【検証】自分の身体の比率に合わせたアバターはフルトラ適正が高いのか?
ココ最近ボーンの配置について悩んでいたのと、タイトルの通りのことがずっと気になってたので、自分の身体を測ってやってみました。
「そら自分の身体と同じ比率なら適正高なるわな―――」ってやる前から結果は見えてるように思うんですけど(何なら結論だけ先に言うとそれはもうフルトラ適正高い自分専用のアバターになったんですけど)、実際にやってみたくなったんだ。ただ自分が納得したいだけなんだ。
※この記事は2021年12月9日時点でのVRChatのフルトラの挙動を元に書かれています。
フルトラ適正って何?
この記事では「アバターの手足の位置が物理の自分の手足の位置と一致すること」とします。
なので、”私にとって”フルトラ適正があると言えるだけでこの記事で書いている比率が万人向けという訳ではないです。
目指すのは自分専用のフルトラ適正高いアバター。
測ってみた
まず、どんなに身体の比率が合っていても関節の位置が合わないと意味が無いので、「ボーンを組むと仮定した際、関節の位置がどこにくるか」を想定しながら測ってみました。
ザックリですが実際の自分の身体を測って出た数値は以下の通り。
【床からの高さ】
身長:162〜163cm
頭の付け根?までの高さ:145.2cm
あごのライン:床から141cm(頭の縦幅:22cm)
腕の高さ:135cm
鎖骨:134cm
鳩尾:113.5cm
腰のくびれ:100cm
へそ:98cm
股関節:88cm
股下:75cm
膝:44cm
足首:7cm
【腕の長さ】
肩〜手首の長さ:54cm(前腕:24cm/二の腕:30cm)
手首〜中指先端の長さ:16cm
※頭の幅とか測る時は襖を使いました。
【余談】
「前腕/上腕」という表記だと私はたまにどっちがどっちかわからなくなるので、この記事では上腕のことを「二の腕」と呼びます。
身長は背骨の状態にもよるので、あまり運動をしていない時は163cmで、運動した後だと162cmくらい。今回は163cmでモデリングしていきます。
測ってみると案の定「私って足短いなぁ!!!!」って落ち込んだんですが、調べてみたら平均的な数値っぽいです。
足が短いと思ってしまった事実は何も変わらないのに、「平均なんだ」と認識した途端にホッとしてしまうのは何なんだろう。
そもそも足の長いキャラクターの絵やアバターを見過ぎて認識がバグっているとは思います。
モデリング
数値を元にザックリモデリング。身体の幅とかはそこまで合わせてないのでなんだか逞しいね!!
ザックリ骨入れ。
関節の位置を想定しながら測ったので、最初からボーンを入れる位置が決まっていて楽でした。
VRCへアップロード
Unityでザックリセッティングをしてアップロード。
デスクトップで確認。
ザックリ身長を計測。
デスクトップモードや三点トラッキングだと足の動きはVRCのIdleモーションが適用されるので、若干膝が曲がって160cmくらい。
大体3cm引いた数字になってるからヨシ。
フルトラで着てみた結果
頭・胸・腰・腕・足…
す、すごい合う…!今まで着たどのアバターよりも動きが合う…!
分かっていても実際にやってみると結構感動しました。
ただちょっと肩が下がり気味なので対策しようと思って次のことをしてみました。
アバターの肩の可動域を制御する(でも自分視点だと現在は無意味っぽい)
無意味っぽいんですが、肩の可動域を制御します。
アバターの Muscle & Settings タブを開いて、「Per-Muscle Settings」をいじります。
Left Arm>Shoulder Down-UpとRight Arm>Shoulder Down-Upの左の数値を0にして、肩が平行より下に下がらなくします。
でも残念なことにコレってフルトラでローカル(自分視点)だと反映されないんですね!!!(他人視点だと下がってないので他人視点では有効?)
結論
という訳で冒頭で述べた通り「そら自分の身体と同じ比率なら適正高なるわな―――」という結果になりました。
でもやっぱ思ってた以上に足短いっていうか胴体が長いな…。
そりゃ胴体短くて足長いアバターと合わない訳だよチクショウ…。
いつかこういうことが気にならなくなるええ感じの方法が実装されたらええのにな―――。
※この記事は2021年12月9日時点でのVRChatのフルトラの挙動を元に書かれています。
【追記:2023年8月16日】
2023年現在、VRChatのトラッキング方法も変わって以前よりも自由度が高くなったと感じるので(やったー!!)、そこまで比率にシビアにならなくて良いと思います。
また、VRCのフルトラに関してはアップデートで急に改善されることがあります。
最近だと「全然フルトラ対応してなくて着たらグチャグチャになるアバターだったのに、アプデが来たら普通に着れるようになっちゃった…」ということがあって、本当にちゃんと着れてたのでめちゃくちゃ笑いました。
でもね、「もうあのグチャッとなる姿をバカ笑いできないんだなぁ…」と思うと、少し寂しくも感じてしまったんですよね。
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