異例の美大出身。なぜ私は、フリーランスネイリストになったのか?
美大卒業後、王道ルートを通るもいいけれど
──高橋さんがネイリストになったきっかけを教えてください。
元々ネイリストを目指していたわけではなかったんです。「ネイルってかわいいな」と思うくらいでした。
ネイルの中でも“ニュアンスネイル”が好きだったのですが、いつしか「ニュアンスネイルを手掛けたいな」と思うように。
美大出身でデザインを専攻していたのですが、「このまま就職しても大丈夫かな、後悔しないかな」と迷った時期があって。
“一般企業に就職する”といった王道ルートを歩むのも良かったのですが、違ったことにも挑戦したいと考え、思い切って興味のあった“ネイリストへの道”を選びました。
すべてが大変だったけれど、辞めたいとは思わなかった
──美大からのネイリストって珍しいですよね。ネイリストになる過程で大変だったことは何でしたか?
最初は技術の習得に苦労しましたね。
自分のデザインに自信を持てない日々でしたし、接客にも慣れず、体調を崩したこともあります。
──それは辛かったですね。どのようにして克服したのでしょうか?
私のデザインを求めてくれている方々のお陰です。
「高橋さんのデザインが可愛くて大好きです」という言葉に何度も救われました。
思うようにいかず、辛かったこともありましたが、辞めたいと思った瞬間はありませんでしたね。
それくらい、デザインを追求する日々が楽しかったですし、もっと多くの方に喜んでもらいたいという気持ちでいっぱいでした。
“渋谷”を拠点にすべく、フリーランスネイリストに
──高橋さんが、フリーランスネイリストになったきっかけを教えてください。
一番は、私と親和性の高い渋谷区を拠点にしたかったからです。
フリーランスになる前、渋谷にあるサロンで正社員として入社しました。
複数店舗があるサロンだったのですが、ある時、立川店への異動が決まりました。
ネイリストとして未熟な私を育ててくれたサロンでしたので、新拠点でも頑張ろうという気持ちでした。
しかし、私の武器である“ニュアンスネイル”や目指したい世界観は、立川よりも、渋谷との相性が良かったのです。
そして社員となると、守られている一方で、基本的には会社の意向に沿わなければなりません。
もっと自分の得意なデザインで勝負したくても、手広いデザインでサロンワークする必要がありました。
「もっと私らしいデザインでお客さまに喜んでもらうために、私の好きな街で、また一から歩み始めよう」。
そんな想いから、サロンビレッジ・表参道店にて、フリーランスネイリストになることを決意しました。
白やシルバーを基調に。私のデザインとの親和性が高くて
──サロンビレッジを選んだ理由を教えてください。
決め手は以下になります。
まずは、駅から5分前後と恵まれた立地に感動しました。
そして個室専有なので、お客さまも人目を気にせずゆったりできる空間もありがたかった。カフェのような雰囲気も、私のデザインとも相性が良かったです。
──詳しくありがとうございました。高橋さんの個室は、こだわりが詰まっているとお伺いしています。どんな世界観を目指していますか?
ニュアンス系やシンプル系を専門としているので、デザインに合わせた“すっきりした世界観”を目指しました。
白やシルバーを基調にし、どの方が来ても、落ち着く色合いに仕上げています。
私の“世界観”と“武器”を磨いていくために
──では最後に、サロンビレッジが気になっているネイリストに向けてメッセージをお願いします。
晴れてネイリストになって嬉しかったのは束の間、“自分のやりたいこと”と“会社が目指す方向性”がなかなか一致せず、苦しんだこともありました。
会社に属していると、折り合いをつけることが難しいですよね……自分が表現したい世界観やデザインと向き合えない時もあります。
もしも、過去の私のように悶々としているなら、フリーランスになることを視野に入れてもいいのかもしれません。
もちろんフリーランスになったらすべてが思い通りに行く、という保証はありませんが、それでも“明るい兆し”は見えてくるはずです。
独立してまだ半年と、まだまだ新米フリーランスです。一緒に理想を叶えられるよう、頑張りましょう。
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