けんもつ

92年生・都内在住・社会人女性のリアルな価値観をエッセイで。

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マガジン

  • こじらせですか?

    私って面倒くさい女?こじらせてる? でもこの「こじらせ」に共感してくれる人が、きっといる

  • けっこう読んでもらえた記事

    ♡を10以上もらえた記事。なんで読んでもらえたんだろう?の分析用にまとめます。

最近の記事

  • 固定された記事

君はこじらせているんじゃなくて純粋なだけ。

私の好きな人は、自分を「こじらせている」と評価する。 光より陰、中心より端っこ。社会の中で権力を握るリア充達とは隔離された場所に、ポツリと佇む人間。彼は自分自身で、決めつけという呪いをかけていることに気が付かない。 私からすれば、彼はこじらせているというより純粋だ。 恋愛に冷めていると言いつつ、別れ際のキスを喜ぶ。「別れるのにエネルギーを使うので、もう別れたくない」と、ともすればプロポーズのような発言をする。 現代は複雑だ。ちょっとずる賢い人、器用な人でないと生きるのに苦

    • 花と暮らせば

      タイトルがパッと浮かんで、どこかで聞いたことあると思ったら、そういえば「母と暮らせば」という映画があったな。 それはともかく、週1で生け花を習い始めた。 使った花材は持ち帰るので、週替わりで家に花が飾られる。 花と暮らして気付いたことがある。 まず、花は目を離した隙に咲いている。 生け花ではこれから咲く花を使うこともある。 花屋で花を買ったことはあるけど、買うときには満開の状態なので、どうやって花が咲くのかこれまで知らなかった。 昨晩まで全くつぼみの状態だったのに、

      • 2020年の初体験

        なんとなく始めた「初体験シリーズ」だけど、1年の振り返りにいいなと思って今年もやります。 普通の生活すら制限されてるのに、新しいことやったかな〜?と思ったけど、意外とあった。 さっそく振り返ります! (時系列はバラバラ) ・ホテルでアフタヌーンティー 友達から頂いた結婚祝いで、初めてホテルのアフタヌーンティーに行った。 ありがとうありがとう…… 六本木のリッツカールトンです。 庶民の私はソワソワしっぱなしだったけど、「スタバでお茶」くらいのテンションでくつろぐマダム

        • 自粛後すべてが劇薬になりそう

          緊急事態宣言が解除され、恐る恐る近所の焼き肉屋に入ったら、一口目に食べた牛タンがおいしすぎて卒倒した。 「私、今日食べた牛タンの味を今後忘れられないと思う」としみじみ語る。 それはシャバに出て初めてのメシのような、断食後の最初のごちそうのような、そんな味でした。どちらも経験したことがないからよく分からないけど。 アフターコロナとは言えないものの、先月に比べたら少しは世間が落ち着いてきた頃なので、ちょっとずつ日常に戻っていこうと思う。 今日は買ったばかりの自転車で、ナイトサ

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        君はこじらせているんじゃなくて純粋なだけ。

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        • こじらせですか?
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        • けっこう読んでもらえた記事
          14本

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          ゴシップガールを観てたら昔の親友を思い出した

          陰キャな私でも心の中に3%くらいギャル要素があるので、キラキラの派手色ファッションを見るのが好きだ。 そして下世話な恋愛番組も然り。 だから私の中の3%のギャルが突然、Amazonプライムのリモコンを手に取り、ゴシップガールを再生していた。 メインキャラクターの若い男女がくっつき離れ、校内で乳繰り合い、やれドラッグやれセックス、喧嘩と乱闘、陰湿なイジメ…… 改めて文字に起こすとその下世話さにびっくりするんだけど、面白すぎて止まらん 全6シーズンのうち、やっとシーズン2の

          ゴシップガールを観てたら昔の親友を思い出した

          2019年の初体験

          いきなり言い訳をさせてもらうと、クリスマスから年末、お正月と、駆け抜けるように過ぎていき、やっと落ち着いたと思ったら風邪を引いてしまい、年末公開するはずだった記事を今日の今日までずるずる溜め込んでしまった。 言い訳もそこそこに、2019年に初めてやったことを振り返ります。 2018年の初体験はこちら▼ 2月 ・同棲 きっと同棲には向き不向きがあって、私は不向き側の人間だと思っていた。「7年以上1人で住んでたのに、今さら人と住むなんて無理!」という不安でいっぱいだった。

          2019年の初体験

          クリスマスは神格化しない方がいい

          簡単に「最低」とか「どん底」とか使っちゃいけないんだろけど、あの頃どん底にいた私は、人の幸せを素直に喜べなかった。 友達が「仕事、大変だけど楽しい」と言えば焦ったし、少しずつ結婚していく周りと自分を比べては嫌な気持ちになった。 誰にも会いたくなくて、家に引きこもりがちで、当時嫌いだった女がグループラインで「みんな、サンタさんに何お願いした?」と発言した通知を(イテぇ女)と思いながら見ていた。 ところで私はクリスマスというイベントを神格化しすぎている。家族、恋人、友達と過

          クリスマスは神格化しない方がいい

          品川の記憶

          一瞬。誰にも気付かれないくらい短い時間、その場所を見つめる。 その場所は、品川の高層ビルのふもとにある。2年前、私は呆然とそこに座っていた。 * 先日、品川で両家顔合わせをした時のこと。 「なにぶん、初めてなものですから…」 「いえいえ、うちもです」 お互いの両親が卒なく会話を進めていくのを、次々と出されるコース料理を黙々と食べながら見ていた。結婚をする張本人だというのに気楽なものだ。 出身地の話、仕事の話、オリンピックの話… 大人は初対面でも雑談ができるのだなぁと

          品川の記憶

          社会人5年目、正社員辞めます

          ヒマラヤほどの消しゴムひとつ 楽しい事をたくさんしたい 宮崎あおいが大声で歌いながら海岸を歩くCM。あまりにも鮮明に覚えているから、つい数年前のものだと思っていたのに、調べたらほぼ10年前で驚いた。 あの頃学生だった私も、今や社会人となり、休職期間はあったものの一応4年近く正社員として働いてきた。 間もなく現職を退職し、ライターのアルバイトを始める。 正直「これから色々お金がかかる時期なのに大丈夫?」とか、「正社員の肩書きを手放していいのかな?」とか、迷いに迷った。

          社会人5年目、正社員辞めます

          22歳の私を救いたかった

          「女として見れなくなった。別れたい」 話したいことがあると言われて呼び出されたから、薄々悪い予感はしていた。 付き合って5年目。私の最寄駅の近くの居酒屋までわざわざ来てくれたのは、彼の最後の優しさなのかもしれない。 「どういうこと?え……全然、急すぎて分かんない」 嘘だ、本当は分かっていた。会話をしていても、向こうの返事の歯切れが悪くなってから。大学を卒業して、社会人になってから間もなくだった。「慣れない社会人生活で疲れてるだけだよね」と都合よく解釈していたけど。 一方

          22歳の私を救いたかった

          ギョーザステーション〜1年越しの想い〜

          今年もやってきました「ギョーザステーション」!!!!! まるで玄人のような口ぶりですが、知ったのは昨年、今年初参加のゴリゴリのギョザステ初心者です。 そもそもギョーザステーションとは両国駅の普段は立ち入れない3番線ホームで、冷凍餃子を焼き酒をあおるというスペシャルな催しなのです。酒池肉林〜〜〜〜〜〜〜!!!! 浮かれ具合をステッカーで表してみました。 ちなみに着ているシャツはハワイに行った時と同じものです。ド浮かれです。 思い起こせばあれは昨年のこと、平日のギョーザス

          ギョーザステーション〜1年越しの想い〜

          好きなことを仕事にしろとは言わないけど、挑戦くらいしても良いよね

          世の中には、「好きなことを仕事に」と「好きなことは仕事にしない方が良い」という正反対の意見がある。 私はといえば、高校生の頃もっぱら後者だった。 好きなことが仕事になると楽しめなくなるに決まってる。それに何より、自分より才能のある人たちと戦える気がしなかったからだ。 だから、小学生の頃から好きだったイラストは、仕事にするという選択肢からさっぱり除外された。 その判断は果たして正解だったのかと言われれば、そんなものは分からない。好きを仕事にした場合を知らないから、当然だ。

          好きなことを仕事にしろとは言わないけど、挑戦くらいしても良いよね

          元彼を消化してやれ

          「元彼のこと思い出してイライラしちゃうことあるよね。私の今後の人生になんの関係ないし、一切未練もないのに」 東京駅の駅舎が見えるエスニック料理店で、女ふたりして「わかる」とうなずき合った。ビールの減りがやたらと早いのは、きっと暑さのせいだけじゃない。 同棲を解消して別れたという友達と、久しぶりに会った。付き合って3年、同棲して1年だったそうだ。 彼女には新しい恋人がいて、私も今の彼氏と幸せなはずなのに、嫌でも脳裏をかすめる元彼の記憶。 「付き合ってた頃、欲しかったワン

          元彼を消化してやれ

          夏が来たけど

          化粧下地より先に日焼け止めを塗るようになり、淹れるコーヒーがホットからアイスに変わり、そして夏がやって来た。 私は途方に暮れていた。 文章をめっきり書かなくなった。ライター転職に躍起になっているうちに、文章を書くことを忘れていた。本末転倒だ。 現職では「どうして(業務上で)書ける環境があるのに書かないの?」と言われた。 「とても書ける環境じゃないから仕事以外で書いてるんだよ」と、よっぽど反論したかったけど、言い訳がましくてダサいからやめた。 よく考えると、書くこと自体

          夏が来たけど

          何でもない日記

          実家へ断捨離しに帰った話6/24 12:30 「いつぶりに帰ったっけ」とスマホのカメラロールを過去に遡るくらいには、久しぶりに実家に帰った。確認したところ今年の正月ぶりだったので、まぁそこまでブランクが空いたわけではないんだけど、新幹線からホームに降り立った瞬間は思わず「あぁ」と周りをゆっくり見渡した。 母が断捨離を始めた余波が、私にも影響している。「実家の荷物を片付けに来い」とのお達しがあったので、言われた通りに従う。我が家の司令塔である母には逆らえない。 一人暮らし

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          泥酔したい日

          「お酒、強いよね」と言われると仰天する。 つい数年前まではしょっちゅう酔っ払ってしょっちゅう吐いていたからだ。 家でひっそり吐くのは良い方で、電車で気持ち悪くなって途中下車した時もあるし、路傍でテロ的にぶちかました時もある。時には男子トイレを占領した(多分判別ができなかった)。 起きたら枕元に、自分で用意したであろうポカリとゴミ袋が置いてあった時は感動した。 でも今は、お酒に酔いにくくなった。喜ばしい反面、少し寂しい。いや、吐かなくなったのは嬉しいんだけど。 公園の地

          泥酔したい日