nagnag

データ活用について執筆しています。

nagnag

データ活用について執筆しています。

最近の記事

ダイナミック・フィルタ:Tableauのユーザー関数を利用してログインユーザーに応じてフィルタの値を変更する

写真:ryo-yoshitake-cnIK3nLZ0Sg-unsplash 概要今回はTableauのワークブックをTableau Server(Cloud)で閲覧する際に、ログインユーザーに応じて動的にフィルタの値を変更する手法についてお伝えします。やりたいことは、ログインIDと同じ所属の、他の人のレコードだけを表示して、異なる所属の他の人のレコードを表示しないという、行レベルのアクセス制御です。 ※Tableau DesktopとTableau Server(Clou

    • 桜の満開日1200年の歴史

      はじめに大阪公立大学の青野靖之准教授による「京都の過去1200年間のサクラの満開日データ」は、タイトルの通り京都の桜の満開日を一年ごとにデータ化したものです。下記はその解説の一部です。 つまり各種資料を集めて、漢文や古語を読み解き、暦を変換して、時には別の資料から推定してデータ化した、ということです。この発想および地道な研究活動を行った氏に感服しますし、その成果が突出して素晴らしいことは言うまでもありません。 書籍の成立と、保存に払われた並々ならぬ努力一方でその各種資料は

      • Tableau DesktopからPrepper Open Data Bank (PODB)に接続する

        はじめに 初心者にとってオープンデータの利用開始にはハードルがあります。一番はオープンデータの取得が煩雑で難しい点、そしてよしんば取得できたとしても、データが分析しやすい形に整形・整備・統合されておらず、扱いが厄介な点があります。  そんな中、データ整形・整備・統合を進めているのがtruestar社です。そのサービスの一つであるPrepper Open Data Bank(PODB)は、政府系のオープンデータを統合・整理してSnowflake上のデータベースとして展開されてい

        • オープンデータバトル -地方創生編- 参加者募集のお知らせ

          オープンデータバトル -地方創生編- の参加者を募集します。このイベントは、オープンデータを活用して地元の魅力をプレゼンテーションするハッカソンイベントです。同じ地元の人たちと交流し、楽しみながらデータやTableau、プレゼンテーションのスキルを向上させましょう! テーマ 地方創生 開催時期 2024年5月~12月 目的 - 地方創生 - オープンデータ活用 - Tableauコミュニティの形成と強化 背景 データ活用は、技術スキルとともにコミュニケーション

        • ダイナミック・フィルタ:Tableauのユーザー関数を利用してログインユーザーに応じてフィルタの値を変更する

        • 桜の満開日1200年の歴史

        • Tableau DesktopからPrepper Open Data Bank (PODB)に接続する

        • オープンデータバトル -地方創生編- 参加者募集のお知らせ

          1対Nの1on1ミーティングを簡単にセッティングできるGoogleカレンダーの予約スケジュール機能

          はじめに1対複数人の1on1ミーティングのセッティングは大変です。有料のサービスを使えば簡単かもしれませんが、そうでなければ予約が確定するまでに多くの手間と時間が必要になります。そこでGoogleカレンダーにある予約スケジュール機能の使って、1on1をセットする手順を解説します。大活躍してくれること間違いなしです。 特徴特定のメンバーにだけ空いている時間帯を開示できる。 複数の予約スケジュールを立てられる。 Googleカレンダー上の他の予定を加味して空き時間を設定して

          1対Nの1on1ミーティングを簡単にセッティングできるGoogleカレンダーの予約スケジュール機能

          地図Tableauユーザー会の始動にあたってのメモ

          2024年の初めから取り組んでいた地図Tableauユーザー会の活動が、だんだんと形になってきました。3/5に行った初回イベントの前後のアンケートを眺めて、3/24にメンバーと議論したところ、自分達のやりたいことと、参加者のニーズは合致していると確信しました。 そして、現メンバーにおいては、大きく2つの活動に分かれると考えました。 2つの活動の柱技術的な側面の活動 Tableauと地図系ツール・サービス(QGISやPythonなどの)を使いこなして、分析力や表現力を上げ

          地図Tableauユーザー会の始動にあたってのメモ

          Tabeau Hyper APIをGoogle Colabで動かしてHyperファイルの中のデータをCSVで抽出する

          参考文献:https://www.tableau.com/ja-jp/developer/learning/tableau-hyper-api#tab-326375-0 はじめにTableauのコミュニティは気前が良い!Tableau Publicにはすごい作品がわんさかあり、ダウンロードし放題だぜ。これで俺もテクニカルなTableauを作れるぜ! と意気揚々とワークブックをダウンロードしたけど、データソースはHyper(Tableau独自形式の抽出ファイル)になっている

          Tabeau Hyper APIをGoogle Colabで動かしてHyperファイルの中のデータをCSVで抽出する

          Tableauでネットワーク図を作成する

          参考資料: はじめに人と人とのつながりを表現するにはネットワーク図が分かりやすいです。誰が誰と繋がっていて、さらにそこからどう展開しているか、眺めていると時を忘れそうになります。一方で、Tableauのデフォルトの視覚表現にこれは備わっていませんので、参考資料を見ながら試行錯誤することになります。思い立って作ってみたので、備忘録として本稿を残します。 ネットワーク図とは? このnoteのヘッダーの画像を見て頂くと一目瞭然だと思いますが、ある点から点へ線がつながっており、

          Tableauでネットワーク図を作成する

          DATASaber Bridgeルーム永瀬のメンバーへの感謝と、方法論の背景

          DATASaber Bridge ルーム永瀬で一緒に過ごした皆様 DATASaber Bridge 2ndに師匠として参加した90日間が終わりを迎えました。Apprenticeの方々と接していた期間は長いようで短かったです。皆さんも充実した時間を過ごしたようで嬉しいです。私自身にとっても実りの多い期間でした。 Bridgeはランダムマッチングですから、師匠の当たり外れがあります。相性的な意味です。バリバリ技術系の知識で詰めてくる師匠を期待していた人には、私はハズレだったと

          DATASaber Bridgeルーム永瀬のメンバーへの感謝と、方法論の背景

          ストーリーテリングのトレーニング素材集 - Story telling training materials

          はじめにTableauによるストーリーテリングは、データ分析の総合的な能力を要求します。この記事では、なぜそれが難しいのかの理由を考察したうえで、あなたが持っているスキルを出し切るためのトレーニング素材と、その使い方を紹介します。なお、本記事ではストーリーテリングに重きを置いており、分析の妥当性や、高度なテクニックの利用の可否は問うておりません。 データの理解と表現の無限ループまず、なぜストーリーテリングのトレーニングが必要なのか説明します。データ分析と視覚化のプロセスは、

          ストーリーテリングのトレーニング素材集 - Story telling training materials

          ユースケースから理解するLOD計算 - 売上比率別の費用按分

          LOD計算に悩んでいる全国のTableauユーザーの皆さま、こんにちは! LOD計算は、理解するにも説明するにも難しいと思います。公式ドキュメントに丁寧に説明がなされていますが、初心者の方は、読めば読むほど分からなくなるジレンマを感じてるかもしれません。 そして、いったい何のためにこの機能があるんだ?といった疑問をお持ちかもしれません。そう、実感が無いと理解は進まないのです。 そこで今回は視点を変えて、こういった場合にLOD計算を使うのだという、ユースケースによる説明を

          ユースケースから理解するLOD計算 - 売上比率別の費用按分

          データ可視化につかえる色彩理論

          はじめに ここでは、視覚デザインに大きな影響を与える色の構造や意味合いを学びます。色は便利な一方で、氾濫すると受け手に混乱をもたらします。これを意識的にコントロールすることで、より効率的・効果的にメッセージを伝えることができます。  データ可視化においては、グラフの色の選択は難しい問題です。本稿を通じて、なるべく迷いなく選択できるように工夫しましょう。 学習目標  色彩の構造・意味合いを理解して駆使できるようにする。各個人のデザインコードを決めて実際の資料に展開できるように

          データ可視化につかえる色彩理論

          データ可視化につかえる視覚デザイン理論選集

          はじめに われわれの日常生活には視覚デザインがあふれていますが、ふだんは意識することはありません。視覚デザインを学ぶとそういった背景が見えるようになります。何気なく接していた図柄が、実は周到にデザインされたものだったり、何気なく見ていた色が、実は様々な意味合いを持っていたり、多くの気づきを得られます。 そこからさらに視覚デザインを使いこなせるようになったら、伝え方がより効果的・効率的になると考えられます。  他方で、データ分析の結果には、数値という客観的な根拠が求められます

          データ可視化につかえる視覚デザイン理論選集

          地域ねこの行動追跡とTableauによる可視化で分かったこと

          以前からずっとやりたかったGPS(Global Positioning System)による外飼いの猫の行動追跡(トラッキング)。ちょっとしたキッカケ※1があったので試してみました。なかなか面白い結果が分かり大満足でした。キッカケって大事だと思いました。 猫まず、 追跡対象の猫はうちの飼い猫かつ元地域猫のトトちゃん(写真)です。人見知りですが甘えん坊です。ふだんはほぼ私の自宅内で過ごしていますが、自由に内外を出入りしています。嵐の日などに不在になることもあり、どこで過ごして

          地域ねこの行動追跡とTableauによる可視化で分かったこと

          The Tableau neko-kai - cats lovers party - 's Data Noodle World Tour!!! project has been launched.

          Introduction In this article, we introduce how the unique community that shares a love for Tableau and cats, known as Tableau Neko-kai, came to participate in JTUG's Data Noodle World Tour!!!. If you are part of a self-organized Tableau c

          The Tableau neko-kai - cats lovers party - 's Data Noodle World Tour!!! project has been launched.

          Tableauねこ会のData Noodle World Tour!!!のプロジェクトが始動しました。

          はじめにこの記事では、Tableauとねこ愛を共有するユニークなコミュニティ、Tableauねこ会がどのようにしてJTUGのData Noodle World Tour!!!に参加することになったのかご紹介します。 もしあなたがTableauの自主コミュニティに参加していて、Data Noodle World Tour!!!に興味はあるが、どう進めればよいか迷っている場合は、ぜひご一読ください。次のアクションの参考になると思います。 経緯Tableauねこ会(以下ねこ会

          Tableauねこ会のData Noodle World Tour!!!のプロジェクトが始動しました。