読書記録(2019年5月)「新・魔法のコンパス」西野亮廣
この本は3年前に出版された魔法のコンパスを文庫化したものだが、
実は今の時代に合わせて全て書き下ろしたもの。
なので改めて読む価値はありますし、こういう本(本に限らずセミナーとかも)って同じ内容でも自分自身がそのときと違うので、
感じることが違ってきます。
そのときに応じた感じるところがあるので、何度も読み返したくなるだろうなと思います。
この本にはお金のこと、広告のこと、ファンのことなど、今までの西野さんの本で色々述べられていることがまとめて書かれています。
1時間半ぐらいでサクッと読めちゃう本ですが、決して内容が薄い訳ではなく、読みやすくて、時間のない挑戦する人に対してそのぐらいで読めるように設計している本だとどこかで(確かブログかな)西野さんがいっていました。
積極的に相談をして、共犯者を作れ
広告の章なのだが、広告とは関係なく社内での協力の仰ぎ方などに参考になると思った。
自分が必要とされて、嬉しくない人間はいない。
そこで「アドバイス」の1つでも貰ってごらん。
間違いなくその人は、お客さん第一号になる。
自分のアドバイスが反映されているプロジェクトを、見届け時にはいられないだろう?
自分の知らないところで作られた仕組みや制度はなんでこんなことになってるんだろう?とイヤイヤやることも良くある話だが、悩みを相談したり、自分も意見をしたプロジェクトには、自分も協力した感が出てその後も協力したくなりますよね。
なのでコレからはどんどん悩みを共有・相談して周りと一緒に作って行きたいと思った。
お客さんの安心を担保しろ
『集客』というのは、「楽しめるかな」「置いてきぼりにならないかな?」といった”不安を取り除いてあげる作業”だ
「お客さんの安心を担保する作業」と言ってもいい。
これは共感して自分が主催するセミナーでも気をつかっているつもりです。
セミナーというのは自分が参加する時もそうだけど、参加する人は自分のためになるのかな?とか、周りの人が出来る人だらけでついて行けるのかな?、自分は場違いなんじゃないか?というのを常に気にするもの。
たまに主催の自分に問い合わせがあることもあるが、その時は必要な情報が出せてなかったんだろうなと反省しているし、やっぱりそういう不安がセミナー参加にはあるんだと実感するときです。
そういう不安を1つ1つ除去する施策が必要だし、そのために出来るだけ情報は出さないといけないと思っている。
セミナー資料に近い形のモノがあれば事前に紹介するべきだと思うし、極端な話セミナーで使われる資料を事前に出してもいいと思っている。
それは資料だけ見ても分からない部分も多いだろうし、こんな話が聞けるのか!なら行きたいという人が絶対増えると思う。
どんなことをやるか内容が分からないセミナーより、どんなことが話されるか分かって、安心が担保されている方が行きやすいですね。
人は「確認作業」でしか動かないですからね。
満足度の正体は「クオリティー」ではなく、「伸び率」だ
読者の感情曲線をキチンと上下に振ってあげなきゃいけない。
皆、「負け」を避けたがるけど、「負け」のない物語なんて売り物にならない。
(中略)
満足度を有無には、この「伸び率(矢印の角度)」を上げることが大切なんだ。
まさか西野さんの本で感情曲線というワードが出てくるとは思わなかった。
やはり出来る人はこういう感情の上下を意識しているようで、
ジャパネットたかたのテレビ通販でも視聴者の感情を意識してMCがしゃべるような指導をしているのを確かこのテレビで見た気がする(曲線を描いて指導してた記憶がある)
ただ、カスタマージャーニーマップで感情曲線を書くと、感情曲線の落ちたところの改善をすることはよくある。それはもちろん意図せず落ちている、こんなところで落ちるべきではないところで落ちていれば、それは改善すべきである。
ここではそういう話ではなく、伸び率、満足感を感じてもらう為に
「計画的に」感情曲線の低いところを演出し、そこからジャンプさせて高いところに持っていき、満足感を演出する。
この感情曲線の上下に物語があり、人はそれに惹き付けられていく。
(アニメで主人公が一度ピンチになるのはこの手法ですね)
満足感を演出する為に感情曲線の計画的な上下を意識しようと思います。
まだまだ考えさせられるところがたくさんある本ですが、まだ自分の中で未消化なところがあるので、また時間を見つけて読んでみたいと思います。
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