Mechanician→Engineer→Programmer英単語でたどる花形職業の変遷
今日は、「英単語で辿る花形職業の変遷」というテーマです。
当たり前ですが花形職業は、産業段階と密接に関連しています。そして、それぞれの産業段階に応じて盛衰していきます。
近現代の歴史家は、産業革命を大体3期に分類します。第一次産業革命、第二次産業革命、第三次産業革命、プラスアルファして、それから現代。
そういった時代区分をイメージしながら読んでみてください。
1.メカニシャン(Mechanician)
まず初めは、メカニシャンです。機械技師、機械工が生れ落ちます。
第一次産業革命の特徴は、綿織物と蒸気機関が手作業を肩代わりする時代。
一言でいうと軽工業の機械化です。紡績機や足踏みミシンなどを扱う技術者が、メカニシャンです。
では、メカニシャンが扱う「機械」とは何でしょうか?「機械とは、ある力が有用な働きをなし、あるいは他のエネルギーの形態に変化する力の伝達を行うような装置の総称」とのこと。
だから、「機械化」とは、動力源を問いません。機織り機とか手動だったりします。
当時は蒸気機関がもうありましたが、動力はなく人力の機械であってもメカニシャンと呼びます。だから自転車技師はメカニシャン。パイプオルガンの整備技師もメカニシャンです。
2.エンジニア(Engineer)
第二次産業革命においてエンジンが実用化しました。
電車、自動車、飛行機の発明やタービンエンジンを載せた船舶の出現に伴い、エンジン(Engine)を扱う人=エンジニア(Engineer)という新種族が誕生します。
彼らは、メカニシャンより上位とみなされるようになります。(=給与水準が高い)
内燃機関(≒エンジン)とは、シリンダなど機関内においてガソリンなどの燃料を燃焼させ、それによって発生した燃焼ガスを用いて直接に機械仕事を得る原動機、とのことです。
これがなくては、石炭や鉄鉱石の輸送もできず、ポンプも動かず、発電所もありません。
でも、「石油!エンジン!CO2!」となると、やっぱりなんかちょっと昔感がありますよね。
以降エンジニアは、より一般的に拡張され「工学」とも訳されるようになっていきます。
3.プログラマー(Programmer)
いよいよ現代に近づいてきます。第三次産業革命後の世界。
第三次産業革命とは、コンピューターの登場によるイノベーションの時代です。
複雑な計算処理を行うことが出来るコンピューターは「作業の自動化」を実現します。作業の自動化、すなわちロボット(産業用)の出現です!ROBOT!(自分的には、マジンガーZのイメージ)
ロボットを意のままに操るために、プログラムを書く人が求められるようになります。
ここからプログラマー(Programmer)という人種が地上に降り立ちます。
そうしてプログラマーは、エンジニアを古臭くしてしまいました。
今では、産業用コンピュータが小型化し、オフィスや家庭に普及するのを経て、より高度な知的活動の自動化が進みつつあります。
プログラマーは、現代の花形職業として30歳で月給60万(ボーナスとかいれて年収1千万くらい?)なんて人が結構いますよね。
羨ましいですね。ちょっとおごってほしいものです。
ちなみにシステム・エンジニアという職業がありますが、これは和製英語とのことです。
もちろん彼らを動かしているのは、一貫して資本家・株主(Capitalist)という人種です。しかしながら、今は株を保有する労働者も多いので、職業としての資本家というのは、もうイメージしにくくなって来ている気がします。
こうして英単語の変遷をみていると、なんか時代が少し見えるような気がしませんか。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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