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【ネタバレあり】『青野くんに触りたいから死にたい』の魅力

継続中のマンガに対する感想文が良いのかわからないが、最近単行本8巻が発売された椎名うみさんの『青野くんに触りたいから死にたい』(講談社・アフタヌーン連載中)について、とにかく面白具合を文章に残さなければという衝動に駆られた。 ついでに、WOWOWでの実写ドラマ化も決定したそうだ。メディアが変わると魅力も変わるので、私は見るかどうか悩んでいるが、これを機にたくさんの人にこのマンガのを読んでもらえたら一ファンとして非常に嬉しい。早く、『青野くん』好きの同志に出会いたい…。 大体

    • +11

      恐竜にハマっている息子に描いた絵本

      • 金沢湯涌江戸村芸術祭2018

        9月2日(日)昼間 金沢ナイトミュージアムの一環で行われたこちらの芸術祭がとても面白かった。 江戸村にある古民家を使った贅沢な芸術祭。 例えば、べとべ(日本)の「スキャナーマン」。日本のあらゆる場所をスキャンして回っているホームレスの男性を追ったドキュメンタリー映像作品。「彼の物語を、(中略)華やかで裕福な歴史を持つ石倉家住宅で見せることは、とても正しいことのように思えました」と説明文にあるように、天井が高く広々とした贅沢な日本邸宅の中に突如現れた薄いLED画面の中で、自

        • 映画「SONITA」追記

          注目すべきは明らかに女性監督とソニータの関係性。最初はカメラに一方的に話しかけるだけだったソニータが、徐々にリラックスした姿をさらけ出し、ついにはカメラを取り上げて監督を映す。さらにソニータの身柄が母元に渡りそうになるシーンでは、カメラを第三者が持ち監督の動向に焦点が向けられ、彼女は完全に登場人物の1人になった。 このシーンを経て、物語は監督がソニータに投資することで大きく動き、また監督が彼女の動画をアメリカの学校の関係者に送ったことで、すらすらとソニータのウィニングロードは

        【ネタバレあり】『青野くんに触りたいから死にたい』の魅力

          映画「SONITA」

          7月26日(木) 知り合いが勤めている「コミュニティトレードアル」というお店で、赤ちゃん連れOKということだったので3ヶ月の娘を連れて行ってみた。リニューアルしたアル、初来店。お店の扉を開ける前の段差で娘を抱いたまま(私に)かすり傷ができるくらいコケてしまって、とんだ滑り出しで入店しました。荷物を席まで持って行ってくれたスタッフさん、ありがとうございました。騒がせてごめんなさい。 いつも同じような書き出しだけれども、私は移民問題にも女性問題にも普段から接しているわけではな

          映画「SONITA」

          映画「悪の教典」

          7月25日(水) 毎週火曜日or水曜日には、TSUTAYAに行って息子のためにドラえもんを借りる。たまに自分用にも借りる。どれを借りるか決めていないときは悩む時間がもったいないのでドラえもんだけになるが、たまたま目に入った「悪の教典」は「大量殺人モノかー、気持ちがすっきりしそうだし借りてみるか〜」と、借りた。さしてもやついていたわけでもないが。 結果めちゃくちゃすっきりした。さしてもやついていたわけでもないのにすっきりしたんだから気持ち良い。 前情報はあらすじ読んだ程度で

          映画「悪の教典」

          0才からの影絵でおはなしクラシック「ブレーメンの音楽隊」

          7月21日(土)午前の部に参加。 私はクラシックには疎い。曲さえわかればという程度にしか耳が慣れていない。 2才の息子が音楽が好き(よく歌ったり踊ったりしているだけ)そうだし、ワヤンカンチルには就業中お世話になったこと、知り合いが音楽に関わっていることなどの理由で行ってみた。 最初の30分が影絵の物語で、15分の休憩を挟み後半が歌のおねえさんよろしいソプラノの方がMCをするお歌の時間。 影絵は、その特徴が最大限活かされていた。インドネシアの世界観を何度も応用させてきた熟練の

          0才からの影絵でおはなしクラシック「ブレーメンの音楽隊」

          アイ・チョー・クリスティン展@21美

          前半の近作が好きだった。 おそらく1枚ずつの作品であっただろう2品を繋げているのが気になった。キャンパスの色も微妙に違ったし、気づいた人は多いだろう。 学生時代の退廃的な雰囲気もクールだが、明るくエネルギッシュな印象の前半の方が好みだった。 ギロチンの立体作品が、何かの転機だったのかもしれないな。

          アイ・チョー・クリスティン展@21美

          中川暁文展@カフェ&ギャラリーミュゼ

          中川さんの展示、いろいろお世話になっているので作品は見たことのあるものが多かったが、一昨年頃からはまり始めたらしい「遺品」をモチーフにした作品をまとめて出していたのは、ここ数年のまとめ的なものと今後の作品の方向性を示す意味があったようだった。どこかで目にしたように、作品群のテーマは一貫して「記憶」にあると確かに感じた。  空の作品が導く「記憶」は雲行きや行き先不明の飛行機でどこか不穏かつ懐かしさを感じさせる漠然としたものなのに対して、遺品のそれは圧倒的に具体性が増す。誰かの

          中川暁文展@カフェ&ギャラリーミュゼ