【絵本 ねこの看護師 ラディ】
【並べて楽しい絵本の世界】
ポーランドの動物保護シェルターで暮らすある黒猫の、実際にあったお話。
瀕死の状態でシェルターに保護されたその猫は、誰もがもう助からないと思うほど、重症でした。
でも、奇跡的に回復します。
そして、そのシェルターに保護されてくる、傷ついた動物たちに、寄り添うことを始めます。ランディにその意思はあったのでしょうか。痛みを知っている自分だから、彼らの心がわかると、人間は頭で解釈します。
自分を助けてくれたことに対する、感謝の気持ち…なんて風にも受け取ることが出来ます。
それぞれに、人間が解釈していいとは思いますが。
私たちは時々、動物のもっている、不思議なチカラにふれて驚きます。
野生の猛獣でも、人間と触れ合うことができたり、
動物の心の声を感じることができる人間がいたり、
奇跡のようなことが起こることはめずらしくありません。
自然にたいして、生きとし生けるものに対して、
深い畏敬のこころを持っていたいものです。
謙虚に、自分が自然の中のたった一粒の人間なんだと、たびたび思い出す必要があると思います。
動物たちの起こす、奇跡のようなできごとを、映画や本で残して、たくさんの人の目にとまるように。いたずらに感動物語にすることなく。
次々と人間に襲い掛かるウイルスたちは、人間のエゴや強欲が生み出す世界への警告ではないだろうか?
自然の連鎖を壊してゆく、人間に「もういいかげんに気づいてください」ともの言わぬ動物がおしえてくれているんじゃないか?
作者の渕上サトリーノさんの話題作、
白いソニア
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