50代起業の不安を軽減するには
定年を控えて
50代になると、会社でのゴール(定年)というものも視野に入ってくる。そうなった時、考えることは、定年退職後の人生の選択肢である。考えられる選択肢としては、定年後に再雇用でこのまま会社に残るか、あるいは、他の会社へ転職するか、はたまた独立するか、このあたりではなかろうか。
私の場合は、定年まであと3年というところで退職して独立するという選択をした。会社に残っって定年後も再雇用で働くこともできただろうが、残りの人生を考えた場合、果たしてこれで幸せだろうかと疑問に思ったため独立を決意した。
マネープランを立てる
独立を決意したものの、これまで人事の仕事しかしてこなかった者が起業してやっていけるのだろうかとの不安が頭をよぎる。不安を解消する方法を求めて、起業に関する本を読み漁ってみた。その結果、自分にとって一番不安の軽減につながったものは、マネープランと立てるということだった。
起業時の年代で一番に不安に思うことは異なるかもしれないが、50代後半での起業での一番の不安は、老後の資金が足りるであろうかということではなかろうか? この不安を軽減するには、将来必要となるであろう資金額と想定される収入(年金も含めて)と預貯金額をなるべく具体的に算出してみることである。
できれば、エクセルを使って85歳くらいまでを月単位で算定してみることをお勧めする。収入については、最低、最大、その中間の3つでシミュレーションをするのがよい。そうすることで、最低の場合の対処方法もより具体的に考えることができるようになる。
また、年金については、マイナンバーカードを持って入れば、マイナポータルで様々な条件下で自分の将来の年金額のシミュレーションができる。
なるべく具体的に明確にする
こうやって、将来のマネープランを具体的に立ててみると、私の場合は、自分が想定していたほど心配する必要はないと気づくことができた。これは具体的な金額を算定することで、より具体的な対処方法を考えられるようになったからである。また、50代後半になると、よほどの贅沢をしない限りにおいては、それほど大きな支出も必要なくなってくるという事情もある。
不安というものは、ただ漠然と考えていると、どんどん増大していくように思う。
それを軽減させるには、不安に思うことをなるべく具体的に明確にするのが一番いいように思う。
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