「自分を殺して生きるのはもうやめよう」と思わせてくれたリボンのイヤリング
夫の親戚の結婚式に参列することになった。
結婚指輪以外にアクセサリーをつける機会がほとんどないので、ドレスに合わせられるイヤリングを買うことにしました。
スマホでシャーっとスクロールしながらいろいろ探していたところ、「かわいい!」と心ときめく商品に出会いました。
リボンのモチーフでかわいいんだけど、素材はステンレス、色もシルバーで、かわいすぎない丁度私好みのデザイン。華やかさもあって、ひとクセあるけど、派手すぎない感じ。一目惚れしました。
でもここで、私の脳内はこんなことを考えていました。
《普段おとなしい私がこれ着けてたらみんなどう思うだろう…》
夫の親戚の結婚式なので、夫の家族もいるんですけど。私という人間は他人に心を開くまでに果てしない時間がかかるめんどくさいヤツなので、結婚して数年経った今でも、まだまだ義両親に対して猫かぶってるんですね。
きっとあの人たちには、私は主張のない無難で平凡な子だと思われているよね。そんな私が、こんなちょっと奇抜なデザインのイヤリングして行ったらどう思われるだろう。やっぱりもっと小ぶりで華奢なものにしようかな…
小心者の私はそのように考えてしまうわけです。
でもここでもう1人の私がグイッと顔を出して「いや、なんで???」と冷静に告げてくれました。
ほんとにそう。なんで他人に思われてる自分でいなきゃいけないのか。てかそもそもほんとにそう思われてる確証なんてまっっったくないのに。
自分で勝手に創り上げた自分像から外れてしまわないために、「好きだ!」と感じたものに蓋をしようとしていたのです。
というか今までも蓋をしてきたことはたくさんあるんだろうなと思います。蓋をして、自分を隠して、無難な私であろうとしてきた。誰に頼まれたわけでもないのに。
これって誰が得するんだろう。私は今まで何に怯えて、何を守ってきたんだろう。
変わりたい。
私がかわいいと思ったイヤリングを着けたい。
私はなんてバカなことをしてきたんだ…!と過去の自分にキレつつ、勢いのままそれをポチりました。
さっそく、届いたイヤリングを着けてみる。はわぁ〜〜〜と満たされていく心のなんと幸せなこと。自分の心のままに行動するのってこんなにも気持ちいいんだなと感じました。
このイヤリング、私が選んだんやで!!ほんまはこういうのが好きなんやで!!と言って回りたいぐらい興奮してしまいました。
自分を偽って生きるのはもうやめにしよう。そのためにまずできることは、好きなものを好きだと言うこと。簡単だけど難しいことを私は知ってる。
でもそこからだと思う。誰にどう思われるかなんてマジで関係ない。好きなものを好きだと言って、好きなものを身につけて、好きだと思える自分で生きていけたなら、こんな幸せはないですよね。