無駄にならないだろうし、エンジニアも絶対その方が嬉しいと思います。

そうやって

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「悲しい思いをするエンジニアをゼロにしていきたいと思います」


最後に

最後にCtalksを企画していく中のインタビュー調査で印象的だったことが1つ

インタビュー設計をしていく中で、今回のテーマである「ビジネスとデザイン」の関係について聞きたいよねと出てきて、
ストレートな質問だと「デザインはビジネスに貢献できると思いますか?」
でもこの質問って答えづらいだろうな〜でも最後に一応聞いておこうか
という感じでインタビューの最後に聞くことにしました。

そう思いながら8名にこの質問「デザインはビジネスに貢献できると思いますか?」をぶつけると、全員ほぼ考えることもなく即答で

「はい」

と答えました。

これはインタビュー設計したときの我々の予想と比べるとかなり意外でした。

でもこのことから色々な事が明確になってきました。

デザイナーやデザインを学んでいるエンジニアの人はデザインの考えがビジネスに貢献出来ると自分自身では確信しているが、それを言語化できたり、周りの人や特にビジネスサイドの人に説明することがなかなかできていないということ。

それをトップランナーの方から言語化されて聞けるのは価値のあることだということ。

ということで第一回目のテーマは「ビジネスとデザイン」になりました。

そんなトークが聞けるCtalksは来年1/18(土)に開催です。

超オススメです😍
(ぜひきてくださいね😊)


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加藤公一
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