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最高の二次創作「特務機関NERV」


日本は非常に災害の多い国だ。特に地震が多い。そう、あの忌まわしき東日本大地震もそうだ。

当時の私は関東の部屋にいたので大した被害はなかったが激震地では、、、本当に多くの方が。

もう、会えない。
私には、そのことに気軽に「私も大変でした」なんて言えないのだ。もちろん忘れないことは何より大切だ。本当に。

話をテーマに戻そう。関東でも大混乱が起きた。福島の原発が停止したことによる電力不足の影響で計画停電が行われた。普通の国なら犯罪が起きまくるだろう。もちろんゼロと言わない。でも暴動のような話は今の所聞いてない。
その計画停電を楽しんでいた層がいる。まあ嫌なんだけどワクワクする層。台風が来るとワクワクする!という方もいるでしょう。そんな感じです。そしてこの計画停電の時、Twitterユーザーのアニメファン、おそらく氷河期世代は頭の中に「ヤシマ作戦のあの デン!デン!デン!」が流れていたのではなかろうか?
そんな国民性なのである。すくなくともエヴァを見てきた世代は。

「ヤシマ作戦」を主導したのはTwitterユーザーである。アカウント名は、「特務機関NERV(ネルフ)」
アイコンもエヴァのそれを模している。

今も地震災害速報をする謎のアカウント「特務機関NERV」
最近まで地震があったらとりあえずそれを見ていた。正直他のものより即時性があり、デマは発言してなかった。
残念ながら私はもうTwitterから全て撤退したので今は確認しようがないが、あの信頼性と即時性を考えたら見たことのない人の方が少ないのではないだろうか?今も活躍中だろう。もちろん、NERVの要らない国ならよかったのだが。

最初は「だれなんだ、この 中の人 は?」と怪しんでいた。なぜかというと庵野氏をはじめとした製作者サイドからの表明がないからだ。つまり非公式の存在。
しかしやってる事は善でしかなく、悪ノリではない。

答えはGoogle検索ですぐに出た。
住所も名前も公開してるセキュリティ会社だ。

ゲルヒン株式会社

〒102-0073 東京都千代田区九段北1-3-6 セーキビル 7F
設立
2010年7月6日
資本金
4,143万円
従業員数
16名(正職員12名)※2021年4月末時点
役員
代表取締役石森 大貴

ゲルヒンは、なんの会社か?
ITセキュリティやレンタルサーバー関連、Web制作関連とのこと。

で、「中の人」がここの代表取締役の石森さんなのだ。しかしネルフから金を払えとか言われた事はない。つまり非営利

出典 AERA dot 

中の人石森さんはAERAのインタビューに

「はじめは、エヴァンゲリオンの世界観を自分で楽しむためにアカウントをつくりました。『警報』を発信するのに、現実の気象警報などをつぶやけばリアルでおもしろいと思ったんです

出典AERA dot 

つまり、完全に、「好き」だからやってみた二次創作なのだ。しかもプラモデルや絵やコスプレではない。日本という社会全体を動かす、、、
もはや「社会彫刻」じゃないか。しかもヨーゼス・ボイスより速効性があり、生死に関わるインフラになっている。もうアートを超えている。
まあ、アートなんて一見意味のわからないことをやるので今更わからなさに驚く事はないのだが。

で、どうやら「中の人石森さん」は今では使命感もっているようです。もちろんエヴァファンとしてエキサイトしてるのもあるかもしれないが(私の推測でしかない)。

「あのとき、“逃げて”という言葉が大切な人に届かなかった。次の災害が起こったときには、誰も亡くしたくない。NERVのツイートは、“逃げて!”という僕の思いです」

楽しみとしてはじめた事が人の命を救う。

これって最高なんじゃないのか?
最高の二次創作なんじゃないのか?
彼の動機に不信感を持つ人もいるかもしれない。

でも

いいじゃん。助けてるんだし。善意なんだし。最高だよ中の人石森さん!

もちろん24時間彼が寝ないでツイートしてるわけではない(笑)
プログラムをつかっている。しかしその奥に中の人石森さんの想いがあるのだ。

竹中直人(コメディアン、俳優)の「笑いながら怒る人」という鉄板芸があるが、いうならば中の人石森さんは「笑いながら助ける人」なのだ。最強かよ中の人石森さん!

なんとなく「中の人石森さん」を言いたいだけのような気がしてきたのでとりあえずスマホから離れて昼ごはんを食べようと思う。

あ、野菜がない。長ネギが一本。。ネギ塩ご飯かなあ?水道水もぬるい。
でも
清潔な水が飲めることに感謝して生きよう。家もあるし、お米とりあえずあるし家族もまだ生きてる。最高じゃないか!

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