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子育てのアンラーニング

6月の出来事を思い起こしてみると、「みいちゃんのお菓子工房」著者である杉之原千里さんのトークライブに参加したこと、著書を拝読したこと
実際にお店を訪れたことを通じて、自分の中にある固定観念を揺さぶるような経験をしました。

みぃちゃんのお菓子工房とは?

初めてこのお店の存在を知ったのは、テレビのニュースでした。小学6年生のみぃちゃんがある特性を持ちながらも、パティシエとして働いているというものでした。その特性とは、極度の不安障害で自宅以外では「緘黙(かんもく)」と「緘動(かんどう)という症状が出るのだそうです。安心できる環境にないと話したり、動いたりすることができなくなってしまうというのです。そんなみぃちゃんが、なぜケーキ屋さんをしているのか、そしてそれが実現できたのか、言葉を失うほどに驚くばかりでした。お母様である杉之原千里さんの著書の中では、親としての葛藤やご家族のエピソードがたくさん記されており、とても胸を打たれます。

子どもの笑顔を取り戻す

私は、ただただ、我が子の笑顔を再び見たかっただけなのです。
そのための第一歩は、親が自分の持っている固定観念を捨てるところから始まりました。
子育てのアンラーニングです。
学校に行かせることがすべてではない。
やりたいことがあれば、なんだってやらせてみる。
生きている意味、生きている実感を子ども自身が得て、笑顔を取り戻すためにー。

みぃちゃんのお菓子工房 プロローグ 子育てのアンラーニング

みぃちゃんが「今を生きる」ために、千里さんはどんどんと行動を起こしていきます。親としてどうしたいかの前に、一つ一つの選択の中で、みぃちゃんはどう感じているか、どうしたいと考えているかが判断軸となっていかれているように感じました。そして、今みぃちゃんはパティシエとなり、その喜びを感じながら生きている姿が現実にあるわけです。トークライブ当日は、知らない大人たちがたくさんいる中でサイン会を行い、お店に訪れた時にはすりガラスの向こう側でテキパキとケーキを作っている様子が見えました。自分は親として、そこまでの決断ができるだろうか、行動に起こせるだろうかと思わずにはいられませんでした。

子どもたちが生きる未来

トークライブでは、千里さんと「冒険の書」の著者である孫泰造さんが対談形式でセッションをしていて、これから数年後に起きる変化や子ども達に必要な経験とは何かなども話題に上がっていました。AI時代において「教育」「学校」も必要なくなってくるというような話も飛び交い、尚更これまで親が経験したことやそれに紐づく価値観は役立たない時代へ突入していくと実感しました。むしろ、親世代の感覚を押し付けることによって、子ども達の可能性を小さくしてしまい、生きにくくなってしまう恐れすらあると思うのです。

自分が親として果たしたい役割

「これからの親は〇〇あるべきだ」などと大上段から物言いするのは恐れ多く、今学んでいるコーチングを活かしつつ、自分自身がどうありたいか、どう関わりたいかを考えてみます。

・我が子が笑って健やかに生きていくことを心から願う
・我が子の創造性を惜しげもなく発揮する機会と環境を作る
・我が子に焦点を当て、その内側で起きていることに好奇心を向ける
・我が子が今を楽しめるようバックアップする

余談ですが、私の父や幼い頃の貧しい暮らしから「我が子は腹いっぱいになるように稼ぐ」という信念を持っていたようですが(本当に腹は満たされた生活でした笑)、私は我が子に対して腹と心を満たせるような暮らしをしていきたいと切に願います。





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