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6ヶ月で受験物理では敵なしになる参考書と問題集

2022年6月追記

この記事へアクセスしていただきありがとうございます。


この記事は受験物理の仕上げ方について初学から完成まで詳しく書いた記事です。



化学の記事において高校3年生の夏まで化学全然わかってなくて照井式で化学の理解をあげれたという内容を書きました。


しかし物理はもっと悲惨でした。


私は現役時代、私大薬学部志望だったため、受験勉強を始める高3の夏の時点でもう物理を勉強する必要性がなくなっていました。

医学部志望に変えたのは浪人が決まってからです。


そのため受験物理で私が持っていた知識は「力学の基本問題が解ける」程度でした。

電磁気と原子については授業を受けた記憶すらなく、熱力学と波動も浪人開始時にはほとんど忘れていました。



ここで言いたい事はそんなほぼ初学者と言っていい私でも受験物理では余裕で合格点を取れるように対策できるという事です。


記事中に詳しく説明しますが、受験物理は理系科目の中で一番早く仕上がる科目です。

そして化学と同様に受験勉強の段階と本番での得点がしっかりリンクしているため受験物理をしっかり準備すれば自ずと合格も見えてきます。



この記事を読んで、理系科目で得点源にしなければならない物理への意識が変わり受験当日に向けて全体の科目を通じて合格最低点を超える知識を身につける助けになるならば、文章の書き手としてこんなに嬉しい事はありません。



この記事を読むと

・初学者から入れて医学部・東大まで対応している受験物理の対策が分かる

・物理に対する苦手意識がある受験生も数学の記事と同様、その考えが一変する

・合格までの私が使った結果の出せる参考書・問題集とその使い方を知れる

といった事を得られます。


最後の段落には私の高校3年生の夏から医科歯科受験当日までの、各参考書・問題集のペース配分も掲載しています。



物理を含め各論の記事はそれぞれ、

【1年という制限時間の中で志望大学の合格最低点以上の知識を効率的に身につける】

という目的に沿った私の経験からの知見をもとに書かれています。

それ以外のことは一切考えていないのでこの目的と同じ目的の受験生は読む価値があります。




第1章

例題も豊富な物理教室で受験物理は万全!


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化学の「照井式解放カードシリーズ」を最初に使い受験化学を網羅的に理解しました。物理の理解用の読み流し参考書ももちろん存在し、私が実際に使った参考書を紹介します。

それは河合出版の「物理教室」です。


もちろんメインは問題集であるのであくまで読み流しする理解用の参考書となりますがこれはかなりオススメできます。

結果の出せる参考書です。


この参考書を読みこなした上で頻出問題集に取り掛かっても

「こんな話聞いたことない」

という状態には一度もなりませんでした。

絶対にこの本に出てきている話であるので、またその分野を読み返せばいいだけです。

もし出てきていない分野だったら「多分誰もわからない」と安心してください。



読んだことはありませんが「宇宙一わかる」的なシリーズのやつは説明のレベルをかなり落としています。

受験物理を包括するには到底足りず、その本だけでは十分でないことがあります。

そのような参考書で勉強すると分からない問題に遭遇したときに「ああ。まだ自分の分からない話題がきっとたくさんあるんだ。受験物理はなんて底が深いんだ。私にうまくやれるかな。」という思考に陥るのは想像に難くありません。


しかし物理教室で理解すると分からない問題に遭遇しても必ず物理教室で言及されていることでありもう一度該当箇所を読み直すだけですから先ほどのような「いらない不安」を感じることはありません。


この章では

・「物理教室」の構成

・「物理教室」を選んだ経緯

・「物理教室」の使い方

・「物理教室」で注意すること

について解説していきます。


この参考書をやり込めば必ず物理で合格点が取れます。



☆「物理教室」の構成



構成としては力学、波動、電磁気、熱力学、原子分野がそれぞれが体系的にまとめられていて一冊に全て収まっています。

各分野で非常に質の高い例題が何題も載っていて化学の「照井式」と同様にそのページ周辺の解説を理解すれば解けるものばかりです。


なぜ質の高い例題といったかというと

メインの問題集である「重要問題集」「名問の森」にも似たような問題が出されているので受験物理で超頻出

の例題ばかりだからです。

ここについている例題は絶対にできるようにしなければならないです。


この参考書は化学の参考書と同様に簡単すぎないので、何冊も参考書をこなす必要がありません。



この1冊+メイン問題集のみで受験物理は全てこと足ります。



高校の時にもらった資料集などは1秒も開く必要はありません。

余談ですが数研出版に「重要問題集」という理系なら避けたら死ぬレベルのマストな問題集があります。その数研出版は化学と物理で「チャート式」なる体系的な参考書も出版しています。

気が狂ってもこちらで物理を理解しようとしないでください。

無機質すぎてどこが大事かも分からず、カラフルでページは綺麗なのだけど頭の中は真っ白になり物理が嫌いになるのがオチです。



☆「物理教室」を選んだ経緯



私がこの問題集に出会った経緯について少し書きます。

高校時代、同じ河合出版の「物理のエッセンス」を定期テスト前に使っていました。

しかしこれでは文字式としての公式は暗記できてもイメージが大切な電磁気や力学分野の深い理解にはつながりませんでした。


物理教室はエッセンスに書いてある公式はそのままに、例題と図と解説を詳しくした感じなので物理現象自体にかなり納得がいき腑に落ちます。

物理教室もエッセンスもどちらも河合出版なのですが、河合出版的にも物理のエッセンスの位置付けは「物理教室の中から特に重要事項を抽出したもの」です。


しかし物理という科目は文字式としての知識を入れれば解けるような科目ではないです。

とっつきやすいからという理由で薄い参考書を選ぶのは非常にハイリスクです。

書店で物理教室をパラパラ読んだ後、すぐにエッセンスをゴミ箱に置きました。



☆「物理教室」の使い方



この参考書の使い方なんですが、力学の触りだけ抑えたら電磁気分野から取りかかることを絶対にオススメします。


受験物理では典型問題さえも他の科目に比べてすごく少なく、短期間でモノにできる科目です。

しかしその中では力学分野の一番頻出問題の数が多く、出題者としても問題パターンを豊富に作れるからです。

電磁気などは一度理解してしまえば、聞かれることはほとんど決まっていて勉強量的にも少なくて済みます。



補足で付け加えると、物理の問題は独立性が高く違う分野に取り掛かっていなくても解ける問題がほとんどです。

なので物理教室のある1分野を読んだらその範囲の問題にとりかかるのもありです。



目安としては、3ヶ月で通読したいです。

そこから問題集に取り掛かり、問題集と並行してまた復読をしまくります。

これで化学と同様に相乗効果が得られ効率も上がります。



しかし物理は化学と違い、知識はほとんどいらないので受験本番近くまで読み続ける必要はないです。

苦手な分野をたまにさっと読み返すぐらいでいいでしょう。



☆「物理教室」で注意すること



この参考書を使う際の注意点ですが、

・力の向きの意味が分からず、腑に落ちず、自分で考えても分からない時は人に秒で聞く

・発展、参考のコーナーは読む必要はない

です。



1つ目です。

解法暗記をする際には、力の向きの理解は前提として理解しているものとして解答までの流れを暗記します。

しかし理解する段階で力の向きの論理が考えても分からない時は、人にすぐ聞きましょう。

なぜなら力の向き自体が分からないときは、力の向きの理由を人に聞いて納得した方が断然早いからです。

心配しなくても、合格してきた多くの普通の受験生も理解できたのですからあなただけ全く意味の分からない力の向きなどありません。

分かっている人に聞いたら、大抵はイメージしやすいように教えてくれます。



2つ目です。

この本にはたまに参考や発展みたいなコーナーがあるのですが、完全無視で構いません。

問題集でも大学の過去問でも見たことがありません。

なら載せるなって話ですが(笑)、それ以外のページに書いてあることを理解すれば十分すぎるので大丈夫です。

1から物理やろうとか、理解用の参考書欲しいと思っている人は是非物理教室を使いましょう。



第2章

なぜ物理はコスパの良い教科であるか


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「物理の問題というのは物理の基本公式を知っていたら大学受験レベルのすべての問題が解けるものです。」

こんな言葉を無責任な予備校教師や大人、東大などに受かった性格の悪い生徒からよく聞きませんか?

これはあっているようで私を含め凡人にはまったく当てはまらないウソの言葉です。



柔道家が未経験者に向かって

「基本の受け身と払いは教えたからあとは投げ飛ばすだけやで」

と無理難題をいっているようなことと同じです。



たしかに物理の覚えるべき公式は50もありません。

しかもどの受験問題の解答もそれらの公式を組み合わせているだけで導かれています。

だから一応それらさえ覚えたら問題を解けても理論上不思議ではありません。


ですが柔道界にも受験界にもそんな人は0.1%もいないでしょう。

だから柔道家は日々本番を想定した練習を積み重ね、受験生も本番の問題に対応できるだけの頻出問題の解法を理解して覚えなければなりません。



数学、化学同様に物理にも各大学が決まって出すような頻出問題があります。

なんと物理ではそれが160題弱しかなく、かなり覚える量が少ない科目です。

そこが1番受験でコスパが良いと言われる本当の理由です。

ちなみに「化学の新演習」は331題あります。



多くの人が覚える公式が少ないと理由で安易に物理を選択するから

公式理解→頻出問題の解法

の段階でつまづき、物理という科目を自分で難しくしてしまうのです。



「物理は覚える(公式)量が少ない」から物理を選択するのではなく

「物理は覚える(頻出問題)量が少ない」から物理を選択する

という言い方が正しいです。

公式なんて覚えても使えなかったらまったく意味ありません。


運転はできないけどハンドル操作は教習所の教科書で覚えただけの人が卒検に向かったら門前払いでしょう。


この章では

・オススメの物理の問題集

・問題集の実際の使い方とペース

・物理の問題集は多いけどなぜだろう?売れるからだ!

について解説していきます。


3番目の項目については物理だけでなく化学や数学についても同様のことが言えるので是非参考に。かなり大切なことですよ。



☆オススメの物理の問題集



さて、物理の頻出問題160題をこなせる問題集を紹介します。

それは

「物理の重要問題集」と「名問の森(上・下)」

です。

どちらも160題ほどの問題集です。


この2つのうちどちらかを仕上げたら受験物理ではかなりの点数が取ることができるでしょう。

私は物理教室が河合出版なのでそのままの流れで「名問の森」を何周もして解法を全て覚えました。


私大医学部(慶應除く)や地方国公立医学部なら物理で大きなアドバンテージを得ることができます。



☆問題集の実際の使い方とペース



1日ノルマ3題で1ヶ月半ほどあれば1週できます。

4ヶ月ほどで5~6週すればほぼ隅から隅まで覚えます。



実際の進め方について簡単に説明します。


まずその日の3題ですが答案を紙に綺麗に書く必要はありません。

あらゆる受験勉強で人に見られることを意識して字を綺麗に書くのは本番当日以外なくていいです。


問題文読んで

「この問題はどうやって解くのだろう」

と10秒考えて予想がつけば予想してつかなければつかないで全く問題ありません。


10秒たったらすぐ模範解答を読んで理解しましょう。

「力の向き」「何の力か」「使う公式」の理解にまずは努めてください。

理解したら頭の中でその模範解答を見ずに再現できるかチェックします。

再現出来たらその問題は終わりです。

1日で理解できなくてもどうせ何回もその問題を覚えに帰ってくるのですから1回で理解できなかったからといってテンション下がらなくて大丈夫です。私も「名問の森」では初見で解けるのは数える程しかなく解説読んでも分からない問題もかなりありましたから。


ここでポイントなのは理解して意味のある文脈として覚えてください。

意味が理解できずに覚えることが先決すると100%頭に定着しません。



東大や京大、旧帝医学部志望の人たちもこれだけで十分対応可能です。



しかしこの2冊よりやや難しい難関大用の汎用性のある問題集がありますので、最終的にそれにとりかかれば大丈夫です。

それは「難問題の系統とその解き方」というニュートンプレスが出版している昔からある問題集です。

「難問題の系統とその解き方」は受験物理では有名な問題集で多くの難関大受験生が使う問題集です。


この問題集は非常に良く私も使っていたのですがいくつか注意点があります。


1つ目は、解くのは例題だけで十分だということです。

100問弱の例題は見開き分で解説してくれる効率が良いものですが、演習題は章末に略解しかついていません。

私は難系であっても最初からすべて答えを見ていましたが、略解だけでは理解できないのですべて飛ばしました。

例題だけで十分すぎる学力になります。

合格者も例題だけという人が多く安心して例題だけしました。



2つ目は、初心者の人は絶対に手を出しちゃいけないということです。

解答が理解できないのはもちろんのこと、昔に書かれた本ということもあり少し文体も高級な感じがします。

中途半端な受験生だと物理に対してネガティブなイメージが付きやすいです。



☆物理の問題集は多いけどなぜだろう?売れるからだ!



物理の問題集に限らず問題集一般の話をします。



物理の参考書も書店に山のようにありますが書いてあることはどれも同じです。

例えばAという参考書が発売当時、最初の数か月で一気に売れてそこから低迷したとします。

次の年にはなんと内容はほとんど同じでBという参考書が発売されます。

巻頭には著者の「良質な問題を厳選した」など苦労して君たちのために問題作ったよ感が出ています。


しかし彼らは印税でお金を儲けたいだけですから、新発売の話題の問題集などには騙されないでください。

複数の問題集から適当にかぶってない問題を選んで分野別に並べたら誰でも問題集の作成者になれます。

「河合塾超人気講師」や「駿台ベテラン教師」という肩書がつけばさらに売れてしまうでしょう。



「重要問題集」や「名問の森」にはこれらを使った受験生からの圧倒的な高評価があります。

だから、いつの時代でも需要があるわけですが。


良書というのは時代を超えて存在する、とはよくいったものですが問題集にも当てはまります。

これらを使っていきましょう。



第3章

東大だから物理で微積を使う?なぜ時間を無駄にするのか?


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微積ってなんだかThe・理系って感じがしません?


映画でもたいてい数学のできる天才はかっこよく見えますよね。

作中では何度も微積の文字式が登場し、受験を経験した私はまだ抵抗なく見れますが受験から遠ざかった人など「意味がわからないけどスゴイ、なんとなくカッコイイ」という感想しかないでしょう。


そうです微積や物理に長けているとなんとなく頭が良さそうに見えてしまうのです。



これが、心の底では文系が何の根拠もなしに何となく理系が頭いいと思っている原因であり理系が自分たちの方が文系より頭いいと思っている原因です。


こんなことを考える人たちは頭の良さを数学的な才能があることでしか測っていないのでしょう。


数学的な才能が人間の能力の大半なんてありえません。

しかし日本のバラエティ番組や同年代との話の中ではまだまだ「数字に強い=無条件に頭がいい」という構図があるようです。



本題に入ります。

私は受験当日までの準備の中で、多くの嫌いなことがあります。

・分かっている問題を解く

・何も思考せずただ予備校に行く

・英文法をコツコツやる

これらのことをしている受験生を見ていると、「もったいない時間の使い方をしているな」と思ってしまいます。


そんな中、物理でトップクラスで嫌いなことがあります。

それは

「微積物理で受験の物理を解こうとする」

ことです。


この章では

・微積物理は受験と関係ないと気付こう

・微積物理が受験と関係ない理由

について詳しく解説していきます。


この章は自称勉強家の方々から猛反発を喰らいますが私は受験生の味方ですので安心してください。

物理はこんな難しいことしなくてもさっさと練習積んで志望校の物理対策終わらせられますから。



☆微積物理は受験と関係ないと気付こう



よく受験物理で微積を使おうとしている人が多いのはなぜでしょうか?

私には1mmも理解できません。



例えば「日本で唯一うちの大学では微積物理しか使ってはいけません」という大学が仮に存在するとします。

もし私がその大学を第一志望にするならば、どんな代償を払っても微積物理をその大学に受かるレベルになるまで確実に身につけようとするでしょう。

なぜなら私の目標は、

「行きたい大学に合格する」

というただ一点だからです。



決して

公式物理で解ける問題を「微積で物理を解く」

ではありません。


難関第志望になればなるほど微積で物理を解こうとする人が多いですが、やはり彼らはそれが「頭がいい」と思っているのでしょうか。

自分で頭の良さとは何かについて考えず、たとえ自己満だとしてもただ社会の雰囲気に流されて微積物理を習得しようとしている人を見ると

「何も考えていないのかな」

と思ってしまいます。



特に医学部志望の人には言いたいことがあります。

合格したら受験とは一切無縁の勉強が始まります。

受験物理では大学受験レベルごときの、学問としてさわりの薄い部分しか勉強しないことを理解してください。



☆微積物理が受験と関係ない理由



なぜ微積物理を私が毛嫌いするでしょうか。


理由が2つあります。

それは

・全ての大学の全問題は公式物理で解ける

・時間がもったいない

この2つです。



まず1つ目ですが受験物理で出会う問題は全て公式物理で解けます。

東大の過去問でも東工大の過去問でも、重要問題集でも名問の森でも難系でも微積物理を理解していないと理解できない問題は1問も出てきません。


それもそのはずです。

なぜなら受験物理は高校生の学習指導要領から外れた出題は許されないのです。

だから全ての物理の問題は公式物理で解けることなんて、少し考えれば誰でも分かります。


「微積を理解していた方が原理がよく分かる」

と言いますがその言葉も本当でしょうか。


ていうかそもそも受験での合格に原理が深く分かっている必要なんてないのです。

問題に対する解き方さえマスターしておけばいいのです。

問題に対する解き方をマスターする段階で微積物理の概念が分かっていないと理解できないような頻出問題は1問もないです。

頻出問題集はもちろん東大の過去問でも見たことありません。


運転で例えると、このボタンを押せばライトがつく、このボタンはワイパー、のように理解すれば大丈夫です。

受験でも、この問題の解き方はこれ、この問題ではこれ、のように要するは問題が解ければいいのです。

エンジンの仕組みが理解できてなくても運転なんてみんなできます。

エンジンの入れ方さえ理解しておけばいいのです。

車が好きで好きでたまらない人は、免許を取ってからいくらでも趣味でエンジンの仕組みについて学べばいいのです。

教習所の試験前に仕組みについて必死に勉強してドヤ顔しても教官は合格をくれないことを理解してください。


私は医科歯科の受験前日には物理の原理や微積物理を用いた本質については全然分かっていなかったですが、明日どんな頻出問題が来ても解ける自信がありました。



1つ目の理由の要点をまとめると、

微積を絡めた原理や仕組みについてわからなくても試験では点数が取れる

ということです。



2つ目です。圧倒的に時間の無駄です。

先ほど私があげた嫌いなことリストに共通することがあります。

それは費用対効果(=コスパ)が悪く、時間を効率的に使えていないのです。


受験にタイムリミットがないなら別にいいですが、受験には制限時間があります。

その制限時間内に自分の目標まで最短で進むには、まず時間の無駄と思われることを徹底的に排除しなければなりません。



ここで1つ注意です。

私は1日の勉強が12時間以上だとそれは中々の頭脳の消耗だと思っています。

私は毎日平均するとおそらく10~12時間勉強していたでしょうが、問題は時間ではなく質です。

勉強に当てた時間は、微積物理など時間の無駄と思えることは一切せずひたすら頻出問題を覚えるといった知識のインプットに全て当てていました。



受験物理は他の科目の中でも最も短時間で仕上がる科目です。

頻出問題の数だけでも化学の半分です。


数学や英語は一朝一夕ではモノになりません。単純に量が多いからです。


物理は短時間でさっさと終わらして他の科目が早く合格点を超えるような点数が取れるまで知識を入れなければいけません。

物理にはあまり多くの時間をかけるべきではないのです。

だから公式物理でさっさとものにするべきです。


特に最初公式物理で解いていたのに、浪人したからと言って微積物理に手を出すような自殺行為はやめましょう。

浪人した原因を分かっていませんね。



合格最低点に届くまでの知識不足が原因なのに、いらない知識をインプットするのに時間を使うのは無駄です。

友達とカラオケ行った方がはるかに健全です。



2つ目の理由の要点をまとめると

受験への準備では時間の無駄と思えることに時間を使ってはいけない

ということです。



第4章

物理の勉強の順番はこれ!力学から始めるな!


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皆さん受験物理の勉強を始めるときに、たいてい力学分野から始めませんか?


物理には力学、波動、熱力学、電磁気、原子と大きく分けると5つの分野に分かれています。

だいたい教科書や理解用の参考書もこの順番に記載されています。



☆教科書が力学から始まる理由



力学は物理において受験のヤマです。

5つの分野で一番底が深く、要は難しくして受験生の間に差をつけることが出題者からも容易なのです。

化学でいうところの理論分野とかなり似ていますね。


力学の初期に登場する運動の基本概念は電磁気分野や原子分野の、粒子の運動力学の問題を解くのにも必要な公式が多いです。

だから最初に勉強する分野が力学なのでしょう。


しかし電磁気分野や原子分野の問題を解くのに運動の公式は非常に基本的なものが多く、難しい運動力学を理解していなくても余裕で解けるものばかりです。


物理選択者の多くはだいたい力学でつまずき物理に対して苦手意識を持ってしまいがちです。

物理を選択してしまった人や、医学部志望には物理が有利と聞いていたから今更変えるつもりもないという人も多いでしょう。


そんな人は勉強する順番を変えるのも1つの手です。

実際に私はそうしました。



☆物理の勉強する順番を変える 力学は基本だけ



私のオススメは勉強する順番を変えることです。


力学の基本だけさらっとやったら電磁気→熱力学→原子→波動の順番で理解してモノにしてしまうことです。


力学の基本とは名問の森のレベルではなく物理教室に書いてある基本公式とその使い方を頭に入れとけば大丈夫です。


物理の5分野はそれぞれの分野で独立性が強く、特に電磁気や熱力学は覚える公式が多いもののかなり底が浅いです。

一度入試に出る典型問題を習得してしまえばそれでだけでかなり高得点が見込めます。


力学から入って物理はダメだとなってしまっている人も、電磁気や熱力学の分野から勉強すると物理アレルギーも減るでしょう。


逆に力学の分野は覚える公式はそれほど多くないものの典型問題が多様性に富んでおり労力をかけなければいけません。


受験物理でかなり有用な問題集として重要問題集が挙げられますが例としてどれほどの問題数か各分野で数えると、

力学  59題

熱力学 13題

波動  22題

電磁気 44題

原子  12題

こうなりますがやはりこれから考えられることは

たいていの入試の物理では力学、電磁気が頻出でここを抑えることが点に繋がる

ということです。



重要問題集や名問の森の150題の解法を身につけると受験物理を制したと言っても過言ではありません。

東大レベルまで十分対応できます。

一題一題正確に理解してから次に進むのが解法暗記の必要条件です。



しかし力学や電磁気でつまずく人で多い2パターンがあります。

それは力の向きが理解できない人と三角関数レベルの数学に不安がある人です。


なんでこの力はこの向きなんだろうと考えても分からない時は人に聞くのが早いです。学校の友人や教師に理由と共にどんどん聞きましょう。

なぜなら問題集の解答は力の向きの解説まで載っていない場合があるため、解説もなく力の向きだけ解答に図示されている場合は考えても分からないことがあるのでとばして後でまとめて質問しましょう。


物理は化学と数学に比べれば少ない暗記量で高得点が取れる科目です。

これは本当なのですがこんな書き方するとその分思考力が必要だと考えてしまいがちですが、そうではありません。

解法の知識を身につければいいだけです。


物理は主要科目の中で最も短時間で仕上げなければならず、それが最も可能な科目ですのでぜひ効率的に進めてください。



第5章

名問の森への橋渡し!「良問の風」をやらない手はない!


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第2章で名問の森について紹介しました。

私が実際やっていた問題集で名問の森が確かに物理の偏差値を上げてくれました。


同じような本で重要問題集がありますが名問の森かそれのどちらかをこなせば典型問題はカバーできます。



物理教室を読んだ後でその範囲の名問の森を解いて解法を覚えていこうと以前言いましたがここで1つ問題があるのです。

それは名問の森のレベルが高く初学者が初めて使う問題集としては敷居が高いということです。


重要問題集も名問の森と難易度が変わらないのでこちらもまた私のようなほぼ初学者には厳しいです。


ここで登場するのは河合出版の「名問の森」「物理教室」と同じ人が監修している

「良問の風」

が登場します。



この本は完全に名問の森への橋渡しであり、上記の悩みを抱えた多くの受験生のために書かれた本であると著者も語っています。


この章では

・「良問の風」の構成

・「良問の風」を選んだ経緯

・「良問の風」の難易度

・「良問の風」の効率的な使い方

について解説していきます。


この問題集のおかげで受験物理で出題される問題形式や何となくの雰囲気をつかめ、すぐに名問の森に取りかかれたので大変有用でした。



☆「良問の風」の構成



148題で構成されています。


力学、波動、熱力学、電磁気、原子全てを収録しているのでそんなに量は多く感じません。

出典の大学を見ても〇〇大+△△大という風に合作している問題もあり、苦労して作られたことが垣間見えます。


この問題集は問題と解答冊子が別になっています。ここは名問の森とは違うところですね。

解答冊子が別れていようがいまいがどうせすぐ答え見るのでどっちでもいいです。



著者が名問の森が難しすぎる生徒に対して作った問題集なのでその分この問題集は解説がやたらと丁寧で素晴らしいです。

しかも典型的で綺麗な問題ばかりですので物理の問題ってこんな感じなのかと体感できるのに最も適しています。



☆「良問の風」を選んだ経緯



浪人する際に物理でどの参考書・問題集がいいかを探していました。

私の高校ではエッセンスを使っている人が多く定期試験前にはそれで公式を丸暗記してなんとかテストで赤点を回避するなんてことをよくやっていました。


いざ本格的に物理を勉強するとなるとエッセンスでどの大学にも受かる自信がありませんでした。

なぜならエッセンスは無味乾燥な感じがして文字だけがつらつらと並んでいて重要そうなところもさらっと書いてあったからです。

物理って科目はここから自分で何かを学ばなければならないのかと感じ絶望していた覚えがあります。

しかも私はエッセンスを初学者用だと思っていたのでなおさらそう思っていました。



当然他の本を探しました。

すると同じ河合出版には「物理のエッセンス」の他にも、

「物理教室」「良問の風」「名問の森」という本があるのを知りました。

実際のところ良問の風は授業中に先生が配っていた練習問題だと後で気づきましたが。


レビューを見て名問の森がとにかく合格するためには素晴らしいのはよくわかりました。

とりあえずこれをやれば他の難関大受験生と同じような知識がつくと確信しました。


すぐに近くの書店に行き「物理教室」と「良問の風」を手に取りました。

すると同じ河合出版の監修者が書いた本とは思えないクオリティでした。

まず物理教室は絵と図がふんだんに載っているので公式が腑に落ち、しかも例題までついている上に1冊で5分野全てをカバーしている優れものでした。


良問の風も物理教室で読んだ範囲ならこなせそうな難易度でした。

なぜそう思えたかというと問題を見ずに解答を読んだらたいてい1~2行で済まされていて難しくなさそうだったので。


しかも河合出版で物理を固めれば、

物理教室→良問の風→名問の森とレベル順に綺麗にステップアップ

していくことが可能です。



これに気づいた瞬間、

これなら名問の森をこなせるぞ

と確信しました。

名問の森をこなせる=受験物理は終了ですのでこの方程式が完成した瞬間私の受験物理対策は終了です。


そんな訳で素早く物理を終わらせるためにも良問の風を計画の1つに入れました。



150題近くをやるのを面倒臭がってこれをやらない人がいますが、絶対にやったほうがいいです。

よっぽど昔から得意だったり、物理に対する理解が深かったら飛ばしても構いませんが私みたいな凡人にはそういうことは無理でした。

やった方が絶対に名問の森の解法を理解するスピードが上がります。



☆「良問の風」の難易度



この問題集のレベルは並です。

しかし名前の通り本当に良問だと思います。


プロ講師ではない私がある問題に対して「良問だ」「悪問だ」なんていうのは謙虚さに欠けますが、

「初学者がその科目において難関大を目指せるいい基盤を築ける問題」を良問と言うのなら間違いなく良問だらけです。


名問の森の問題でも良問の風の上位版といった問題も多く、とっかかりの敷居の低さが全然違います。

大学でいうなら

センター ~ 関関同立、中堅私大理系、(物理が難しくない)地方国公立、下位私立医

といった感じです。


これらの大学なら良問の風さえ終わらしたら物理の勉強は終了です。


医学部志望でも下位私立医や地方国公立ならこの問題集だけで大丈夫です。

しかし旧帝大を始めとした難関大志望者はこの問題集だけではダメです。

あくまでこの本は「名問の森」への橋渡しです。



この問題集1冊を仕上げれば物理に対する抵抗もなくなるでしょう。

しかし旧帝大以上の物理で合格点(=8割)を取るにはやはり名問の森をしなければなりません。



☆「良問の風」の効率的な使い方



他の問題集と同様分からない問題が1つもなくなるまでやりましょう。


150題弱あるので1日3題やれば1ヶ月半で終わります。


分からないときはすぐ答え見て理解しましょう。

1日3題がノルマなのに分からない問題を考えすぎて1題しかできなかったみたいな残念なことにならないようにしましょう。


その日3題やったら次の日は必ず前日の3題を復習です。

復習は見るだけです。

1周目は1日3題なので60分以内に終わらしたいですね。

50分は物理教室を読む時間に当てたいので物理にかける時間は大体1日2時間ぐらいじゃないでしょうか他の科目と照らし合わせても。


2周目以降は1日10題やったり、分野ごと全部1日で復習したりしましょう。

力学は2日に分けるといいですけど他の分野は何周目かには1日で復習できます。


2周目以降は鉛筆なんか持たなくていいですからね。1回理解したことは必ず目だけで復習です。

全て効率重視のためです。

最低2ヶ月でこの問題集を終えましょう。



第6章

物理の偏差値を一気に引き上げる名問の森


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物理教室を読んで「良問の風」を終わらした後は、いよいよ名問の森に入っていきます。


受験物理での典型問題集はこの名問の森レベルにあたるので実質この問題集こそがあなたの物理の偏差値を爆上げしてくれます。


物理が得意な人で名問の森か「重要問題集」のどちらかをしていない受験生を見つける方が難しいです。

ある程度違う参考書や軽い問題集をしていた人は良問の風を飛ばしてすぐに名問の森に入って構いません。


ちなみに良問の風とは、名問の森に入るための軽い橋渡し的な問題集です。


私はこの名問の森を終わらした後の記述模試では偏差値70を切ったことはなく解説読んでもわからない問題はない状態でした。


この章では

・「名問の森」の問題数・構成

・「名問の森」をこなすメリット

・「名問の森」の使い方

について解説していきます。


受験物理はこの問題集を正しくこなせばどこでも対応できるので安心してください。



☆「名問の森」の問題数・構成



上下巻2冊セットになっていて

「力学・波動」

「電磁気・熱力学・原子」

に分かれています。


問題数は

上巻が力学編43題、波動編21題の64題

下巻が電磁気編40題、熱編17題、原子編15題の72題

といった問題数です。


名問の森では、問題ごとに重要レベルが表示されていて一目でどの問題に力を入れるべきかが分かるようになっています。

また、他の問題集にはあまり見られないのですが小問ごとに難易度が表示されており、勉強するのにとても親切な設計になっています。


1題ずつの問題構成としては1対1対応の演習シリーズ同様に問題と解答が同じページに載っています。



☆「名問の森」をこなすメリット



以前、受験物理の界隈ではニュートンプレスの「難問題の系統とその解き方」が圧倒的に主流だったそうです。

東大や京大、旧帝大志望の生徒から絶大な人気を誇ったそうです。

今でも健在し難易度的には市販の問題集の中ではトップクラスです。


しかし時代も過ぎ去りあまりにも問題が古臭いという点と解説が不適当だったり、何よりも難しすぎて理解できないという受験生があふれかえりました。

少し紹介すると、例題と演習題に分かれているのですが、なんと演習題の答えは巻末に略解しか載っていません。

私は錯乱しましたがすぐに合格者のレビューを詳しく見ると「例題だけで良い」と書いてあったので安心して例題だけやりました。



さて話を戻しますが上に話した通りの理由でたいていの受験生は「難問題の系統とその解き方」を避けて通ります。

知り合いの地方国公立医学部の友達に聞いてもみんな「名問の森」か「重要問題集」しかやってないです。

旧帝大の医学部の友人も難系は難しいし、オーバーワークだと言ってやっていませんでした。



つまりみんな名問の森か重問に集中します。

頻出問題集をバランスよく並べている市販の物理の問題集はこの2冊を除いて他にないでしょう。


ここで私が思う名問の森が重問より優れている点があります。

掲載されている問題自体に優劣があるわけではありません。


名問の森で典型問題を覚えた理由は

物理教室、良問の風、名問の森の全てを河合出版の浜島という人が監修している

からです。

この人の参考書はかなりわかりやすく、読んだそのままの流れで問題集に入っていけます。

参考書も分野に分かれていますが問題集も似た様な感じで分野に分かれているので効率がいいです。



ちなみに河合出版で物理のエッセンスがありますが、絶対にエッセンスは使わない様にしてくださいね。

図とか載ってなくてホントに物理教室からエッセンスを抽出したって感じの薄い本なので。



☆「名問の森」の使い方



全部で150題程あるので、1日3題で2ヶ月かからず終わります。

現役高校生が秋から冬にかけて理科の成績が爆上がりするのもこのぐらいの期間で頻出問題集を仕上げるからですね。

現役生は秋の時期が理科の典型問題を覚える時期に当たるので受験直前まで点数が伸びるのです。これが「現役生は最後まで伸びる」という現象の答えです。この現象については総論の記事で詳しくまとめています。


やり方はその日の3題+前日の3題です。

1日のノルマは90分以内に終わらせましょう。

2周目からは1日5題はできますね。


受験当日までに書いてある解説は全部腑に落ちる様に理解して覚えましょう。



具体的なやり方について説明します。

物理は本番でも答えだけ記述することがほとんどです。

だから1周目は1題につき3分ぐらい考えて自分の出した(2)ぐらいまでの答えをメモとったりして分からなくなったらすぐ答え見ましょう。

1周目で問題読んですぐ答え見るのは、答え読んでも何言ってるかわからないでしょう。

ですから問題全体を読んで、「なんかこういうこと言ってるんだな」と認識してから答え見ましょう。



解説読んでわからないところは必ず物理教室を参考にしましょう。

問題集の解説というのは

「その問題の解説」

のみに焦点を当てているのでなぜそうなっているのかということは分かっている前提で答案が書かれています。

ですので物理教室は必ず隣に置いておきましょう。

同じ人が書いてあるので、その現象について必ず丁寧に説明してある箇所が見つけられます。



もし物理教室に乗ってある現象自体が意味わかんないときには人に必ず聞きましょう。

力の向きや現象など、本には小難しく書いてあっても現象自体はシンプルなものが多いので分かっている人に聞きましょう。人に聞いた方が早いですしその人なりに噛み砕いた説明をしてくれるはずなので現象を言葉として自分の中に落とし込めます。



問題集の2周目以降からは一切紙に書く必要はありません。

1周目で完璧にできなかったところをまた理解して覚え直し、完全に頭に定着するまで問題集を繰り返します。

私は6周ぐらいしましたね。6周目ぐらいになるとチェック入れたところしかやらないので2日とかで終わります。



ここで1つ解法暗記についての注意があります。

Twitterの方では口すっぱく言っているのですが、どの科目にも共通しますがこの解法暗記する際の唯一かつ絶対の条件は

「理解した上での暗記」

です。

理解してないものを暗記してもすぐ忘れます。断言できます。理解していない文章というのは、日本語の様に見えてアラビア文字と同じです。



1周目こそ頑張って理解する様にしましょう。

一度理解できたものは反復するだけで覚えることができます。

「名問の森」をする際には物理教室を読んで覚えると相乗効果で効率がいいです。



いきなり「名問の森」が難しい人は「良問の風」を先にしましょう。

私大の問題ばかりですがいい練習になります。

私も「良問の風」をしました。

物理の問題ってこんなもんかって感じが知れて名問の森に向けてとても有益でしたよ。



第7章

使用した全参考書・問題集とそのペース


14717049-栄光の朝ライトの光線


☆使用した参考書・問題集



▪️理解用参考書

物理教室


▪️問題集

良問の風、名問の森、難問題の系統とその解き方(例題のみ)



☆解法暗記の際に意識する事



物理の解法暗記(例:名問の森)


▪️1周目

問題文読む

たいてい解けないので2〜3分考えて無理ならすぐ答え見る

解法の流れを理解
◎どの物理現象が起こってるか自分で説明できるか自問自答しながら読む
◎その現象によって生じる力の向きを説明できるかを意識

解法の流れを暗記
・物理教室で該当問題の範囲を読むとさらに理解が深まり記憶に定着しやすい
・これにより全く同じ問題パターンでなくても同じ解法なら応用が効いてくる


▪️2周目以降

1周目と同じ


☆2周目以降は綺麗に書く必要一切なし

☆物理教室と名問の森の相互理解がかなり効く

☆どの物理現象が起こっているかは自力で説明できるのが望ましいが、それを踏まえた上で力の向きがわからない時は長時間悩まず迷わず聞く

☆160題ほどの解法暗記で仕上がるためメンテナンスを欠かさない

☆名問の森→該当箇所の物理教室、の流れがその問題の解法の汎用性を上げてくれる



☆使用ペース



【現役時】


高校生の時は力学、波動の授業受けていただけ

高3の夏に受験勉強を始める時に薬学部志望にしたため物理は受験期には1秒も触れず


なので浪人が始める時点では力学の基本問題しか解けなかった

電磁気の分野で知っている知識はQ=CVのみでそれぞれ何の略かすら知らなかった

九州大学工学部を現役時代受けたが恐らく物理で1割ぐらいしか取れなかったため落ちた。。



【戦略】

【医科歯科医学部に行くためには物理で40/60必要】


問題を見る限り最初の方は誘導っぽい問題が多く、基本的なこと分かっていれば点数は稼げそう

元々初学からのスタートだし物理で高得点は望めなさそう

しかし名問の森まで完璧にしておけば40点は確実に堅いと確信

よって最終目標は「名問の森」までの知識を完璧に身につけるに確定



【浪人時】


浪人開始時より物理教室を使用開始

1日20~30ページずつ読んでいった

もちろん前日の20~30ページも必ずさらっと復習

4月にエッセンスを併用しようと試みるもあまりの解説の杜撰さに使用を断念


5月いっぱいまで物理教室通読を継続


6月から通読を継続しつつ良問の風を使用開始

1日4題コンスタントに解く、もちろん前日の4題も目で復習

7月までで良問の風終了

そこから覚えきれていない解法を集中的に理解し直し暗記


8月中旬に良問の風は全て解法を理解して覚えたので用済み

物理教室は相変わらず通読継続


良問の風を終えるとすぐ名問の森を使用開始

1日3題コンスタントに解いていく、もちろん前日の3題も復習はマスト

10月上旬に一通り終わる

そこから良問の風と同じ要領で覚えきれてない解法を理解し直して暗記


12月中旬に名問の森は暗記完了

ちなみに物理教室は通読継続

名問の森が終了するまで物理教室はバイブルとして擦り切れるほど読んで理解した


これで受験物理は安泰、目標達成


ただ他の科目も医科歯科合格戦略をだいぶクリアしてきたため少し余裕ができた


クリスマスぐらいから、難問題の系統とその解き方の例題開始

演習題は略解しか付いていない鬼仕様のため無視


センター物理の対策は1秒もせず、1日3題ずつやっていった

医科歯科の大問3つで60点のため、力学と電磁気が必ず出る傾向なのでこの分野の例題を絶対解法暗記する戦略


1月いっぱいで終了


2月に入ってからは名問の森を一から解法を再現できるかチェック



【結果】

40/60という目標無事達成

一番コスパの良い科目だった




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