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民俗学×モノづくりのZINE作家。 民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」、現在vol.10まで好評発売中。SNSはhttps://twitter.com/daikumilk

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  • 川すたぐらむ

    ただひたすらに、川の写真をアップしていきます。

  • 100円のグルメ情報誌「左手のグルメ@がっつり系」

    焼肉やラーメンを専門とするグルメライターが、首都圏のがっつり系グルメを紹介していきます。

最近の記事

客の目線からわかること

ZINEの販売ブースに座っているときは、極力スマホを見ないようにしています。 スマホを見ないで、なるべく、人の目線を見ています。もちろん、じろじろとは見ないけど。 じろじろ見ることのないように、遠~くを見るようにしながら、視界の端にお客さんを捉える、という器用なことをしています。 あと、「私は地蔵。私は地蔵」と自分に言い聞かせて座っています。お地蔵さんが涼やかな顔で通り過ぎる人々を見守るように、じろじろ見ることなく涼やかに、お客さんの目線を追っているわけです。 ブース

    • お客さんの目線を読め

      11月3日に神保町で行われた「おもしろ同人誌バザール」に出店してきました。今回で二度目です。 今回は民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」に加え、インディーズ小説「くらやみ坂のナツミ」のはじめての販売でした。 「民俗学は好きですか?」以外のものを売るのは初めてなので、いろいろ新たに発見することがありました。 「民俗学は好きですか?」はA5サイズ。「くらやみ坂のナツミ」は新書サイズ。 サイズが違う本を売るというだけで、一苦労です。どこにどんな風に配置したらよいか

      • BOOTHの売り上げ10万円

        民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」シリーズをBOOTHで販売するようになってから5年が経ちました。 そしてなんと、一冊500円のZINEの累積の売り上げが、今月ついに10万円を突破しました! これは僕としてもかなりびっくりです。 もちろん、もっと売り上げているショップもいっぱいあるでしょう。ネットを見るとBOOTHで月収30万なんて景気がいい話も。 こちとら、5年で10万です。 ただ、僕は「ネット販売は主軸ではない」と公言して、イベント販売を主軸に活動して

        • 小説をプロデュース

          1年かけて制作していたインディーズ小説「くらやみ坂のナツミ」の入稿がようやく終わった。順調にいけば、11月のイベントから販売できるはずだ。 この小説の作者は、僕の本名でもペンネームでもなく、「制作・ノンバズル企画」というレーベル名になっている。「作」でもない、「制作」だ。 「制作・ノンバズル企画」という名義になったそもそものきっかけは、「小説の作者がどこかの事務所っぽいの、おもしろくない?」というくだらない思い付きからだったのだが、いざ作業を終えてみると、「制作」という言

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        記事

          岡本太郎とゲゲゲの鬼太郎

          川崎市にある岡本太郎美術館に行ってきた。 きっかけは、朝のNHKニュースを寝ぼけまなこで見ていた時のこと。中継ので展覧会「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」を紹介していて、一気に目が覚めた。 なに? オバケ? 妖怪? 岡本太郎? 妖怪、好きじゃん。 岡本太郎、好きじゃん。 じゃあもう、行くしかないじゃん。 岡本太郎美術館は一度行ったことがあったのだけど、家から遠いし、駅からも遠いしで、そのあとはなかなか行けずにいた。でもこれは、再び美術館に行くいいきっかけ

          岡本太郎とゲゲゲの鬼太郎

          小説の表紙が決まらない

          去年の暮れから進めてきた小説「くらやみ坂のナツミ」の制作作業もいよいよ佳境に入った。 本文の執筆はすでに終わり、校正もほぼおしまい。残る山場は表紙づくりである。 舞台となる「くらやみ坂」にぴったりの場所をネットで見つけ、電車に乗って現地へ行き、イメージにぴったりの写真が撮れた。 後はこの写真にタイトルのロゴを入れるだけのカンタンなお仕事。 なんだけど、その「写真にタイトルのロゴを入れただけ」の表紙でもう、20パターン以上も作っているのだ。 いざ、文字を並べてみると、

          小説の表紙が決まらない

          ヴィレヴァンのジレンマ

          ヴィレヴァンことヴィレッジヴァンガードについて、興味深い記事を読んだ。 ヴィレヴァンはここ10年ほどで売り上げも店舗数も激減している。その原因は、独自のセンスがウリだったヴィレヴァンが商業施設へ大量に出店することで、「ふつうの雑貨屋」になり、ヴィレヴァンの大きなセールスポイントだったかつてのセンスが感じられなくなったことだ、という趣旨の記事である。 すでにネットでの反響も大きい。かつてのヴィレヴァンはサブカルの発信地だった。ちょっと入りづらい店内、ほかの店には置いてない奇

          ヴィレヴァンのジレンマ

          イベントでの「声かけ」はしない派です

          ZINEや同人誌を売るときに大事なのが「声かけ」だ、と言われている。 それこそ、ZINEやリトルプレスに関するnote、文学フリマに関するnoteを見てるとたまに、「積極的に声をかけていきましょう」という文言をよく見る。 ZINEの販売において、「声かけ」はとっても重要なのだ。みんな、積極的に声掛けをしていきましょう。 ……なんて風には、僕は思ってない。 僕は基本、ほぼまったく声掛けをしないのだ。 もちろん、あいさつはする。ZINEを手に取ってくれたお客さんには「ご

          イベントでの「声かけ」はしない派です

          小説の表紙を作る

          3か月続いたイベント出店がひと段落し、次のイベントが11月です。2か月ほど空きます。 どういうわけか、販売イベントは11月に集中してるんですよ。 ただ、いま作ってる「民俗学は好きですか?」の第12号は、ちょっと間に合わないかなぁ。12月の文学フリマ東京を狙って作っているので。 一方で、もうひとつ小説のZINE「くらやみ坂のナツミ」は、11月に間に合うかもしれない! 原稿自体はもう、書きあがっているんですよ。 ただ、校正作業に手間取ってまして。 ……手間取っていると

          小説の表紙を作る

          ZINEを売り続けた3か月

          5月から3か月にわたり、5つのイベントに出店してZINEを売ってきました。 5月は文学フリマとコミティア(初出店)、6月はZINEフェス浅草(初開催)、7月は博物ふぇすてぃばる(初出店)、8月はおもしろ同人誌バザール大崎。この規模のイベント出店がこんなにも続いたのは初めてだと思います。 場数を踏むことで、大規模なイベントでも気後れしなくなったのかもしれません。 次の出店は11月のおもしろ同人誌バザール神保町。ちょっと間が空きますので、ここで一区切りです。 5月の文学フ

          ZINEを売り続けた3か月

          その絵、閲覧注意につき

          先週まで東京タワーで行われていた「祝祭の呪物展」を見てきました。 呪物コレクターが集めた珠玉の呪物を展示するというイベント。 呪いの人形とか、ブードゥー教のなんちゃらとか、謎の仮面とかがずらりと並んでしました。 呪物、と言っても悪いことに使うものだけでなく、安産祈願のお守りみたいなものも展示されていました。 ブードゥー教にまつわる呪物がいっぱいあって、南半球の黒人社会で主に信仰されている民間宗教だけど、意外と日本のおまじないに似た部分があって面白いなぁ。 ……などと

          その絵、閲覧注意につき

          「書店向けリトルプレス見本市」があればいいのに

          書店とリトルプレスの結びつきがもっともっと深まれば、出版不況と呼ばれるこの時代が少し面白い方向に転がるのではないか、なんてことを考えています。 そのためにも、書店向けのリトルプレス見本市があったらいいのになぁ、と思うのです。 文学フリマのように、ZINEやリトルプレスの作り手がブースを並べて出店して、本屋さんに携わる方々がお客さんとしてあれこれ見て回り、自分の店の商品としてZINEやリトルプレスを買い付けていく、そんな見本市。 イメージは築地のマグロ! ずらりと並んだマ

          「書店向けリトルプレス見本市」があればいいのに

          リトルプレスと小さな本屋

          以前、とある本屋さんから僕のZINE「民俗学は好きですか?」の発注を受けました。 どんな本屋さんなんだろうと調べてみると、どうやら大学生が経営している本屋さんらしいのです。 学生さんだから、毎日営業するというわけにはいかず、週に何日かしか営業できない。 四半世紀ぐらい「出版不況」と言われ続け、町の本屋さんがどんどん減っていると言われる中で、あえて本屋さんを始める若者がいるというのは、ZINEの作り手として、そして、本屋愛好家として、応援したくなります。 そんな若手の本

          リトルプレスと小さな本屋

          「博物ふぇすてぃばる」に出店しました

          7月20日と21日、二日間にわたって行われた「博物ふぇすてぃばる」に出店してきました。 博物ふぇすてぃばる出店にあたり、「ガクモンからエンタメへ」、略してガクタメという自分のブースの一画を使った展示発表もすることになり、だいぶ頭を悩ませました。さて、どうしたらいいものか。 数か月前の構想ノートを見てみると、無謀にも「飛び出す絵本を作る!」なんて書いてあります。 絵本ならビジュアル的にも面白いし、めくると絵が飛び出すという仕掛けでも楽しめるぞ、と。 でも、ほかの出店者さ

          「博物ふぇすてぃばる」に出店しました

          イベントの導線が死んでいる!

          少し前、とある同人誌即売イベントを見に行きました。 「自分が出店できるか?」を見極めるためです。 初耳の即売イベントがあった時、僕はやみくもに応募はしないで、定期的にやってるイベントならまずは一度お客さんとして足を運んで、自分が出店できるかどうか確かめることにしてるのです。 ネットで調べた範囲では、出店したら面白そうな気がするし、場所も都心で申し分ない。 ただ、おそらくマンガがメインのイベントなので、そこでは僕のようないわゆる「資料・情報系」と呼ばれるZINEはアウェ

          イベントの導線が死んでいる!

          僕のZINEを全国の書店に! その2

          ミシマ社が運営している「一冊!リトルプレス」というサービスを利用しています。これはZINEやリトルプレスの作家と、書店をつなぐマッチングサービスなのですが、利用し始めて一年半ほどが経ちました。 前にnoteでこのサービスで4店舗ぐらいの本屋にZINEを納品したよ、ということを書いたのだけれど、それから一年ほどたち、ここ最近になってさらにZINEを注文してくれる本屋さんが増えました。 まあ、「ここ最近になって増えた」というのは実はからくりがありまして。 この「一冊!リトル

          僕のZINEを全国の書店に! その2