日記:24.09.28

Tokyo Game Show 2024

感想は…

とにかく人が多すぎる。ゲームどころではない。


例年TGSには極力訪れるようにしているが、去年/今年の混雑具合は今までの比ではなかった。23年も大概多すぎると思ったが、今年はもはや我慢ならない。
今年の混み方が過去最大級であることは間違いなく、一般入場口はコミケさながらの密集群となっていた。特別入場口でさえも50分程度の長蛇の列が形成されており、E3が無くなったと言えども何故ここまで混むようになってしまったのか。まったく有難みはない。

2016年に書かれたこの記事から何も進歩していない所か悪化している。
スケベなコスプレイヤーさんの数が増えている事くらいしか良くなった所がない。しかしそのスケベレイヤーのカメコが行列の原因となっているのも事実、ゲームショウなのだからエロコスなんざ撮ってねえでブース回れや!

ブースの配置も納得のいく内容ではなく、試遊の行列がそのまま通路に来て通行の邪魔となっていたり、人気ブースの側面に十分なスペースが無く通行が著しく停滞しているエリアが頻繁にあった。
施設側で効果的な混雑対策を打っているようには見えず、おそらくブース設営側の自助努力にかなり頼っているのだろう。

ブース付近の混雑はもはや人の雪崩が発生しかねないほどの密度であるため、大手ブースは見に行くだけでも大変な苦痛を伴う。実際、会場で周囲の人々の声が耳に入ってきたが、行列や群衆密度のすさまじさに対する苦言が非常に多かった。例年よりもかなり端でぐったりしている人が多かったようにも見えたし、かつて見かけた子連れやベビーカーなどはその数を相当に減らしていた。というかベビーカーの入れる余地などまったくない。
これほどの規模感のイベントでここまで無策であるのは本当にTGSくらいのものであると思う。あまりにも混雑が酷すぎてゲームどころではなかった。

試遊やグッズは相変わらず始発待機が横行しており、例年通り根性ガンギマリ野郎以外おことわり状態。
ブース側もブース側で、最速ですべての整理券を配るのではなくある程度分配やネットでの抽選参加など工夫を凝らすべきだろう。
目の前で「試遊できないじゃん」と肩を落としていた子連れ親子の姿を見た時は心が痛んだ。俺の少年期のTGSは、まさに目の前の子連れ親子のように綿密な計画なしに訪問し、それで試遊や回覧を自由に行えていたのだ。
俺と目の前の子供の違いは訪問時期以外にまったく無いのに、電車や車に長い時間乗って頑張って来ただろうに。これではあまりにもかわいそうだ。

何のための試遊なのか、何のための展示なのか今一度考えなおして欲しいものだが、そんな崇高な理念でこの興行が成り立っていない事はとうに理解している。だからこそ、残念で仕方がない。


老ゲーマーとの邂逅

今回は特別入場口からの入場となったが、その際に手前にいた60幾ばくかのご老人と行列の暇つぶしがてら一緒に話していた。
20代の頃に餓狼伝説などの格ゲーをやりつくし、なんでも自作のアケコンを拵えるほどの入れ込みようだったとか。それからしばらく後にゲームを離れ、久しぶりにまた興味を持って来訪したと。実に12年ぶりのTGS訪問だそう。

PS2全盛期ぶりの訪問であり、最近のスト6の隆盛をご存じないようだったので色々と話に花を咲かせることができた。しかし、あまりの行列の凄まじさにご老人は「こんな並ぶのなら1~8ホール(大手側)は行かないかなぁ。」とすっかり意気消沈してしまい(あるいは興味が無かったのかもしれないが)、これが俺の今年度の行列ヘイトにも繋がっている。

まだ己らは100円で入場できるから良いものの、入場料3000円を支払っているであろう一般客たちが、揃いも揃ってとんでもない入場行列につかまっているのを見た時は、ご老人も「これでまた来たいと思うのかねぇ。」と至極当然の苦言を呈していた。

入場時に解散となったが、果たしてあのご老人はTGSを楽しめたのだろうか。他にも少なくない量の他人の会話が聞こえてきたが、ポジティブな内容であったり、ゲームの新作であったりの話などはほとんど聞こえず、大抵が行列が長すぎるからあきらめるとか、グッズもうないだとか、疲れた休みたいとか、聞いていて気分の悪くなる内容ばかりであった。



俺は事前に回る所を決め打ちしているし、見たいものや見どころ、穴場、グッズなどTGSの楽しみ方をある程度理解しているからまだ良かったが、総合的にはまったく良い気分ではなかった。楽しそうだから、と来てくれた初見来訪の人々の体験を思えば、まったく俺の戦果を喜ぶ気にはなれない。
唯一の救いは天候。気温冷涼、天気は曇り、風も通って天候だけは非の打ち所なく完璧であった。

ビジネスデイで入る事も出来んことはない程度のコネはあるが、働くわけでもないのにビジネスデイで行く屑に成り下がるのは俺のしょっぱいプライドが断じて許さない。絶対に来年も一般公開日に行って嫌な思いをして帰ってきてやる。

元来、こういう日記ではTGS何が面白かったとか、何を買ったとか、そういう話をするもんだと思うが、気分が悪すぎてまったくそういう楽し気な話題に移る気になれなかった。読者の方々には申し訳ない。

おわり


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