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最近読んだ本のはなし

年始の抱負でアカデミー賞脚本賞をとった作品を順番に観て
ここにまとめるって決めたのだけど
『市民ケーン』が面白すぎて、結局TSUTAYA Newsの記事にしてしまった。

なので、最近読んだ本の記録でもしておこうと思う。


料理の四面体 玉村豊男

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「ゆる言語学ラジオ」という番組で料理の本質本として紹介されていたので
気になって図書館で借りて読んでみたところ、これがとっても面白かった!

料理という行為をシンプルにすると
「油、空気、水」の3つの組み合わせになっている、というもの。
家庭で作ろうが、フランスの高級レストランで作ろうが、道端の鍋で作ろうが、実は作り方の面では大きく変わらなくてこの3つをどのようにして組み合わせるかで全ての料理はできているのです。

特に面白かったのが、少年が海に潜って魚を獲った時に
その場で魚にかぶりついたら料理と言えるのか?というはなし。

もちろん、何も手を加えずにかぶりつくなら料理とは言わない。
ところがこれを手頃な大きさに切って水で濯いだらどうだろう?
岩場で魚を乾燥させたらどうだろう?
刺身や干物は同じではないか。これが料理の始まりの扉だ!というまとめで
うんうん頷きながら読んでいた。

料理に興味があって、面白い文章を読みたいときはこれがぴったりな作品だと思う。


笑わない数学者 森博嗣

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昨年の夏くらいから森博嗣さんの作品を読み始めてこれが3作品目。
順番に犀川先生と萌絵ちゃんのシリーズを読んでいます。

2つ目の『冷たい密室と博士たち』で
犀川先生と萌絵ちゃんの関係が焦ったい!ソワソワ!になって
「次の作品でもこんな感じなのか気になる!」の勢いで読み始めたら
犀川先生が萌絵ちゃんのスカート姿にドギマギしていたので
開始早々満足した思い出。

今回はトリックの大部分は分かったものの(嘘じゃない!)
動機とか詳細なやり方は全く想像できてなかったので
最後は止まらなくなって一気に読んじゃいました。

今のところ、半分くらいまではまったり何日もかけて読んで
犀川先生が覚醒した辺りから一気読みする、という読み方が定着している。
そして大体カフェで1人でいる時に。

このシリーズは全て家にコレクションされているので
次の『詩的私的ジャック』も読むのが楽しみ。


今は敬愛する乙一さんの『一ノ瀬ユウナが浮いている』を読み始めた。
季節外れの夏のお話。
2月になって寒い日が続くけど、梅の香りがしてきたり2023年の春ももうすぐ。夏なんてあっという間なのかな。

夏を夢見ながら、乙一さんの文章を楽しもう。



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