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イエーイ岩ちゃんを好きで良かった~ハイキュー最終回に寄せて

7月20日。漫画『ハイキュー‼』が完結した。

作品を知るきっかけとなったアニメが放送された当初私は高校生だった。主人公・日向翔陽と同じ歳の春。あれから7年経った。

長い月日を共にしてきた作品が終わるというのは感慨深い。7年もあれば高校1年生だった私も最後の学生生活を終えようとしている。

そんな長い間の連載、お疲れさまでした。素敵な作品に出会えたことがすごく嬉しいです。まだコミックスやアニメなども展開があるので、引き続き応援しています。


さて、ここからが本題。この作品で私には好きなキャラクターがいる。

岩泉一。主人公・日向が所属する高校のライバル校、青葉城西高校バレーボール部で副主将を務める人物だ。

なぜこのキャラクターを紹介したいかというと、私の歴代推しとは全く一線を画した存在だからである。

私の推しは、大体「金髪で身長が低くて生意気そうなショタ」みたいな、ガチ恋されるよりは庇護欲を掻き立てるようなイメージのキャラクターが多かった。

しかし岩泉一はどうだ。身長179.3cm(一般的には高いが同チーム内では下から2番目)、筋肉だるまで腕相撲大会チャンピョンのゴリゴリ男子高校生だ。庇護欲が裸足で逃げるレベルのたくましい男の子である。

それでもなんでか好きだった。今でももちろん現在進行形で大好きだ。

最終回という一つの区切りを迎えた今、改めて彼がどんな人間なのか、何が好きなのかが分かった気がしたので、自分の中で整理したい、そういう記事である。


最初はなんとなく見た目でやれゴリラだの脳筋だの(個人の感想です)と思っていたけれど、彼は案外人の心を察知して支えるのが上手い。

周りの才能溢れる選手に焦り自分を追い詰めようとする幼馴染に体を張って(頭突き)「(バレーボールは)6人で強い方が強いに決まってんだろ」と目を覚まさせたり、

最後になるかもしれない試合で先輩に恥をかかせるまいと緊張する後輩に「大切なのは目の前の1点だ」と声をかけたり、

彼の言葉は良いこと言ってる風でもなんでもない、当たり前のこと。でも焦ったり視野が狭くなってしまったとき、忘れてしまいがちなこと。

青葉城西の精神的支柱みたいな面があったのかもしれないなと思った。

主将である及川が牛若や影山みたいな才能に囲まれてる中、岩ちゃんも木兎さんや佐久早みたいな敵わない存在に憧れたり嫉妬したことももちろんあるんだと思う。

身長が必須条件として求められるバレーボールにおいて180cmにも満たない彼はそれだけで不利だ。

それでも勝つ方法を求めた。コートに居られる力を求めた。バレーボールの基礎であるレシーブの強化。ブロックの隙間を見極め打ち切るパワーとテクニック。

だから彼は高校最後の試合にも、エースナンバーを背負ってコートに立った。その背中の大きさ、逞しさが、言葉にできないほど好きだと思った。

無邪気に笑う顔が好きだ。私服がダサいのも好きだ。いつまでたってもゴジラのグッズを持ってるところが好きだ。最後の試合で泣き顔は誰にも見せないように俯いて、客席挨拶のときは涙を拭いてまっすぐに頭を下げた姿は一等輝いて見えた。

選手としてバレーボールに関わることはなくても、別の形で選手を支える立場として色々な場所で、色々な勉強をして、バレーボールに人生を捧げている。こんな素敵な生き方があるだろうか。

17歳、19歳、27歳。何度も年上と年下を繰り返したけれど、どんなときの岩ちゃんも私にはとてもとても魅力的だ。

明確にこの話から好きになった!みたいな区切りを覚えているわけではないけれど、素敵だなあと思うエピソードを見るたびに好きになりました。ええ恋ですね。

キャラクターにいわゆるガチ恋をしたことがほぼなかった私だが、こと岩ちゃんに関しては本当に添い遂げたいと思った。人間として出来ている。尊敬できるところが多すぎる。どう考えても素敵すぎるし早く結婚しないと捕られてしまう(誰に?)


特に山もオチもないのだけれど、数年ぶりに周りが同じジャンルの話で盛り上がった興奮さめやらぬままに書き殴っている。

これだけ好きになれる作品に、キャラクターに出会えたことが私の何よりの喜びであり、宝物である。








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