初めまして、KNITOLOGYです。
初めまして。KNITOLOGYの山口と申します。
今回はブランドの立ち上げエピソードを話そうと思っているのですが、
先に私の自己紹介をしたいと思います。私は2年前からKNITOLOGYで働いています。
慶應中高大と進学し、その後東京のエスモードに入り、3年目にはパリへ留学し、エスモードパリ校のニット科でファッションを学びました。自分で言うのもなんですが、順風満帆な学生生活でした。
しかし、帰国後、アパレルの中でも特にニット関係の仕事に就きたいと思い、就職先を探していたのですが、
働きたい会社もなかなか見つからず、就活もうまくいかず、
ニット関係の仕事のインターンをしていました。
アパレルインターンあるあるですが、インターンだけでは生活費が到底稼げないに等しいので、諸経費を稼ぐために、美術館のショップでアルバイトしたり、時期によってはニートをしたりと、
なんだか宙ぶらりんな生活をしていました、、、
あ、もうバイトの契約期間も終わってしまうな、、、次はどうしよう、、、
とふわふわとしている時、インターン先の方と一緒にKNITOLOGYのオフィスへお邪魔する機会がありました。
そこでKNITOLOGYのデザイナーの鬼久保に出会いました。
初めて会った際、私がニットの仕事に興味があることを話し、
「インターンのためにバイトをしててもしょうがないよ!!というかバイト終わったら次どうするの!??」と色々心配され、
どこの馬の骨ともわからない私を雇ってくださり約2年が経ちます、、、
私自身、入社するまではKNITOLOGYについて、ニットのブランドであることや、デザイナー自ら日本の工場で、機械操作までしているということなどは少し知っていましたが、
実際にものづくりの苦労や、製品のこだわりに関しては全然知りませんでした。
私もこの2年間働き、ニットの知識やKNITOLOGY製品に関しても、わかったこともあれば、まだまだ知らないこと、わからないこともたくさんあります。
でも、KNITOLOGYの製品は知れば知るほど、すばらしいと思う部分がとても多く、その製品の魅力や、開発の秘密をぜひ皆さんにもお伝えしたいと思っています。、
実はKNITOLOGYはスタートしてからもう7年目になります!
今さらですが、KNITOLOGYをスタートするきっかけすらあまりお伝えしていなかったので、今回は初心にもどり、スタートしたきっかけや背景から探って行こうと思います。
ブランド自体はデザイナーの鬼久保が7年前に今でも変わらず人気のあるニットコートを一年かけて開発するところから始まりました。
では、初めて会った日に、私に、「インターンのためにアルバイトするとか何やってんの!!!」と言ってくださったデザイナーの鬼久保の経歴を簡単にお話ししますね。
鬼久保は、日本の服飾専門学校を卒業後、イギリスのノッティンガムトレント大学のニット科に進学、大学在学当時に勤務していた会社の友人から受けた相談をきっかけに福祉のデザインに興味を持ち始め、 在学中は高齢者、障害、ワーキングプアを題材にするなど福祉にかかわるデザインに重きを置き始めました。
福祉に関わる製品デザインの中で触感の重要性を知ったことから、布の触感よるセラピー効果をより深く研究するべく、帰国後慶應義塾大学SFCの政策学科の大学院に進学しました。
その一方で、社会問題としての地場産業や生産現場を取り巻く環境にも関心があり、大学院在学中に、自身の出身地である福島のニット産地へと訪問し、工場を見学していた際に、阿部ニットさんと出会いました。
ちなみに日本と海外で、ファッションの勉強、研修を積んできた鬼久保でしたが、大学院に入り、卒業する頃には、ファッションの世界よりも福祉や、触感セラピー、地場産業の活性化等に興味を持っており、
本人はアパレルに就職するつもりも、アパレルをやるつもりも全くなかったそうです、、
しかしながらデザインされて消費させるファッションを取り巻く製造業の仕組みに疑問があったため、阿部ニットさんとは意気投合。
自身のルーツでもあるニットデザインを生かし、阿部ニットさんで目にした高品質なものづくりの魅力と工場が抱える問題や福祉の問題解決にも役立つ製品づくりを目指し、「ニット製品のデザイン、製造、販売を通して、社会を心地よくする会社」を作りたいと考えるようになります。
おそらく本来好きであった、服のデザインへの情熱が、沸々と湧き上がったのだと思います。
工場の現場ではシーズンごとにデザインされた服を生産することによって出てくる繁忙期、閑散期に仕事にムラがあり負担が大きいことや、編機のデータも1型ずつ作り直さなければならない等の問題がありました。
そういった問題解決をするために、定番となる製品をニットで作りたい。
そんな情熱を元に、製品開発に乗り出したのですが、
それは途方も無い、壮大なプロジェクトの始まりでした。
続く、、、
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