EURO2024 2日目まとめ
A-1 ハンガリー 1-3 スイス
両者とも3-4-2-1のミラーマッチだが、ポゼッション時の配置の違いと決まりごとの違いが勝敗を分けた印象。
ハンガリー
守備時5-2-3だが、自陣に引いた際に前3枚がスイスの最終ラインにプレッシャーをかけるわけでもなく中途半端。
おかげでスイスはするするとラインを押し上げることができ、
3-4-2-1の弱点でもある中盤が2枚しか残らないところも、後述するスイスの可変システムによってずっと前を向かれ続けていた。
後半は改善され、流れが傾いただけに前半の守備ルールが何だったのか気になる。
ハンガリーは前回大会から今大会の予選と前評判が高かっただけに少々残念。。
あまりにもずるずるとラインを下げ過ぎた。
スイス
怠惰だったハンガリーの前3枚とは異なり、スイスの前3枚はハンガリーの3CBにプレッシャーをかけ、ラインを上げさせない守備。
一方でポゼッション時には、左CBのリカルド・ロドリゲスをサイドの位置まで押し上げる4-4-2がベースのようで、ラインを高く押し上げることに一役買っていた。
先制点のキッカケが真ん中のCBを務めていたアカンジの縦パスだったことからも奏功していたように思える。
試合を通して、3-4-2-1をうまく使いこなしていたのはスイスでした。
B-1 スペイン 3-0 クロアチア
3-3で終わっていてもおかしくなかったくらい点差ほどの差は両チームにはなかったが、決めるべきシーンで決めたスペインが試合巧者でした。
もっかいやったら結果変わるんちゃう?というくらい、クロアチアは悔やまれる敗戦。
スペイン
実質トップ下のような役割で入ったファビアン・ルイスが躍動。
スペインらしくない"持たれる"時間が長かったが、疑似カウンターをしかけられたシーンもロングボールを跳ね返し続けたル・ノルマンが個人的には影のMVP。
たぶん、空中戦負けてないんじゃなかろうか。
ククレジャも1vs1はほぼ負けていなかった印象で、攻撃でもヤマルの突破など、個人技でどうにかした感があり、そこまで連携が見られなかったところは気がかり。
クロアチア
黄金の中盤3枚(モドリッチ・コバチッチ・ブロゾビッチ)は健在で、彼らを中心としたキープ力と視野の広さで終始、スペインの同サイド圧縮を脱出するシーンが見られました。
決してパフォーマンスは悪くなかっただけに、死のグループにおいて、無得点で終わってしまったのがあまりにも不運で少なくない影響を残しそう。。
B-1 イタリア 2-1 アルバニア
イタリア
自分たちのミスにより、衝撃の開始23秒ゴールを許したことに動揺せず
前半で逆転できたのは相手がアルバニアであったということをラッキーに思うしかない。
今回のメンバーもほぼセリエAで構成され、逆転勝利できたものの後半攻めあぐね追加点が無かったことは死のグループだということを考えても不安材料。
圧倒できなかったところが、この後の大国との対戦でどう出るか。
アルバニア
死のグループに迷い込んでしまったものの、開始早々のゴールは世界に"もしや"を予感させる素晴らしいシュートだった。
結果逆転されてしまったものの、カウンターの鋭さは随所で見られ、守備もただ引くのではなく、プレスとブロックを使い分けており、予選で使ってきた4-2-3-1ではなく、前からプレスをかけやすい4-3-2-1にした効果は出ていたように感じた。