トーキングヘッズが好きなら、XTCの「ブラック・シー」もオススメ
デヴィッド・バーンの記事を書いたらぽつぽつと「いいね!」がついているので、今回は80年代UKロック、XTCです!
アメリカのトーキングヘッズと双璧をなすのが、イギリスのXTCではないでしょうか?XTCは、アンディ・パートリッジを中心としたUKバンドです。
トーキングヘッズの「リメイン・イン・ライト」と同じ1980年に、このアルバムもリリースされました。
「リメイン・イン・ライト」がブライアン・イーノプロデュースなのに対して、彼らはスティーブ・リリーホワイトを起用。二人は、のちにU2をスターダムに押し上げることになります。
この曲は、アフロ・ビートの大胆な導入と、唸るベースライン、ダブ的な音響空間に乗るアンディ・パートリッジのシャウトとコーラスが心地いい名曲。
次のSmokeless Zoneなんかは、エイドリアン・シャーウッドかよ!っていう攻めまくり弾けまくりな名曲!!スモークレスとかいいつつ、大麻回しながら作ったんじゃね?って思います笑
正直言うとこの曲作ってアルバムに入れた時点で、XTCはスタジオ音楽としてはトーキング・ヘッズを超えたと思います。(あまり売れなかったらしいけど…笑)80年にこの曲作ったのは、もう奇跡。これをライブで20分とか演奏されたら、ヤバいです。
Burning In Optimism's flamesにみられるニューウェーブのポップさとか、Tower's Of Londonとかほとんどブラーじゃん、っていうほんと、このアルバムはどこから聴いても飽きないです。聴く人によって聴き方が全く変わるプリズム体みたいなアルバムです。
自分は、XTCの聴いてないアルバムも結構あるので、網羅性ではフォローさせて頂いているSmall Worldさんの記事が参考になりました。
この方もやはりBlack Seaをベストに挙げているので、キャリア・ハイとみなせる名盤なのでしょう。
スカイラーキンとか後期のXTCは、自分もあまり響かなかったので、Small Worldさんの意見には頷くところしきりです。
ブラックシーリリース当時はまだLPでリリースされていたと思います。48分にこんな沢山アイデア詰め込むかよっていう、高密度、出し惜しみゼロなゴージャス盤です。こころなしか、重量も他のLPより重い気が・・・(錯覚)
アンディ・パートリッジの衣鉢を継ぐように現れたブラーのデーモン・アルバーンは、こういう素晴らしい伝統を絶やしちゃいけないと思ったのではないでしょうか。
理屈はともかく、一聴おすすめです。