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Keita@
2021年7月24日 08:25
私は、あの人と湖のほとりにいる。ここ、何度来ただろう。もう思い出すことができない。じっとしているだけで汗ばむ陽気、湖を見ながら私たちは話をしている。私たちはよく、手をつないでこの湖を歩いた。目的もなくただ歩いていた。あの人と歩く時、私はこっそり湖を見ていた。湖の水面はいつでもゆらゆらと揺れていた。それを見ていると、その瞬間が現実である事を忘れてしまいそうだった。私たちはよく、森の喫茶店
2021年7月22日 17:45
7時30分。一瞬の光が差し込み、また仲間が連れて行かれた。ここは暗い、息苦しい。一体、この部屋の中にどれくらいの時間、どれだけの仲間が閉じ込められているのだろう。今の私の救いは、少し前に出会った、故郷の違う彼女の存在である。暗闇の中、彼女の気配を感じた私は、少しの会話をして励まし合う。暗闇にいることが多く、彼女の姿を光のもとで見たことは少ない。一瞬だけ見えた彼女は、愛らしい丸顔が印象的