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【お祝い】日本被団協、ノーベル平和賞受賞!

日本被団協のノーベル平和賞受賞、本当におめでとうございます!

速報を見て、一瞬時が止まったような気がしました。驚きと喜びと、そしてこれまでの被爆者の方々のご尽力に思いを馳せ、胸がいっぱいになりました。KNOW NUKES TOKYO一同、心からお祝い申し上げます。

二度と同じ過ちを繰り返さないように。その一心でこれまで被爆者の方々は被爆体験を繰り返し証言し、核兵器反対の声を上げてきました。身体的、精神的な苦痛が伴うにも関わらず、そうした困難も厭わずに発せられる被爆者の方々の言葉に、どれだけの人が胸を打たれ、動かされたことでしょう。KNOW NUKES TOKYOは間違いなく、そうした被爆者の言葉を聞いて、突き動かされた若者の集まりでした。被爆者の方々はいつでも若者を歓迎し、温かく見守り、手を差し伸べてくださいました。

被爆者の方々の証言ほど、核兵器の恐ろしさを物語るものはない。世界中の人が被爆者の話を聞いてくれたらいいのに。幾度となく、そんなことを考えていましたが、ノーベル平和賞の受賞をきっかけに、世界中の人が被爆者の声を聞く機会が生まれたことにも喜びを感じています。被爆者の方々がここまで積み上げてこられた努力は、ノーベル平和賞だけでは讃えることができない普遍的な価値のあることです。

受賞を喜ぶ一方で、被爆者の方々が想像を絶する経験を強いられ、1945年からずっと「被爆者」を背負わされてきたことを考えると、やはり胸が痛くなります。かつては誰かの子どもであり、学生であり、将来の夢を描いていた私たちと変わらない人々が、どうして生涯を通して核兵器と対峙しなければいけなかったのか。

今を生きる私たちも例外ではありません。大抵の人が生まれた時から核兵器のある世界に生きています。核兵器を持たないという選択肢を奪われた私たちは、いつでも次の被爆者になりうるのです。
ノルウェーノーベル委員会が受賞理由に挙げた通り、核兵器使用のリスクが高まる昨今の国際情勢に警鐘が鳴らされているのです。今回の日本被団協のノーベル平和賞受賞を好機に国際的な核軍縮の流れを盛り上げていくために動かなければと身が引き締まる思いです。

現在進行形で戦火の風下に晒されている人々の命や権利も、これ以上踏みにじられることがあってはいけません。人々の痛みや苦しみを容認してはいけないという普遍的なメッセージを発信し続けている被爆者の言葉は、核の被害に限らず、あらゆる戦争、紛争、人権侵害、ジェノサイドなどに通じるものがあると思います。世界の構造的な暴力を解体していくための努力を積み重ねられる世界になっていくことを願います。

KNOW NUKES TOKYOメンバーお祝いコメント

本間のどか

被団協の和田征子さんと(@明治学院大学)

ノーベル平和賞受賞おめでとうございます!
私自身、活動の中で被爆者の方々のお言葉や存在に何度も支えられてきました。想像しつくせないほどの経験を何度も何度も繰り返し語り、核兵器のない世界に向けて活動するみなさんの姿に勇気を貰っていました。報道を耳にしたとき、今までお会いした、被爆者の方々のお一人お一人のお顔が浮かび、嬉しさがこみ上げました。さらに、その後の報道でも大変嬉しそうな被爆者の方々のお顔を拝見することができ、また嬉しくなりました。
私がはじめて出会った被爆者の方は事務局次長の和田征子さんでした。被爆証言を声を震わせながら、しかし力強く話される様子に、高校生だった私は胸を打たれました。あれから5年後、同じイベントに登壇し、それぞれの持ち場での核兵器のない世界に向けての取り組みを共有し合えたこと、大変感慨深く感じました。



KNOW NUKES TOKYOが過去に開催した証言会の様子は下記よりご覧いただけます。

田中さんの証言会:https://www.youtube.com/live/QZLKfwFiHJA?si=6Hq_WF3KcLwR87V6

和田さんの証言会:https://youtu.be/2bIcZLaCQ_g?si=jyoB_kjytfGdBdie

濱住さんの証言会:https://www.youtube.com/live/pTKCuhCWlFI?si=_L_UKrjhqtWkKUyy

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