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Tailor Worksとのコラボセミナー開催 ~「共創」とインパクト思考 ~

はじめに

去る3月17日、共創コミュニティを形成・運営するための場や仕組みを提供している株式会社テイラーワークスとの共催によるオンラインセミナー「共創コミュニティ立ち上げの苦労と成功~インパクト思考をもちいたKPI設定~」を開催しました。

近年、社会課題の解決や、社会にポジティブな影響をもたらすことを目的とした取り組みが多く見られる中で、営利・非営利、行政・民間などの枠を超えて企業・団体が連携し、特定の課題やテーマについてアイディアを話し合ったり、プロジェクトを立ち上げたりする「共創」の例も増えてきています。

当社が推進するインパクト思考とその実践であるインパクト設計・マネジメント(以下、「IMM」と呼ぶ)は、こうした取り組みの場面でも、大きな効果を発揮します。
今回は、「共創におけるIMMの役立て方」をテーマに、上述のセミナーでお話しした内容をお伝えしたいと思います。

「共創」の成功に欠かせないこと

「共創」を通じた取り組みには、「各企業・団体のリソース、スキル、強み等を”持ち寄る”ことで、一企業・一団体では実現できないことが可能になる」というメリットがあります。

一方で、スムーズな実施のためには、目指すことや、ゴールに向かう道筋が多様な企業・団体の間で明確にされ、合意されていることが欠かせません。取り組みの軸や目的、どのようなアプローチをもって目的を達成するのか、といったことを充分に明確にしないまま走り始めてしまうと、取り組みが進むにつれて、各企業・団体の求めること、期待することのズレが浮き彫りになり、進行自体が難しくなってしまうこともあります。


インパクト測定・マネジメントの役立て方

インパクト測定・マネジメント(IMM)とは、一言で言えば、①プロジェクトの目的・ゴールを明確にし、②ゴールに向かう道筋を描き、➂目的・ゴールが達成されたかどうか、描いた道筋通りに進んでいるかを確認するための指標を設定する手法です。

共創のプロセスは、取り組みを立ち上げ、進めながら、必要・適切な「仲間をあつめ、味方をつくる」プロセスとも言えます。
まず、取り組みを始める際、どのような人たちに仲間になってもらいたいかを明確にした上で、適切な仲間を集める必要があります。また、企画・実施の段階においては、必要な関係者や、協力が必要な人たちを巻き込んで、味方になってもらう必要があります。
この過程で、下記のような形でIMMを活用することができます。

  • 誰(どういう人)を仲間・味方にしたいか、その人の関心事は何かを確認する

  • 取り組みのゴールを、味方にしたい人にとって魅力的なものにするという視点から、目指す社会変化の起点となるビジョンを定義する

  • ビジョン・ゴールに至る道筋を明確に描き、社会変化の進捗をとらえる指標(インパクト指標)を設定する(この道筋を表すのに「ロジックモデル」というモデルを使うことが多いです。)

  • ストーリーを用いて、取り組みについて効果的に発信する

  • インパクト指標を使って取り組みの成果を打ち出し、さらに仲間・味方を広げる

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おわりに

インパクト設計・マネジメント(IMM)は、もともと事業・取り組みの計画や管理のための手法ですが、関係者とのコミュニケーションツールとしても大きな威力を発揮します。
多様な関係者が同じベクトルで力を合わせることが不可欠な「共創」において、関係者をとりまとめるためのツールとして、ぜひ活用してみていただきたいです。

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