穏やかでくだらない自分探し
気づいたら落ち葉が落ちていた。
ふと顔をあげると、紅葉しかけているのかなんなのか、どっちつかずでハッキリしない、中途半端なこころみたいな木が並んでいて。
なんの覚悟も。なんの諦めも。
つかないまま季節のうつろいに戸惑っている。
何かを学ぶには、自分に合った学び方が必要らしい。
そのために自分を知る必要があるらしい。
自分を知るには、他者を知るといいらしい。
他者と自分との違いで、自分がみえてくる。
…というか。
そもそも自分ってなんだろうか。と。なった時に。
…それが他者もしくはモノとの間に生まれてくる、モノ、なのではないのか。と。思った。
つまり。
他者なくして、己はない。
…もうひとつ言えそうな事として。
全ての他者や全てのモノ、全てには、出逢う事ができない。てことは。……自分自身が知り得ない自分は永遠に存在するのではないか。と。いうこと。
何かに出逢った時、あなたはこんな反応をしてこんな感情になります。
……って事は。決して言えない。
でも。きっと。そういう何かや誰かの出逢いの中で、自分ってのを、自分が知っていくのかもしれない。
穏やかに渦をまいたみたいな、螺旋のような薄いキレイな雲を眺めている。…この季節の空が本当に好きだなぁ、と、想う。
…きゅっ、と、する。
穏やかに揺れる木々の葉の揺れる影に
……きゅっとしている自分に出逢っている。
空に 光に …
出逢ってまた 自分の感情を知っていく
穏やかに。くだらないな。…と、想っている。