6ヶ月で受験物理では敵なしになる参考書と問題集
この記事へアクセスしていただきありがとうございます。
この記事は受験物理の仕上げ方について初学から完成まで詳しく書いた記事です。
化学の記事において高校3年生の夏まで化学全然わかってなくて照井式で化学の理解をあげれたという内容を書きました。
しかし物理はもっと悲惨でした。
私は現役時代、私大薬学部志望だったため、受験勉強を始める高3の夏の時点でもう物理を勉強する必要性がなくなっていました。
医学部志望に変えたのは浪人が決まってからです。
そのため受験物理で私が持っていた知識は「力学の基本問題が解ける」程度でした。
電磁気と原子については授業を受けた記憶すらなく、熱力学と波動も浪人開始時にはほとんど忘れていました。
ここで言いたい事はそんなほぼ初学者と言っていい私でも受験物理では余裕で合格点を取れるように対策できるという事です。
記事中に詳しく説明しますが、受験物理は理系科目の中で一番早く仕上がる科目です。
そして化学と同様に受験勉強の段階と本番での得点がしっかりリンクしているため受験物理をしっかり準備すれば自ずと合格も見えてきます。
この記事を読んで、理系科目で得点源にしなければならない物理への意識が変わり受験当日に向けて全体の科目を通じて合格最低点を超える知識を身につける助けになるならば、文章の書き手としてこんなに嬉しい事はありません。
この記事を読むと
・初学者から入れて医学部・東大まで対応している受験物理の対策が分かる
・物理に対する苦手意識がある受験生も数学の記事と同様、その考えが一変する
・合格までの私が使った結果の出せる参考書・問題集とその使い方を知れる
といった事を得られます。
最後の段落には私の高校3年生の夏から医科歯科受験当日までの、各参考書・問題集のペース配分も掲載しています。
物理を含め各論の記事はそれぞれ、
【1年という制限時間の中で志望大学の合格最低点以上の知識を効率的に身につける】
という目的に沿った私の経験からの知見をもとに書かれています。
それ以外のことは一切考えていないのでこの目的と同じ目的の受験生は読む価値があります。
第1章
例題も豊富な物理教室で受験物理は万全!
化学の「照井式解放カードシリーズ」を最初に使い受験化学を網羅的に理解しました。物理の理解用の読み流し参考書ももちろん存在し、私が実際に使った参考書を紹介します。
それは河合出版の「物理教室」です。
もちろんメインは問題集であるのであくまで読み流しする理解用の参考書となりますがこれはかなりオススメできます。
結果の出せる参考書です。
この参考書を読みこなした上で頻出問題集に取り掛かっても
「こんな話聞いたことない」
という状態には一度もなりませんでした。
絶対にこの本に出てきている話であるので、またその分野を読み返せばいいだけです。
もし出てきていない分野だったら「多分誰もわからない」と安心してください。
読んだことはありませんが「宇宙一わかる」的なシリーズのやつは説明のレベルをかなり落としています。
受験物理を包括するには到底足りず、その本だけでは十分でないことがあります。
そのような参考書で勉強すると分からない問題に遭遇したときに「ああ。まだ自分の分からない話題がきっとたくさんあるんだ。受験物理はなんて底が深いんだ。私にうまくやれるかな。」という思考に陥るのは想像に難くありません。
しかし物理教室で理解すると分からない問題に遭遇しても必ず物理教室で言及されていることでありもう一度該当箇所を読み直すだけですから先ほどのような「いらない不安」を感じることはありません。
この章では
・「物理教室」の構成
・「物理教室」を選んだ経緯
・「物理教室」の使い方
・「物理教室」で注意すること
について解説していきます。
この参考書をやり込めば必ず物理で合格点が取れます。
構成としては力学、波動、電磁気、熱力学、原子分野がそれぞれが体系的にまとめられていて一冊に全て収まっています。
各分野で非常に質の高い例題が何題も載っていて化学の「照井式」と同様にそのページ周辺の解説を理解すれば解けるものばかりです。
なぜ質の高い例題といったかというと
メインの問題集である「重要問題集」「名問の森」にも似たような問題が出されているので受験物理で超頻出
の例題ばかりだからです。
ここについている例題は絶対にできるようにしなければならないです。
この参考書は化学の参考書と同様に簡単すぎないので、何冊も参考書をこなす必要がありません。
この1冊+メイン問題集のみで受験物理は全てこと足ります。
高校の時にもらった資料集などは1秒も開く必要はありません。
余談ですが数研出版に「重要問題集」という理系なら避けたら死ぬレベルのマストな問題集があります。その数研出版は化学と物理で「チャート式」なる体系的な参考書も出版しています。
気が狂ってもこちらで物理を理解しようとしないでください。
無機質すぎてどこが大事かも分からず、カラフルでページは綺麗なのだけど頭の中は真っ白になり物理が嫌いになるのがオチです。
私がこの問題集に出会った経緯について少し書きます。
高校時代、同じ河合出版の「物理のエッセンス」を定期テスト前に使っていました。
しかしこれでは文字式としての公式は暗記できてもイメージが大切な電磁気や力学分野の深い理解にはつながりませんでした。
物理教室はエッセンスに書いてある公式はそのままに、例題と図と解説を詳しくした感じなので物理現象自体にかなり納得がいき腑に落ちます。
物理教室もエッセンスもどちらも河合出版なのですが、河合出版的にも物理のエッセンスの位置付けは「物理教室の中から特に重要事項を抽出したもの」です。
しかし物理という科目は文字式としての知識を入れれば解けるような科目ではないです。
とっつきやすいからという理由で薄い参考書を選ぶのは非常にハイリスクです。
書店で物理教室をパラパラ読んだ後、すぐにエッセンスをゴミ箱に置きました。
この参考書の使い方なんですが、力学の触りだけ抑えたら電磁気分野から取りかかることを絶対にオススメします。
受験物理では典型問題さえも他の科目に比べてすごく少なく、短期間でモノにできる科目です。
しかしその中では力学分野の一番頻出問題の数が多く、出題者としても問題パターンを豊富に作れるからです。
電磁気などは一度理解してしまえば、聞かれることはほとんど決まっていて勉強量的にも少なくて済みます。
補足で付け加えると、物理の問題は独立性が高く違う分野に取り掛かっていなくても解ける問題がほとんどです。
なので物理教室のある1分野を読んだらその範囲の問題にとりかかるのもありです。
目安としては、3ヶ月で通読したいです。
そこから問題集に取り掛かり、問題集と並行してまた復読をしまくります。
これで化学と同様に相乗効果が得られ効率も上がります。
しかし物理は化学と違い、知識はほとんどいらないので受験本番近くまで読み続ける必要はないです。
苦手な分野をたまにさっと読み返すぐらいでいいでしょう。
この参考書を使う際の注意点ですが、
・力の向きの意味が分からず、腑に落ちず、自分で考えても分からない時は人に秒で聞く
・発展、参考のコーナーは読む必要はない
です。
1つ目です。
解法暗記をする際には、力の向きの理解は前提として理解しているものとして解答までの流れを暗記します。
しかし理解する段階で力の向きの論理が考えても分からない時は、人にすぐ聞きましょう。
なぜなら力の向き自体が分からないときは、力の向きの理由を人に聞いて納得した方が断然早いからです。
心配しなくても、合格してきた多くの普通の受験生も理解できたのですからあなただけ全く意味の分からない力の向きなどありません。
分かっている人に聞いたら、大抵はイメージしやすいように教えてくれます。
2つ目です。
この本にはたまに参考や発展みたいなコーナーがあるのですが、完全無視で構いません。
問題集でも大学の過去問でも見たことがありません。
なら載せるなって話ですが(笑)、それ以外のページに書いてあることを理解すれば十分すぎるので大丈夫です。
1から物理やろうとか、理解用の参考書欲しいと思っている人は是非物理教室を使いましょう。
第2章
なぜ物理はコスパの良い教科であるか
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