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野球ボールとシャーペン、腐った水

駅でトイレに入った。
扉の前にカメムシがひっくり返っていて。
…ベランダで寝たいくらいいい香りだけどカメムシがなんとかんとかってポストを竹澤汀さんがしてたな。なんて想いながら(常時脳内竹澤汀連想機能)、座って。

ふと。父のことを考えていた。
父の記憶はほとんどない。
ヒゲのジョリジョリとタバコのにおい。

その日、部屋は雑然としていた。
たくさんのものはなかったが、片付けられる途中なのか、もういらないからとダンボールには入れられなかったものなのか。床には細々としたものが散らばっていたように思う。

なぜ父の部屋に入ったのか、何をどんなふうに話したのか。何も覚えていないのだけれど。
父は野球ボールを転がしていて、僕はそれを欲しがった。

小学2年生の頃のこと。
小学校にシャーペンを持って行ってはいけなかったので、買ってもらえなかったのだけど。僕はシャーペンというものがとても欲しかった。
というか、父のシャーペンが欲しかった。

なんどか、ほしいと言った事があったけど、くれることはなかった。

その日はたぶん。
わがままを言ってもいい気がした。
父は野球ボールとシャーペンをくれた。

父に買ってもらった何かより、父にもらった父の所持品が、…いつまでもこころにあるのだろう、と、思う。


昨日の天気予報で大きめの傘を持ってと言っていた今朝の空は厚い雲でおおわれているけれど。雨は降っていない。


帰り着いた玄関にやもりかなにかが居て、鍵を開けた音でどこかに行ってしまった。

中学生の頃から使っていて(最近はしばらく使っていなかった)、高3の頃に後ろからバイクにぶつかられた時にも買いかえなかった自転車を捨てた。

大学の時に新しいものを買った友人にほとんど強引に譲ってもらったリュックのチャックが壊れた。


朝起きたらしゃっくりが出た

昼ごはんを食べたらしゃっくりが出た

お風呂から出たらしゃっくりが出た




全然余裕がないな…と。ふと思う。

やることやらないサボり癖が何よりもの要因…


変えたいのなら動くしかない
今より良い場所に行きたいのなら

動くしかない

動いて間違ってまた動くしかない…


人は水なので動かなければ腐る
流動するから澄んでいる
じっくり染み込ませるからロカされる

流れて広大に広がって蒸発して落下する
じっくり染み込んでまた流れ出す

循環するから生きられる


同じ場所に滞留していては腐る
同じ場所なら染み込まなきゃいけない



ふと。そんな事を思った。
自分の不甲斐なさをいつまでも言い訳にしている。

僕は腐った水だ。
いつまでも滞留して、どこに行きたいのか、何をしたいのかも、もうわからない。

つまり、染み込めば良い…、、って事???(・・)??


ふむ(・・)?……書いてて思う事は不思議だねぇ



竹澤汀さんに会うと。
自分の不甲斐なさにひりひりする。
もっとちゃんと聴きたい。

動き方がわからないのに動かなければと思う。
少しずつ思考して。間違って。

思考も動きなんだ…と。思う。


汀さんのうたが僕を動かしている。
染み込むための土で、流れるための高さで、広がるための大きさ。熱くなって飛ぶための太陽。想いが必要な場所に落ちていくための繋がり。



思ってたより大事っぽいこと書いてる気がしてきたな(   ̄- ̄)??笑

だってこれ完全に青だしねぇ…


汀さんのライブの後はホントによくわからない事を書くけども。……このほんの少しずつの変な思考が。動き出せる勇気になっているのは確実で。



いやまったく…
今回もよくわからんありがてぇ…