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vividbird「革命」歌詞考察

 何を隠そう、僕はリンワンのファン、ビドバのファンである以前に作詞家IMATETSUさんのファンでもあります。今さんの歌詞でなかったら、プロデュースでなかったら、ここまでハマらなかったかもしれません。

 そんな事は言っても今まで歌詞を考察していなかったので、ここでひとつやっておきたいところです。そもそも、楽曲としての革命が好き過ぎるのもあります。

 ※今回考察したのは1番までです。ご注意の上進んでください。

あのね 何者か解らない奴らに 何もかも奪われてしまった
それ以来 何もできないまま 毎日が何もないままに終わる
だから 何もかも解らない振りして 誰からも何も思われず
それだけで十分なはずだと 何もせず生きるとさえ決めていた

vividbird「革命」

文字合わせなのか、「つかみ」なのか、冒頭の「あのね」が気になります。おそらくこの歌詞の主人公は何かしらの競技に秀でていたのでしょう。それが名前も知らない「奴」に完璧にやられてしまい、気持ちが折られてしまいました。

少しずつ変わり始めてる あー 少しずつ君が侵食してくる
少しずつ惑わされていく あー 元に戻されてく
今夜も星光る夜空に 願い事を込めて祈るけど
何度も繰り返す記憶が また僕の胸にササル
革命の日の前夜に 君の横顔を思い出す
革命的な夜空に願いは届かないまま過ぎてく

 ところが、「君」に出会ったことによって、少しずつ以前の主人公に戻って行きます。冒頭の「あのね」は、君に今までの事を打ち明けていたのでしょう。
 そして「革命」つまり、奴から王座を取り戻すべく対決を挑んだ事が伺えます。何度も悔しい記憶がフラッシュバックしますが、そんな時は君の事を思い出して再び前を向きます。

ここまで書いて諦めました

 この記事を書き始めて10日くらい経つのですが、この調子で2番以降を考察していっても、歌詞がいかようにでも解釈できるところが多く、ストーリーとして成立させるのを諦めました。
 あるいは、そうやって読み手が明後日の方向へ考察していくのも今さんの狙い通りなのかもしれません。俺は素材だけ提供するから、あとは好きに料理してくれ!的な。
 もちろん、そんな意図があるのかどうかはわかりません。
 なので、ファンはファンらしく歌詞の好きな部分を挙げていきたいと思います。

そうね 君だけが僕の味方だったね それだけで僕は十分さ
何もかも奪われてしまったね 僕だけが君の事を覚えてる
少しずつ壊れかけていく あー 少しずつ何か変わり始めてる
少しずつ君を思い出す あー 僕は君のものだ

 一番「あのね」に対しての答えなのか「そうね」で始まります。君の相槌なのでしょうか。
 君に対して執着する主人公の台詞がいいですね。「僕は君のものだ」というのはなかなか言える言葉ではありません。100人中99人の男が「君は僕のものだ」って思ってますよ。
 もしかしたら、作詞者の「プロデューサーは、運営はアイドルのためのものだ」というメッセージが隠れているのかもしれません。これを読んだ関係者の方、ここは言いつけないでください(笑)。

今夜の星光る夜空は 青い炎に包まれていく
何度も流れてく星屑 ヤツの街を焼き尽くす
革命の日の前夜に一人反撃の旗を振る
革命的なその夜 僕らを守る武器はどこにある

 「今夜の星光る夜空」というのはペンライトが輝くライブハウスを連想させますね。そうなると、「流れてく星屑」というのは奴の町を焼き尽くすミサイルや何かではなく、マサイの事でしょうか。「オタクとアイドルの物語」的な解釈も考えてみましたが、まとまりませんでした。
 「革命の日の前夜に一人反撃の旗を振る」この部分は特に難解でした。お手上げです。革命に対して反撃なのでしょうか。ここまで主人公は革命する側の立場だと解釈してきたのですが、この歌詞で分からなくなりました。

何もかも奪われたままで
あー どこまでも逃れられないで 生きている あーあ
愛してしまえばよかったのに 苦しみを抱えて生きるより
愛した全ての者達に 小さな喜びと遥かな祝福を

 敵である奴のことを「愛してしまえば良かった」のでしょうか、それとも、相談相手、友達くらいで関係が止まってしまった君のことなのでしょうか。どちらを選択するかで解釈がガラリと変わりますね。
 落ちサビ後半は「(君が)愛した全ての者たちに~」はなのではないかと思います。主人公は愛さなかったことを後悔しているので。
 ここでキャラに反してレンちゃんが「愛してしまえば~」で悠ちゃんが「愛した全ての~」と歌っているのがひっかかっていたのですが、
 ①別の人の心情を歌っているんですよ、と印象付ける。
 ②レンちゃんを男役と見立てている
 こんな狙いがあったのかな、と思っています。まだ考察が浅いですね。

今夜も星光る夜空に 願い事を込めて祈るけど
何度も繰り返す記憶が また僕の胸にササル
革命の日の前夜に 君の横顔を思い出す
革命的な夜空に 願いよ届けと祈り続ける

 最後は結末を曖昧にして終わってますね。
 繰り返し出て来る革命の日の「前夜」というのが最後まで分かりませんでした。なぜ革命当日の夜ではなく「前夜」なのか。普通に考えたら、革命の計画は秘密にされているはずなので、革命される側は何も考えずに普通に過ごしているんです。ですから、前夜にドラマを起こせるのは絶対に革命する側なんです。
 ところが、「一人反撃の旗を振る」でひっくり返されてしまいました。皆が革命起こそうとしているなら、まだ主人公が革命をやめるように反撃の旗を振るのは理解できます。ただ、この主人公は「君だけが味方」なんですね。迷宮入りです。
 今回はここまでにしておきます。いつかリベンジしたいです。

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