名探偵・怪盗・格闘の三つ巴対決がはじまる。劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』公開直前日記
“世界”を敵に回してでも、必ず――
水星が太陽から最も離れる刻
月下の奇術師は日本中の銀幕を紺青に染める
Ladies&gentlemen!
毎春、世間を賑わすミステリーアクション作(いつからコナンはアクションに?)がいよいよ開幕しますね!
今年のコナンは一味違う!銀幕では初海外!シンガポール!新一蘭カップル誕生後では初の銀幕!キーパーソンは規格外のナイスガイ!ミステリーそっちのけで決闘がはじまる予感!!!(嬉しくてたくさん「!」つけちゃう)
映画を観ていなくてもわかる見どころポイントが盛りだくさんの劇場版 名探偵コナンの罪深さを早く堪能したい!!!!
・・・本日、キッドの名にふさわしい4月12日に23作目 劇場版名探偵コナン『紺青の拳』が公開初日を迎えました〜!やった〜!!!!!
(そろそろ叫ぶのやめます。)
今回はタイトルにもある紺青の拳-世界最大のブルーサファイアのあるシンガポールが舞台。
宝石をめぐって起きる事件に関わることになった謎の少年アーサー・ヒライとそれを狙う怪盗キッド、空手トーナメントに出場するために偶然居合わせた京極真のトリプルエンカウントによる三位一体バトルミステリー。
当然、キーパーソンは3人。
月下の奇術師こと平成のルパンこと怪盗キッドこと黒羽海斗。
異名が多い。初見の人、どれが本名かわからないと思います。初登場時(16巻)は怪盗1412号とも呼ばれていましたね。
その怪盗キッドが今の呼び名で定着したのは、とある若き小説家が1412の番号を洒落てKIDと読んだから。その若き小説家というのがコナンくんの正体を知る数少ない作中きっての推理力を持つ人物です。
名探偵コナン作者・青山剛昌先生の前作「まじっく快斗」は彼を主人公とした物語なので、それを読むとキッド様が宝石を狙う理由や生い立ちがわかり、本作が楽しめると思います。
「いますぐ知りたいよ〜」という方にはネタバレ覚悟で下をご覧ください。
キッド様の秘密をお教えしましょう。
そう、今の怪盗キッドは実は2代目。
快斗の父親である黒羽盗一がかつて世を賑わせていた初代の大怪盗であり、父親が殺される原因となったビックジュエルを探す目的で父を越えるマジシャンなるべく世の秘宝を狙う怪盗を名乗って人々の前に現れるのが、現在の怪盗キッドです。
コナンでは16巻で初登場。
そこでのコナンとキッドのやり取りがかっこいいんですよね。
「怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが・・・探偵はその跡を見てなんくせくける・・・・・・ただの批評家にすぎねーんだぜ?」 16巻 FILE.7
「優れた芸術家のほとんどは死んでから名を馳せる・・・お前を巨匠にしてやるよ 怪盗キッド・・・監獄という墓場に入れてな・・・」 16巻 FILE.9
かっこいい!キザvsキザ。キッドへのアンサーが秀逸。会話がアート。
ここから良き宿敵関係になるんですが、かつて初代キッド・黒羽盗一と工藤優作もライバル関係にあったので血は争えないのでしょうね。
今作の舞台でキッドは紺青の拳を手に入れるためにある邸宅に侵入したところ罠にかかった模様。血塗られた予告状をまたある事件現場で発見されたりと厄介なことになっているらしいです。
父から言われた奇術師としての掟“ポーカーフェイスを忘れるな”。これが覆らないことを祈りつつ、(予告映像で)ピンチで顔を歪める彼が圧倒的なマジックで月下に(月下かは知らん)降り立ってくれることを楽しみにしてます。
また次に大注目なのはやっぱり彼!
蹴撃の貴公子こと京極真。この世界の住人は二つ名がかっこよすぎる。
彼こそが出る漫画を間違えた異次元の男です。
杯戸高校空手部主将という枠を超えて400戦無敗の肩書きを持ち、世界各地の強者を探し求める規格外ナンバーワン。
しかも性格は純朴で古風、真っ直ぐすぎるゆえに園子を好意を寄せる男がいるとあれば海外にいようがどこにいようが彼女のもとへ飛んでくる惚れる要素をナチュラルに持ち合わせる高校生なんですよね。
京極さんの初登場回かつ初っ端異次元のかっこよさを見せたのが22巻。
「もちろん あなたに好意を寄せる幾多の男の内の一人の戯言として聞き流していただいても構いませんが・・・」 22巻 FILE.10
園子が犯人に捕まりあと一歩でナイフで刺されてしまうときに、自分の腕を犠牲にして助ける京極さんが去り際に言った一言。
この世界の住人ったらも〜〜〜言葉選びが美しすぎる!
さすがナチュラルジェントル。まさに貴公子。
映画でも園子のピンチを助ける彼に期待大です。
新一にしろ平次にしろ京極さんにしろ、自身の好奇心よりも好きな人を助けるときに超越した力を発揮する面がめちゃくちゃクールで大好きなところです。
2人が登場するおすすめ巻としては
怪盗キッド:16巻 61巻 82巻
京極真: 22巻 33巻 82感
とくに怪盗vs蹴撃の82巻は人間としての京極さんサヨナラ回なので是非。
映画では82巻以来の直接対決となるので、素手で宮殿にあるような柱を粉砕しテコの原理で天井窓から屋上へ飛び乗るパフォーマンスを上回るものが見られそうですね。コワイね。
最後は初登場(?)アーサー・ヒライ。
正体は言わずもがな。強引にシンガポールに来させたキッドの手とは・・・?
予告を見るにあの手口ならかなり強引で笑いました。何時ぞやで飛行機に車輪にしがみついて乗り込んだときも相当な無茶苦茶だと思ったけど、身体の小ささを十分活かしたって言っても名探偵はやることが違いますね。
となると蘭ちゃんと修学旅行以来のデートは?海外デートは?
まさか予告に映ってた新一がキッドだった・・・なんてことは・・・いやいやいやいやないないないない。新一が蘭ちゃんとイチャつける機会を逃すはずがない。
映画で海外でデートとなるとますます平次にプレッシャーけれどそれはご愛嬌ということで。(新刊96巻の時点でめちゃくちゃ焦って「えーい!和葉の口ー!」てなってたのがかわいかった(語弊))
また蘭ちゃんたちに正体を隠すためについた偽名からの偽名で付けたアーサー・ヒライは、江戸川コナンの名前の由来となったコナンドイルと江戸川乱歩の本名にヒントがあるみたいです。
キッドと京極さんというアクション担当、イリュージョン担当の強者が並んだところで迫力は申し分ないと思うので、コナンくんが活躍するのはやっぱり作品の真骨頂である推理ショーであってほしいし、コナンくんの美味しい場面も楽しみにしています。
そんなイケメンたちには
から紅の「その手離したら・・・殺すで」
執行人の「ぼくの恋人は・・・この国さ」
に次ぐ名言は誰の手に渡るのか?この点にも注目したい。これらの名言、映画館で観てリアルに(ときめきの意味で)心臓震え上がったので終盤まで見逃せません。
3月になってから徐々に気持ちが逸りだし、4月になるころには鼓動がつねに高鳴っていた数日間。
安室旋風から一年。
前回の『ゼロの執行人』は初っ端の爆発劇や安室さんのカーアクションを調子に乗って4DXで体験したら、安全ベルトなしのジェットコースターに乗ってるみたいで極上のスリルを味わえました。
そして安室の女にまんまと仕立て上げられたのも記憶に新しい。
今回はキッドに京極さんにアーサーヒライに(?)さらなるドキドキ感を期待してます!