20/01/10
・この日も、彼は現職を通して自身のモチベーションの厳選に触れた。
得意先と「得意先の得意先」を訪問する機会があり、
そこで彼は得意先の得意先に対して、得意先に代わり説明やサポートを行った。
いつもは矢印が互いを向き合っている得意先と、
この日は同じ方向を向けたように感じた彼は、
確かに強い高揚感を覚えた。
訪問内容を社内スタッフに共有する際も、
彼はスタッフと同じ方向に向かって頑張れている感覚を得られた。
頭ごなしに否定をするスタッフが多い中、
まずは動いてくれるこの担当者に彼は感謝している。
彼のモチベーションの源泉は
「一緒に頑張っていること」
「相手と同じ方向を向けていること」
にあるようだ。
・日を同じくして、会社の喫煙所で彼は過去に同じプロジェクトで携わった社内スタッフとばったり会った。
新年の挨拶をした彼らは、
撤退してしまう外資系得意先の話をした。
彼は、スタッフに対して自身も転職を視野に入れている旨を話した。
本来は社内の人間に話すことではないと彼も重々承知していたが、直接業務で関わることが少なく、利害関係なく人と人として話せるこのスタッフを信用していた彼は自然とその迷いを伝えていた。
スタッフからは明確な肯定も否定もなかったが、
「マーケティングの考え方ができて、語学も堪能な君がずっと今の仕事をするのはもったいないと思うよ」
という言葉をもらった。
彼は、少しだけ自信を得ることができた。
・帰り道、彼はmotoのvoicyを聴いた。
◯年後にどうなっていたいかを考えている、というmotoの言葉。
彼は、自分がこれまで自己分析で過去を振り返るばかりだったと気づいた。
これから企業分析に入るにあたって、未来の視点が大切になると彼は考えた。