メタバース上から身体性を取り戻していく。Dentsu Lab TokyoがNTTとWITH ALSと共同で取り組む「Project Humanity」がアルスエレクトロニカにてお披露目
テクノロジーを活用した社会課題の解決を目指すDentsu Lab Tokyoは、ALS共生者が筋電を使ってメタバース上のアバターをリアルタイムで操作することを目指すプロジェクト、「Project Humanity」をNTTと一般社団法人WITH ALSと共同で立ち上げました。
「Project Humanity」身体に生体情報を取得する筋電センサを装着し、自身の微細な筋活動によって得られる生体情報を操作情報に変換する技術だという。この技術により筋電をアバターの操作情報に変換し、人体のの微細な動きがアバターの動きとして再現され、ALS(筋委縮性側索硬化症)共生者がメタバース空間で再び身体性を感じることができる仕組みを目指すという。
すでに試験環境では、首、腕、足の6ケ所に筋電センサを設置し、ALS共生者の意思で動作した部分の筋電データも得られているという。
また、2023年9月6日からオーストリアのリンツで行われれるアルスエレクトロニカ・フェスティバルに紹介され、ALS共生者かつDJでもあるWITH ALS代表の武藤将胤さんによるリモートライブパフォーマンスも行われるとのこと。
テクノロジーの力によってALS共生者が身体性を取り戻し、QOLの向上のための大きな一歩になり得るか。アルスエレクトロニカ・フェスティバルにての実演は9月8日10:00(日本時間では17:00)から。
アルスエレクトロニカ・フェスティバルイベントページはこちら。
情報元:Project Humanity|Dentsu Lab Tokyo運営事務局