『スケアクロウ』のライオンは「みすぼらしい人」だったのか?
「アメリカン・ニューシネマ」の傑作『スケアクロウ』「アメリカン・ニューシネマ」をご存知ですか。映画通には説明不要、逆に明確な定義があるわけでもないと思いますが、60年代末~70年代後半にムーブメントを起こした、反体制、アンチ・ハリウッド的な姿勢を鮮明にした作品群の総称です。
私は中学生くらいに『俺たちに明日はない』(67年)を観てからというもの、この手の映画がとても好きになりました。何となくの傾向から定義をすると、
◎「パターナリズム(マッチョイズム)」批判
◎「自由」への